※本記事は2018年に執筆したものです。
最新の電動スケボーのレビューはこちら↓
今話題となっている電動スケボー、気になって購入を検討している人も多いのではないでしょうか。
ところがAmazonで検索しただけでも実に多くの製品がヒットして、どれを選べば良いかわかりにくいですよね。
その性能や乗り心地がライバルと比べてどう違うのかは気になるところですし、そもそも売られている電動スケボーの中には型落ちモデルや低品質な商品も存在するので注意が必要なんです。
管理人イチオシの電動スケボーは「Backfire G2s」(バックファイヤー)という有名モデルなのですが、この最大のライバルとしてよく挙げられるのが「KOOWHEEL 2G」(クーウィール)というモデル。
これらはデッキのサイズや最高速度、価格帯が近いためよく比較されるのですが、今回は「Backfire G2s」と「KOOWHEEL 2G」を実際に乗り比べてみました。
これら2台を検討している人は是非参考にしてみてください。
最新の電動スケボーを比較!おすすめはどっち??
実は「Backfire G2s Galaxy」が出るまでは個人的にミドルクラスの電動スケボーはこの「KOOWHEEL D3M 2G」を推していました。
しかし、実際に乗り比べてみるとわかりますが、新型Backfireはこの「KOOWHEEL 2G」をほぼ全ての面で上回っています。
まずスペックを比較するとこんな感じ↓
名称 | デッキサイズ | ウィールサイズ | 重量 | 最高速度 スポーツモード│エコモード | 航続可能距離 スポーツモード│エコモード | 最大登坂力 | 最大荷重 | 外観 |
Backfire G2s Galaxy | 94cm×22cm×11cm | 80mm or 96mm | 6.5kg | 40km/h│20km/h | 20km│25km | 25% | 120kg | |
KOOWHEEL D3M 2G | 90cm×25cm×13cm | 96mm | 7.8kg | 40km/h│27km/h | 17km│25km | 25% | 120kg |
スペックだけを見ると大きな違いはありませんが、その乗り味は全くの別物です。
「スペックだけではわからない」というのは、ある意味最近の電動スケボーの特徴の一つですので、時間があればこれらの記事↓も参考にしてみてください。
ここでは実際に2台を乗り比べてわかった違いについて、次の5つ+αの項目に分けてまとめてみます。
- 加減速の違い
- 旋回性と直進安定性の違い
- 走破性の違い
- リモコンの違い
- 運搬性の違い
- その他の違い
1.加減速を比較
どちらも最高速度は約40km/hと高性能で、そこに至るまでの加速、そこからの減速、共にそれほど大きな違いはありません。
強いて言うなら、加速についてはデッキが固く剛性感があるKOOWHEEL 2Gの方が多少鋭い印象を受けます。
しかし、素早く加速すれば必ずしも良いかというと、そうではないのが電動スケボーの難しいところ。
加速が鋭いと、その分コントロールも難しいんですよね。
その点、Backfire G2sはフル加速時も安定感が高くとても乗りやすく感じます。
ブレーキのマイルドさはKOOWHEEL 2Gもなかなかのものでしたが、総合的には新型Backfire G2sの方がブレーキがマイルドで使い勝手が良くなった印象。
この辺りはG2sになって新しくなったリモコンの操作性も影響しています。
ただし、例えば極低速の緩やかな下り坂などにおいては、KOOWHEEL 2Gの方が“ピタッ”と止まる能力が高いように感じます。
もちろんBackfire G2sが止まらないというわけではないので、過度に心配する必要はありません。
2.旋回性と直進安定性を比較
左がKOOWHEEL 2Gの96mmウィール、右がBackfire G2sの80mmウィール、中央がBackfire G2sに同梱される96mmウィールです。
一般的にウィールの径が大きい方が直進安定性に優れ、最高速も高くなります。
逆にウィールの径が小さいと、直進安定性はやや劣りますが、旋回性が向上し、カービングなどのよりアクティブな走りがやりやすくなります。
そういった意味では80mmウィールを装備できるBackfire G2sの方が旋回性は有利ということは実際に乗らなくてもわかりますが、実際に乗ってみると96mmの大径ウィール同士で比較しても旋回性は圧倒的にBackfire G2sの方が上です。
これは恐らくデッキの柔らかさと、今回の「G2s」から新たに採用されたトラック、「キャリバー2(50°)」の影響もあると思われます。
とにかくグイグイ曲がる。
(凹凸があるから少し右にずれたいな・・・)と頭の中でイメージしただけで自然と進路が変わるレベルです。
極端に聞こえるかもしれませんが、“良いスケボー”に乗ったことがある人ならたぶんわかってくれるはず。
とにかくめちゃくちゃ快適です。
当然最小回転半径もBackfire G2sの方が小さく、より気兼ねなく色々なコースにチャレンジすることができます。
直進安定性はデッキの硬いKOOWHEEL 2Gにとって得意分野と言えますが、実際に新しいBackfire G2sに乗ってみるとMAXスピードで走行しても怖さを感じることはありませんでした。
この辺りはデッキが柔らかくトラックもグイグイ曲がるのに本当に不思議。
恐らく直進安定性のポテンシャルはKOOWHEEL 2Gの方が上ですが、MAXスピードの40km/h付近における直進安定性はBackfire G2sも十分に優れていて、甲乙つけがたいところです。
ただし、この次の“走破性”を考慮するとトータルではBackfire G2sの方が安心して走れると言えます。
3.走破性を比較
走破性もウィールサイズの影響を大きく受けます。
一般的に大径ウィールの方が障害物を乗り越える力が強く、路面の凹凸に強くなります。
先述の通りBackfire G2sがKOOWHEEL 2Gと同サイズ(96mm)の大径ウィールを手に入れたことで、わずかに見劣りしていた走破性が気にならなくなりました。
どちらのボードも多少路面がガタついていても問題なく走れます。
しかも、Backfire G2sの方がデッキに柔軟性があるため、ギャップを踏んだ際のショックも軽減されて安心して走れる印象。
もちろん、旧型と同じ80mmのウィールのままでも、舗装路を走る分には十分な走破性を発揮します。
この辺りは小型の電動スケボーではたどり着けないレベルだと断言できますね。
ちなみに、Backfireからは更に走破性に特化したオフロード対応モデルも発売されています。
詳しくはこちらをどうぞ↓
4.リモコンの比較
※左がKOOWHEEL 2Gのリモコン、右がBackfire G2sのリモコン
リモコンに関しては一長一短で、KOOWHEEL 2Gのリモコンは立体的な造形で操作性が良く、また各種アラーム機能(バッテリー残量低下や加熱などによるリモコンのバイブレーション)が豊富。
対してBackfire G2sのリモコンは平坦な形状をしているのでポケットに入れやすいのが地味にありがたく、なによりボード側のバッテリー残量がわかりやすいのがうれしいですね。
「見えないバッテリー残量に怯えて走る」といったことにならないのは大きい。
操作性については好みの問題もあると思いますが、Backfire G2sのリモコンは減速側にダイヤルを回したときの反発力が強く、操作面でも急ブレーキになりにくいという点で好印象です。
ちなみに、中にはリモコンに液晶画面やLEDライトを搭載した電動スケボーも存在します↓
5.運搬性の比較
この2台を比較すると、スペック上はKOOWHEEL 2Gの方が1.3kg(約20%!)も重いため、当然持ち運びの面ではBackfire G2sが有利です。
加えてBackfire G2sは前後の重量バランスに優れ、かつボード中央部が普通のロングスケボーのように薄いため、実際に持ち上げてみると重量差以上に軽く感じます。
そうは言ってもBackfire G2sも6.5kgありますから、例えば「専用のバッグに入れて自転車で移動」なんてこともあまり現実的ではありません(そもそも背負うには大きすぎる気も)。
自動車を利用して移動する場合は重かろうが軽かろうが大差ありませんが、車によっては重い方が積み込む際に苦労するかもしれませんね。
余談ですが、重量の違いは加減速や旋回性などの乗り味に影響を与える要素ですが、走行時は人間の体重の割合的の方が圧倒的に大きくなるため、そこまで顕著な影響は出にくいと思います。
6.その他の違い
残るその他の違いをざっくりとまとめてご紹介。
まず、KOOWHEEL 2Gには過充電防止機能が備わっていません(取説にも「4時間以上の連続充電をしないように」といった趣旨の注記あり)。
通常2時間程度でフル充電可能と充電速度自体は速くて良いのですが、充電をしすぎるとバッテリーが痛む可能性があるため、神経を使います。
バッテリーの持ちが良く、そこまで頻繁に充電する必要がないのが救いですが、気兼ねなく充電可能なBackfire G2sと比べると弱点と言わざるを得ませんね。
また、Backfire G2sはフル充電時にモーター側からの逆電流を防ぐ機能が備わっており、例えば下り坂を惰性で進む際などもバッテリーを痛めることがありません。
バッテリーへの優しさという点ではBackfire G2sの方が優れます。
防塵性、防水性もBackfire G2sの方が上です。
KOOWHEEL 2Gは防水加工がなされていないため、雨に降られると故障するリスクがあったんですよね。
その点、海外の公式ページにもこのような写真↓が掲載されているBackfire G2sは安心感が違います。
もう一つ注目したいのが、最近KOOWHEEL 2Gの国内ショップからの入手が困難になりつつあるということ。
まだ本家の「KoowheelDirect」がAmazonおよびYahoo!ショッピングにて出品しているので入手難易度自体は高くはありませんが、国内の販売店経由で購入することは現状難しいですね。
この点、Backfireは継続して国内のショップから購入することが可能ですから、日本国内においてはアフターサービス面における安心感はBackfire G2sの方が上と言えます。
KOOWHEEL 2Gも純粋な性能自体は「あと数年は前線で遊べるレベルで優れている」とは思いますが、総合的に見て、これから買うのであれば「Backfire G2s Galaxy」の方がおすすめと言わざるを得ません。
比較結果!ミドルクラスの電動スケボーならBackfire G2sの方が万人向け!
以上のように、いずれの項目も同等の性能か、Backfire G2sがやや優れているように感じます。
KOOWHEEL 2Gが優れるのは直進安定性と、比較してやや加速が鋭い点。
対してBackfire G2sの方がコントロール性が高く、こちらの方が万人向けと言えます。
管理人は両方持っていますが、どちらか1つしか手元に残せないとなったら、迷わずBackfire G2sを選んじゃいますね。
そして何より大切なのが入手経路とアフターサービスの質。
個人的にはBackfireもKOOWHEELもどちらも国内ショップで購入したため問い合わせにも迅速に対応してもらえましたが、今後KOOWHEEL 2Gを国内ショップから購入できなくなった場合、個人的にはBackfire G2s一択の時代が来る可能性もあると考えています。
Amazon等で海外のメーカーが直接出品する商品を購入した場合、最悪日本語でのやり取りに問題が生じる可能性がある点には注意が必要です(もちろん全ての電動スケボーがでそうとは限りませんし、場合によってはAmazonのサポートも受けられますが)。
もちろん英語が堪能な人は海外サイトから直接購入する手もありますが、海外とのやり取りとなれば部品到着にも日数がかかったり、送料や関税等で高くついたりするリスクがあることも覚えておきたいポイント。
気軽に送って修理、というわけにもいかない点もつらいところなんですよね。
Backfire G2sは最初の1台としては失敗しにくい選択肢と言えます。
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スノボやサーフィンが好きな人は絶対にハマりますよ♪
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