ディーラー車検は高額というイメージが強いですよね。
しかし、ディーラー車検には価格なりの良さもあります。
今回はディーラー車検にはその他の車検サービスと比べてどんなメリットやデメリットがあるのかをまとめてみました。
「良さもわからないまま思考停止でディーラー車検を受けるべきなのか、他の車検サービスを利用した方がお得なのか」と迷っているそこのあなた!
実際問題どっちがお得でどっちが損なのか、要チェックです!
ディーラー車検のメリット
管理人が考える「ディーラーで車検を受けるメリット」は次の3つ。
- 見知った営業担当者に丸投げ出来てラク
- 専門的な知識や経験を持ったスタッフが対応する
- 要修理箇所があった場合にメーカー保証が使える
ディーラー車検のメリットを知れば、他の車検サービスのデメリットを把握することもできます。
詳しく見ていきましょう。
1.見知った営業担当者に丸投げ出来てラク
やはり車を買ったお店に整備を任せるのが一番安心ですし、ディーラーにすべてお任せすれば”ラク”でもあります。
新車をディーラーで購入した場合、ディーラーにはあなた担当の営業マンがいるはずです。
この見知った営業担当者に諸々丸投げすることができれば、点検や車検などの管理の負担もなくなります。
ディーラーの対応や整備の信頼性は高く、車に強い関心がなくても一定以上のコンディションを維持することが容易です。
2.専門的な知識や経験を持ったスタッフが対応する
ディーラーのスタッフはそのメーカーの車に関する専門家。
もちろん整備士ひとりひとりの技量の差はありますが、同一車種に関する豊富なデータを所有するため、総じて質の高い整備を受けることができます。
この豊富なデータのおかげで、車検に合わせて交換推奨部品の提案などもしてくれるのもディーラーならでは。
「どこどこが弱ってきている」などと聞くと気持ちが重くなるかもしれませんが、情報はあるに越したことはありません。
金額の話になるとこれがデメリットとして取り上げられがちですが、情報を得たうえで交換や修理を実施するかを選べばいいだけで、「その情報自体がディーラー以外では出てこない可能性がある」という点が重要です。
ディーラーで車検を受ければ「車検のついでに必要なメンテナンス箇所がわかる」可能性が高いというわけですね。
ただし、ディーラーによってはディーラー指定の修理工場に”外注”しているパターンもあります。
とはいえ、もちろんその修理工場はそのディーラーからの仕事が多い分、そのメーカーの車に「通じている」という見方もできますから、やはり適当に町の整備工場に当たってみるよりは安心できます。
3.要修理箇所があった場合にメーカー保証が使える
車検の際に、万が一すぐに修理が必要な箇所が見つかった場合、ディーラーであればそのままメーカー保証が受けられます。
しかし、ディーラーおよびディーラー指定の整備工場以外ではメーカー保証が受けられないのが一般的。
ただ、これに関しては自走さえできればディーラーに持ち込んで修理してもらえる可能性が十分にあります。
問題は日ごろの整備や車検などをディーラー以外で行い、いざ不具合が発覚した場合。
常にディーラーに任せておけば確実に整備記録が残されますが、他の整備工場を使ったり費用を抑えるために自分でオイル交換などをしていた場合、整備不良を理由に保証対象外となる可能性もあります。
例えば、万が一エンジンが不調で載せ替えなければならないとなったとき、本当にオイル交換をしていたのかどうかが重要になります。
メーカーからすると「エンジンオイルを交換していない、整備不良だから壊れたのであって、保証対象外では」となるわけですね。
そのためオイル交換をしていた証拠を残すことはもちろん、メーカーが認める品質のオイル交換であるかどうかも重要となります。
そもそもディーラーでのオイル交換以外認めないというケースもあるかも。
このような日常の整備が影響するかどうかはメーカー保証の内容をしっかりと把握するしかありません。
最終的にはケースバイケース、交渉次第ではありますが、日ごろからディーラーに任せておけば不要な心配となります。
ディーラー車検のデメリット
ディーラーで車検を受けることによるデメリットはほとんどありません。
唯一気になるのはその費用の高さ。
唯一にして最大のデメリット「高額」
ディーラー車検と言えば、やはり他の車検サービスと比べて高額になりがちなのが事実です。
具体的な費用は車格にもよって異なりますが、軽自動車でも万単位の差が発生します。
更に最近はネット上で車検の予約が可能なサービスも増え、楽天Car車検のようにポイントがもらえるサービスまであります。
費用そのものを抑えられるうえにポイントが付くとなると、なおさらお得感がありますよね。
このため、先のメリット度外視で「少しでも費用を抑えたい」ということであれば、ディーラー以外の車検サービスを選んだ方が良いと言えます。
なお、ディーラー車検では急を要さない部品交換やサービスなどを勧められることも少なくありません。
「念には念を」で早め早めの対応を迫られがち。
これもディーラー車検が高いと感じさせる一因ですよね。
この点は価格の安さで勝負をする他の車検サービスではやや控えめな印象です。
しかし、先述の通りディーラーだからこそ先々メンテナンスが必要になりそうな箇所がわかるとも言えます。
もちろん、そういった部品交換や各種サービスが必ずしも必要でない場合はそのように伝えてくれるはずです。
ディーラーは「あなたが車を買い替えるときにはまた同じお店を選んでほしい」と考えるため、一見”殿様商売”に見えても、実際はかなり満足度の高いサービスを心がけてくれます。
ディーラー車検では実際に大量の交換推奨部品などが盛り込まれた見積書が出されることもありますが、もちろん無理に全部受け入れる必要はありません。
ユーザーの予算などに合わせて交換時期の見直しなどにも誠意を持って対応してくれるはずです。
高額なディーラー車検も点検パックで負担を減らせるかも?
ディーラー車検は高額でも、点検パック等に加入していると「定期点検を含んだトータルの費用でお得」になることがあります。
例えばHondaの定期点検パック「まかせチャオ」に加入すると、オイル交換を含む定期点検や車検がカバーされます。
具体的な金額はディーラーによって異なりますが、パックに入らずに各定期点検+オイル交換+車検それぞれを受けた場合と比べてかなりお得な価格設定となっています。
各定期点検+オイル交換+車検をディーラー以外の整備工場に任せた場合の総額と比較しても大差ないか、場合によってはディーラーの点検パックの方がお得な可能性すらあります。
各ディーラーの点検パックを有効活用することで、先のディーラーならではのメリットを受けつつ、金銭的なデメリットを解消できるかもしれないというわけですね。
加入できる点検パックがあるかどうか、かならずディーラーで確認しておきましょう(1ナンバーの普通貨物車として登録されるハイラックスのように、ディーラーによっては点検パックの対象外となる車種も存在するようです)。
まとめ│ディーラー車検と他の車検サービス、どちらを選ぶ?
高額という点がディーラーで車検を受ける唯一にして最大のデメリット。
加えて「念には念を」で部品交換の提案をしてくることがあるため、本当に必要な整備や交換なのかを見極めることが必要となります。
とはいえ、次も同じお店で車を買い替えてもらいたい営業担当者は、相談すれば必ず親身になって予算を踏まえた交換時期の提案をしてくれるはずです。
余談ですが、そのディーラーで新車を購入した人以外でも、ディーラーに車検や点検を依頼することは可能です。
特に中古車を購入した場合は購入店舗や近隣の整備工場などを利用する人も多いかもしれませんが、ディーラーに作業を依頼すれば担当者を付けてくれることもあります。
「中古車だけど質の高い整備を受けながら長く乗りたい」という場合は、多少高額でもディーラー車検を検討してみる価値はありますね。
そしてそもそもチェックしておきたいのがディーラーが用意する点検パックの存在。
点検パックに入っている場合は「定期点検を含めた車検までの期間のトータルでお得になることが多い」ため、気になる人はディーラーに問い合わせてみましょう。
ディーラーによっては「車検のタイミングで加入できるパック」のような設定もあるので、新車でなくても利用できる可能性があります。
こういった点検パックを有効活用することで金額的なデメリットが小さくなれば、 ディーラーが定期点検の時期などをしっかりと管理して実施してくれることも含め、 安心感や利便性でディーラー車検の優位性はグンと上がるはずです。
もしディーラー外の車検を利用するのであれば、先ほども触れた楽天ポイントが付与される楽天Car車検を利用するとさらにお得です。
近隣から、車検専門店以外にもガソリンスタンド、カー用品店、整備工場などをピックアップ可能で、参考価格の比較も可能。
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