既にご存知の方も多いと思いますが、2018年にシルビアが復活するのではないかというニュースが流れています↓
かつて一世を風靡した日産のスペシャリティ・2ドアクーペ『シルビア』がコンセプトモデルとして、10月の東京モーターショーに出展される可能性が浮上した。
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復活なるか!?次期シルビア(S16?)の噂【2017】
シルビアと言えば特にS13以降は有名で、気軽にスポーツ走行が楽しめるライトウェイトスポーツとしても人気を博した車ですね。
すでに最終モデルのS15の生産が終了してから15年(!)が経過しており、ここ数年で一気に見かけることが少なくなってきたように感じます。
ちなみに管理人の愛車180SXもシルビアの派生車種(S13の姉妹車)で、次期シルビアの噂には興味津々です(笑
過去にもあった!シルビア復活の噂
さて、そんなシルビアですが、実はちょうど10年前(2007年)にも復活の噂がありました。
というのも、ゴーンさん(日産CEO)が「2010年頃に200万から250万円で購入できるFR車の開発を進めている」みたいな内容の発言をしたんですよね、たしか。
当時は「トヨタが低価格FRを開発している」という話もあり、個人的にはこのシルビア復活の噂はかなり印象に残っています。
2006年にはBMWが3シリーズクーペにも直噴ターボ(直噴エンジン+ツインターボ)を採用しており、次期シルビアも直噴ターボを搭載した次世代の車ではないかとワクワクしたものです。
しかし、この次世代シルビアの実現はなりませんでした。
ときは2008年9月。アメリカの投資銀行「リーマン・ ブラザーズ・ホールディングス」の破綻により巻き起こった世界的金融危機、通称”リーマン・ショック”の影響をもろに被ることになったからです。
日本国内の自動車メーカー各社もこのあおりを受け、多くのメーカーが生産台数を激減させ、工場のみならず全社的に、それどころか関連企業の多くを巻き込んで週休3日体制となるなど、異例の事態となりました。
この状態は翌年の春ごろまで続いたように記憶しています。
こういった世界的な危機の中、シルビアをはじめとするいくつかの車種は、結局日の目を見ることなく開発が中止されてしまったと聞きます。
ちなみに先のトヨタの安価なFRは、2009年にコンセプトカー「FT86」としてショーデビューし、のちに「トヨタ 86」、「スバル BRZ」として市販されることになりました。
もしシルビアの開発計画がとん挫していなければ、車好きにとっては再び面白い時代が来ていたかもしれませんね。
実はシルビア復活の噂はこの後もう一度ありました。
発端は2013年のコンセプトカー「日産IDx」の存在です。
角ばったボディは近未来的だけどどこか懐かしさを感じるようなスタイルで、”2ドアクーペ”という点に「シルビア」の4文字が思い浮かんだ人も相当数いたのではないでしょうか。
しかし、日産は2016年に海外メディアに対し、「手頃な価格の後輪駆動パフォーマンスカーの生産予定は当分ない」と発言しています。
これは「後輪駆動で軽量コンパクト、かつ手頃な価格に抑えるためのプラットフォームがない」ことが理由とされていました。
参考記事【日産CCOの中村氏、手頃な価格で買える後輪駆動スポーツカーの市販計画を完全否定(Chris Bruce)】
この他にも、ビッグニュースにならないだけで度々シルビア復活の噂は流れています。
少し前にも”FFシルビア”の噂なんてものもありました・・・。
次期シルビア(S16?)のプラットフォームはどうなる?
先述の通り、問題は後輪駆動の安価なプラットフォームがないことだったと言われていましたが、これについては「メルセデスベンツ」との提携がカギを握っているかもしれません。
既にスカイラインのエンジンにはベンツの直4ターボエンジンが採用されていますし、これと同じようにベンツのプラットフォームが改良されて次期シルビアに使われる可能性も大いにあるだろうというわけです。
ベンツには”MRA”と呼ばれるプラットフォームがあり、これは「Cクラス、Eクラス、Sクラス」に使用される”FR用のプラットフォーム”です。
また、このMRAはホイールベースの変更が可能とのことですので、シルビアのようなコンパクトな車格にも採用できるのかもしれませんね。
しかし問題は価格への影響です。
果たしてそんな高価なプラットフォームをシルビアに採用するでしょうか。
今回はまだ「東京モーターショーで何か発表があるかもしれないよ~」程度の噂話で、その根拠が明らかにされていませんが、もしかすると新たなプラットフォームの目途が立ち、その情報がリークしたのかもしれません。そうであれ。
次期シルビア(S16?)の価格はどうなる?
さて、気になるのは価格ですよね。
普通に考えれば、ライバル車種は「トヨタ 86」や「マツダ ロードスター」になるのではないでしょうか。
メーカー小売希望価格(円)は、「トヨタ 86」が「2,623,320~」、「マツダ ロードスター」が「2,494,800~」といった具合です。
ちなみに同社の「フェアレディZ」が「3,907,440~」ですが、これより高額になることはほぼないと考えていいでしょう(Zも新型が開発されている可能性があり、全体的に価格が底上げされる可能性もなくはありませんが・・・)。
今回は世界初の可変圧縮比ターボエンジン”VC-T”が搭載される見込みとのことですが、これが先だってインフィニティ(日産の国外向け高級ブランド)の「QX50(スカイラインクロスオーバーの後継車)」に搭載されるだろうという話ですし、安価なエンジンではなさそうですよね。
噂通り2リットル直列4気筒ガソリンターボとなれば、「86」より高額になることは避けられないような気もします・・・。
まだ噂の段階ですし価格を予測するには時期尚早でしょうが、個人的には上記のVC-Tを1.6L程度にダウンサイジングし、恐らくは250万~350万といったあたりに収めてくるのではないかと思います。
まぁどちらにせよ”若者向け”と言えるかどうかはあやしいところです。
もし本当に「シルビア」の名を復活させるとしたら、それは恐らく”かつてシルビアに魅せられた世代”をターゲットとした車ということでしょうから。
あとがき
Yahoo!のトップニュースになるほど関心の高い次期シルビアの情報、本当に東京モーターショーで何らかの動きがあるのでしょうか。
というか、またコンセプトカーで終わりという可能性も大いにあるんですけどね(笑
ポイントは「安価なFRプラットフォームを見つけ出せるかどうか」と「エンジンのダウンサイジング」にあると見ています。
何にせよ、続報を楽しみに待ちましょう。
(2017.10追記)結局2017年の東京モーターショーでは新型シルビアの情報公開や関連するコンセプトカーの展示はありませんでした。
それ以前の問題として、2017年10月は不正検査問題が話題となり、日産自動車は新車販売を一時停止する事態にまで発展。
同11/3には出荷が再開されるとのことですが、このまま経営危機に陥ってリーマンショックのときと同じく「次期シルビアの開発は白紙」なんてことにならないことを祈るばかりです・・・。
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