Bluetooth接続、USB接続、AUX接続・・・。
スマホに入っている音楽やナビアプリの音声を車内スピーカーから流す方法はいろいろあります。
そんな中でも最もリーズナブルな方法と言えば、FMトランスミッターを介した接続でしょう。
実は、そんなFMトランスミッターが今、進化しています。
中古車や社用車、レンタカーといった「オーディオ装備が不十分な車」でも高音質な音楽やナビを用いた快適なドライブが可能となるFMトランスミッター。
しかもリーズナブル!
レンタカーを多用する営業マンや旅行好きのあなた、1台用意しておくと何かと便利ですよ!
【2020年9月更新】
最新のFMトランスミッターはあなどれない!?
最新の車はオーディオ(ナビ)とスマホをBluetooth接続できたり、USB端子に充電ケーブルでつなぐだけで充電しながら音楽が聞けるオーディオが搭載されていたりと、スマホとカーオーディオの連動は当たり前になりつつあります。
AUX端子(オーディオ端子)がある車であれば、両端オスのAUXケーブルさえ用意すれば同様に接続することが可能です↓
では少し古い車になるとどうかと言うと、Bluetoothはもちろん、USBスロット、AUX端子もないことが多く、そうなるとスマホとカーオーディオを直接つなぐことはできません。
また、いわゆる社用車や営業車、レンタカーなどは、最近の車種であってもオーディオが充実していないことも多く、Bluetooth接続ができないこともまだまだ珍しくありません。
しかし、FMトランスミッターを使用すれば簡単にスマホの音楽を車内スピーカーから流すことができます。
FMトランスミッターとは、接続した機器(スマホなど)に入った音楽をラジオ音源として車のスピーカーから流すためのアイテム。
車側とFMトランスミッター側のFM周波数を合わせて通信を行うため、初期の製品は一般的なFMラジオのようにノイズが入りやすく、他の方法と比べて音質的に一歩も二歩も劣る接続方法として考えられていました。
しかし、実は最近のFMトランスミッターは一味違います。
ノイズ除去の技術が進化していて音質が格段に向上したうえ、SDカードの読み込み、曲送り、高速充電が可能といった付加価値が増え、とてもコストパフォーマンスの高い接続方法として人気を集めているのです。
FMトランスミッターで高音質を楽しむコツ
スマホやタブレット等、再生機側の音量をマックスにし、カーオーディオ側の音量を抑えるとノイズが目立ちにくくなります。
これはAUX端子(オーディオ端子)を用いた有線接続の場合も同じことが言えます。
基本的には再生機側の小さい音をカーオーディオで無理やり増幅しようとすると、どうしてもノイズまで増幅してしまうようです(例外としてカーオーディオ側のアンプ性能が優れる場合は問題にならない可能性もあります)。
よくFMトランスミッターのレビュー欄に「音量が小さい」、「ボリュームを上げるとノイズが入る」などのコメントが見られますが、上記の設定で改善できる可能性があります。
是非お試しあれ。
FMトランスミッターおすすめランキング!【2020】
そんなわけで、今おすすめのFMトランスミッターをピックアップ!【2020年9月更新】
主にBluetoothの規格、USBポートの有無と出力(充電規格)、その他付加価値の有無や、Amazon等の各レビューも参考にしつつ、個人的おすすめ順に紹介していきます。
特に今注目したい点がQuick Charge 3.0ポート搭載の有無。
QC3.0ポートはスマホなどの急速充電を可能とし、従来の充電と比べてなんと4倍の速度で充電することを可能とします。
ほんの少し前まではQC3.0対応というだけでそのFMトランスミッターを選ぶ価値があったほど。
もちろんQC3.0を搭載していなくても他の機能に優れる製品もありますが、基本的にはここは押さえるべきポイントだと思います。
音質については、最新のFMトランスミッターの多くは不快感を覚えるような雑音(ノイズ)はほとんどなく、正直どれも似たり寄ったり(もちろん良い意味で)といった印象を受けます。
一昔前のFMトランスミッターしか知らない人からすると、最新のFMトランスミッターのほとんどは信じられないほど高音質に感じられるはずです。
1.Anker Roav FMトランスミッター T2
引用元:Anker Roav FM Transmitter T2(Amazon)
ついにUSB-Cを搭載するFMトランスミッターの登場しました。
やはりまだまだFMトランスミッターの進化は止まらないようですね。
本機に搭載されるUSB-C端子はAnker独自技術PowerIQ 3.0に対応しており、最大18Wのフルスピード充電が可能。
併設されるUSB-A端子も5V = 2.4Aと、いずれのポートもスマホなどを急速充電することが可能です。
PowerIQ 3.0とは?
Ankerの独自技術PowerIQがさらに進化。
Power Delivery (9V = 3A / 15V = 3A / 20V = 5A)、Qualcomm Quick Charge等の充電規格と互換性があり、 USB-Cポートに接続されたスマートフォンやタブレット端末、ノートPC等の機器をフルスピード充電します。
接続面ではBluetooth5.0に対応しており、安定した接続とクリアな音質を楽しむことができます。
もちろんノイズリダクション機能搭載も搭載。
更に最後に接続した機器に自動接続するというおまけつき。
更に更に、FMトランスミッターとカーオーディオの接続に関しては、使用可能な周波数帯を自動で探知して接続するため、手動で空いている周波数帯を探す手間がありません。
もはや使い勝手の面ではBluetooth搭載の最新車種、最新カーオーディオと遜色なく、正直に言って、2020年現在、FMトランスミッターはこれ一択と言っても良い状況です。
そのくらい高品質高性能。
「Anker」というブランド自体も、モバイルバッテリーやケーブル類を中心に今やかなり評価が高まっているブランドなので、その点でも安心して選ぶことができます。
自動接続などの使い勝手に優れるので、日常的に使用するマイカーへの取付を考えている人におすすめです。
2.FMトランスミッター LUFT-FTM
引用元:FMトランスミッター LUFT-FTM(Amazon)
2020年8月に発売されたばかりのLUFT(ルフト)のニューモデル。
前作のLUFT-TSMと比べ、Bluetooth4.2→Bluetooth5.0、MicroSDカードへの対応などの進化を果たしました。
また、もともとノイズを極限まで抑える「ノイズリダクション機能」を搭載していましたが、本モデルより「CVC(ノイズキャンセリング)」にも対応し、風切り音やロードノイズなど環境雑音による影響まで低減することが可能となっています。
USB端子は2ポートあるうちの1ポートがQuick Charge 3.0に対応。
元祖急速充電対応FMトランスミッターの血をしっかりと受け継いでいます。
先の「Anker Roav FMトランスミッター T2」と比べた場合、USBメモリやMicroSDカードを用いた音楽再生が可能な点が大きなメリットです。
スマホ以外で音楽データを管理したい人にとっては、最新の車においても役立つアイテムとなるかもしれません。
コンパクトな一体モノなので持ち運びも便利。
まさに社用車やレンタカーで使うといった用途にバッチリですね。
※似た形状の安価なモデルはQuick Charge 3.0に対応していない可能性があるので要注意。
3.Anker Roav FMトランスミッター F3
引用元:Anker Roav FM Transmitter F3(Amazon)
近未来的な見た目が目を引く本機もQuick Charge 3.0に対応しています。
フレキシブルアームによりモニターの位置はある程度自由に調整することができるため、操作性や視認性がソケットの位置に左右されにくいのがメリットです。
スマホとの接続はBluetooth4.2ですが、先の「Anker Roav FMトランスミッター T2」と同様、最後に接続した機器に自動的に接続するため、使い勝手は◎。
また、専用アプリを利用することで駐車場所の記録やバッテリーの状況確認などが可能な点も面白い1台です。
4.UPINTEK FMトランスミッター BC49BQ
2019年に発売された比較的新しいFMトランスミッター。
下記のとおりハイスペックで、かつ汎用性が高い点が魅力的な1台です。
- Bluetooth5.0対応
- 高速充電可能(Quick Charge 3.0×1、5V/2.4A×1)
- Siri&Google Assistantに対応
- 吹出し口、ダッシュボードどちらも取付可
また、本体とUSBソケット(電源部)をつなぐケーブルが長いので、ひとつ前の「Anker Roav FMトランスミッター F3」より更に自由度の高い設置が可能です。
敢えて目立たない位置に設置して「FMトランスミッターを隠す」ということができるのも、本機の隠れたメリットかも?(固定方法は位置ごとに要検討)
5. FMトランスミッター JA996
Amazonに多数ラインナップされているFMトランスミッターの中でも、古くから超定番として人気を集めているのがこの形状の製品。
OEM製品と思われる製品が多数ありますが、中でも「JA996」は長い間Amazonにおけるベストセラーモデルに君臨しており、2020年現在も先の「Anker Roav FMトランスミッター T2」と人気を二分しています。
FMトランスミッターとしての基本的な機能の他、USBメモリ内の音楽再生、内蔵マイクによるハンズフリー通話、電圧・電流測定機能によるバッテリー管理などに対応しています。
また、3つあるUSBポート(最大5V/2.1A)は両面差し込みが可能で、向きを気にせずストレスフリーに扱うことができるというのも便利。
音量はやや小さいのでカーオーディオ側で調節してやる必要がありますが、いろいろな機能を積んでいるうえ、見た目や色もシンプルで使いやすいFMトランスミッターです。
6.ケンウッド FMトランスミッター CAX-BT10-S
引用元:ケンウッド FMトランスミッター CAX-BT10-S(楽天市場)
発売は2018年と少し年月が経ちましたが、それでもこれだけカーオーディオが進化した時代に名門ケンウッドがあえて投入したFMトランスミッターということで注目。
外観がスタイリッシュなだけでなく、「重低音バスブースト機能」搭載でFMトランスミッターが苦手な低音域を補強しています。
BluetoothはVer.4.2+EDRと十分に高規格。
USBスロットは1つですが、出力は2.4Aとスマホやタブレットの急速充電が可能なので大きな心配は要りません。
使用可能なFM周波数は88.1、88.3、88.5、88.9の4種類。
カラーはシルバー・レッド・ブラックの3色と、見た目にこだわる人、メーカー品が好きな人におすすめできます。
おまけ.エレコム カラオケマイク(FMトランスミッター搭載モデル) KMC-EP02FBK
引用元:エレコム カラオケマイク(FMトランスミッター搭載モデル) KMC-EP02FBK(楽天市場)
おまけに一風変わったおもしろ商品をご紹介。
こちらの商品はFMトランスミッターでありながらマイク機能を搭載しており、スマホのカラオケアプリと連動して車内に自分の声を流すことが可能です。
あっという間に車内がカラオケに大変身しますし、一定クラス以上の車になれば気密性も高いため、よほどの大音量でもない限り周囲への心配も無用。
しかも音量はもちろん、エコーまでマイク側で調整することが可能です。
カラオケのコソ連(こそこそ練習)をしたい人、友人や家族と一緒に長時間ドライブを楽しみたい人、最近流行りの車中泊でも重宝するかも?(夜間等は車外への音漏れに注意)
※こちらの商品は販売終了となってしまったようです。
気になる人はフリマアプリでチェック↓
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あとがき│最新FMトランスミッターの選び方と注意点
最新のおすすめFMトランスミッターをまとめてみました。【2020年9月更新】
実はこのジャンルの製品の多くは中国製で、OEMでいろいろなメーカーから同じ形のものが出ていることが多いのが特徴です。
ただ、OEMといっても仕様がまったく同じとは言い切れないため、見た目に惑わされず、まずは次のように自分がどんな使い方をしてどんな機能を求めるのかをしっかりと決めた上で比較しながら選べると良いですね。
- USBポートは豊富か、QC3.0等の急速充電は可能か(最低2.1A以上推奨)
- Bluetoothのバージョンはいくつか(4.2以上推奨)
- ハンズフリー通話は可能か
- USBメモリやMicroSDカード等に保存した音楽を再生できるか
ところで、確かに最新のFMトランスミッターは初期のものと比べて音質が改善していることは間違いありませんが、残念ながら受信側(車側)の性能によっては、いくら良いFMトランスミッターを使用しても(環境次第で)きれいに聞こえない可能性があります。
実際、管理人が所有していた180SX(1996年式)とN-BOX(2013年式)で最新のFMトランスミッターを試したところ、N-BOXでは雑音のないクリアな音を聴くことができましたが、180SXでは地域によってどうしても混線したりノイズが入ってしまうというケースがありました。
しかし、こういった環境下では、例えばFMトランスミッター側を90.0MHzに設定する場合、カーオーディオ側を90MHzではなく89.9MHzにずらすことでノイズを低減できる場合があります(ただしオーディオ側の音量はかなり上げる必要があります)。
そのため、FM周波数を複数チャンネル選べるようなFMトランスミッターを使用すれば混線を回避できる可能性は上がりますし、もちろん環境次第(地域次第)ではクリアな音を聞ける可能性はあります。
是非最新のFMトランスミッターを手に入れて快適なドライブを楽しんでみてください♪
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