電動スケボー「WINboard DS」を先代Spark XRと徹底比較!

電動スケボー WINboard DS-PRO 01 レビュー

管理人お気に入りの電動スケボー「WINboard Spark XR」が進化したと聞いて、さっそくチェックしてみました。

というわけで、今回レビューするのは「WINboard DS」というニューモデル。

Spark XRの時点でかなりの完成度を感じましたが、一体どこがどのように進化したのか。

DSは買いなのか、否か。

先代のSpark XRと徹底比較する形で、その実力に迫ってみたいと思います!

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電動スケボー「WINboard DS-S,DS-PRO」のスペックと特徴


引用元:WINboard DS-PRO(Yahoo!ショッピング)

まずは基本的なスペック(公称値)をチェック!

  • 最高速度:45km/h
  • 航続可能距離:約25km(DS-S)、約40km(DS-PRO)
  • 重量:9.6kg
  • サイズ:1,040mm×W440mm×H220mm
  • ウィール直径:110mm
  • 登坂能力:35%(19.3度)
  • 耐荷重:150kg

 

DSにはDS-S(スタンダード)とDS-PRO(プロ)の2種類があり、これらはバッテリーの容量が異なります。

Sは約25km、PROは約40kmの走行が可能。

個人的にはやはり長時間遊べる方が魅力的で、管理人はPROを購入しました。

が、初心者は25kmも走れば満足感と共にそれなりに疲労も感じられるはず。

従来の電動スケボーと比較すれば25kmという数値は決して悪くなく、価格が抑えられた選択肢として十分に魅力的です。

 

最高速度はいずれも45km/hとハイスペック。

ハブモーター仕様でありながら、加速、操作性、乗り心地と、めちゃくちゃ高い次元で完成している、と思いきや・・・

なんとモーターがウィールから大幅にはみ出しています。

これに気がついたときは興奮しました。

これは完全なハブモーターというより、“ダイレクトドライブ”と呼ばれる方式に近いもの。

ハブモーターとは、モーターがウィールに内蔵されている方式のことで、別名インウィールモーターなんて呼ばれ方もします。

一方でダイレクトモーターとは、デッキ側に設けられたモーターでウィールを直接回転させる方式です。

完全なダイレクトドライブというより、ハブモーターとダイレクトドライブの中間というか、ハブモーターの弱点を克服したハブモーターというか、そんな感じ。

いずれにせよハブモーター最大の弱点であった放熱性が改善されているのは間違いなさそう。

こういったかたちで手が加えられているモデルは初めて見ました。新しい。

 

ちなみに、昨今ではモーターをデッキ側に配置してベルトやギヤを介して駆動する方式がトレンドになりつつあります。

ベルトドライブはウィール内にモーターがないため乗り心地と放熱性に優れ、ギヤ比によってトルクが稼ぎやすい点もメリット。

そんなわけで、今後さらなる高性能化にも対応できる、将来性のある駆動方式と言われています。

 

が、管理人はまだハブモーター仕様の方が断然好きなんですよね・・・。

今販売されているモデルに将来性も何もないし。

ハブモーターは将来性こそ劣りますが、静粛性に優れ、駆動部が露出していないためメンテナンスフリーというメリットを持ちます。

そのうえでDSのように最高速45km/hを実現できるとなれば、個人的に不満はありません。

これ以上のハイスピードは乗りこなせる人間も限られますし、管理人を含め一般人が扱えるレベルの性能に限れば、今のハブモーターで十分すぎます。

しかも放熱性まで改善してきた。

アンチベルトドライブというわけではないけど、ハブモーターは絶滅しないでほしいなぁ。

 

先述の通り、DSはハブモーターとダイレクトドライブの中間のような方式。

放熱性が改善され、かつ十二分な加速と乗り心地を誇り、しかも静か。

この静粛性の高さが個人的には高ポイント。

中にはモーター音の大きなハブモーター仕様(Backfireの第3世代など)もありますが、DSの音は個人的に不快感ゼロ。

しかもラバーウィールを採用しているので、ロードノイズも極小

例えば夜中に堤防を走っても、水の音にかき消されるレベルです。

 

また、DSはトレッド(左右のウィールの間隔)が広く安定感があり、安心してスピードを出せる点も特徴的です。

ワイドトレッドですが、デザイン的な破綻はありません。

 

ワイドになった分、トラックを手でつかみやすくなったのもイイ。

キャリーケース感覚で転がして移動できます(笑

 

一般的なオフロード対応モデルと比べるとかなり小さなウィールを履いているため、ターンも軽快。

ダブルキングピン仕様のトラックがいい仕事をしており、思い切りデッキを傾けられるのでしっかり小回りできます。

ウィールはラーバー製で柔軟性があり、静粛性だけでなく乗り心地も抜群。

舗装路から荒れた路面まで快適に走れます。

しっかりグリップするので安心してブレーキをかけられるのもいい。

 

デッキは足を踏ん張りやすいドロップダウンデッキが採用されていて、初心者でも安心。

見た目以上に重心が低く、高速走行時も身体が安定するため、クルージングマシンとしてイチオシです。

 

「WINBoard DS」VS「Spark XR」電動スケボー新旧徹底比較!

WINboad DSは、同じくWINboardのSpark XRというモデルの後継機にあたります。

正直な話、管理人はSpark XRの時点でハブモーター仕様の電動スケボーのひとつの完成系だろうと考えていました。

そんなわけで、実は今回のDSはマイナーチェンジ程度の進化だろうと思っていたのですが、良い意味で裏切られました。

見事に名機の壁を越えてきたと認めざるを得ない。

というわけで、お次はSpark XRと比較しながら細部まで詳しくチェックしていきたいと思います。

 

比較1.デザイン

↑上が先代のSpark XR、下がDS。

デザインで目立つのはデッキテープの変更です。

六角形を基調とした幾何学的なデザインが目を引きます。

Spark XRの無地のデッキテープもシンプルで好きですが、DSはおしゃれでありながら悪目立ちせず、こういったところはWINboardのうまさを感じます。

Spark XRのような無地のデッキテープの方が良ければ、最悪自分で貼ることもできますしね。

 

ひっくり返すと目を引くのがダブルキングピンナット。

DSはゴールドに配色されており、遠目に高級感があります。

このダブルのキングピンナットも今では珍しくない装備になりましたが、走破性と回頭性を両立させるためには重要なパーツです。

ウィールの大きいオフロード向けの電動スケボーに多く採用されています。

 

左がDS、右がSpark XR

ウィールはこんな感じ。

ラバーウィール側面の穴はなくなりましたが、特段クッション性が損なわれたようには感じられず。

実際にひび割れたアスファルトで乗り比べてみましたが、むしろ乗り心地は向上しているような・・・。

ウィール径は公称値では同じ110mmですが、実際はわずかに大きくなっていて、これが影響しているのかも。

 

左がSpark XR、右がDS

トレッドもファイアパターン風に変更されており、センターにあったパーティングライン(金型同士の合わせ目)も消えて安っぽさがなくなっています。

溝が減って接地面積が増えた分グリップ力も増してそうですが、まだ違いを体感できるほどの激しいライドはできていません(笑

 

リモコンも液晶付きの新しいモデルに変更されています(左がDS)

 

管理人はSpark XRに採用されていたシンプルかつコンパクトで持ちやすいリモコンも好きですが、モニターで速度や距離、バッテリー残量が確認できるのは、やはり助かります。

 

ちなみにボードのバッテリー残量はデッキ裏でも確認可能。

ここはSpark XRと共通です。

 

比較2.スペック

スペックの違いですが、Spark XRとDS-PROを比較すると次のとおり。

  • 最高速 約40km/h→約45km/h
  • 航続可能距離 約40km→約40km(DS-PRO)、約25km(DS-S)
  • 加速 同等

スペック的には最高速が伸び、高速走行に余裕が出た印象を受けます。

ハブモーターでありながら最高速を45km/hまで伸ばしてきたのは十分に評価できますね。

個人的には40km/hを出すことすら稀ですけど(笑

 

Spark XRのバッテリーはDS-PROと同等。

DS-Sに乗り換えると走行可能距離が落ちることになるので、その点は要注意です。

ただ、スペック以上に乗り味の進化がすごい。

 

比較3.乗り味

乗り心地については明らかに向上しています。

Spark XRでもアスファルトのひび割れ程度であれば安心して走れましたが、DSの方がより高い速度で突っ込んでいけるイメージ。

振動が少ない。

ウィール径のせいなのか、モーターを外に出したからなのか。

はたまたラバーの質の違いなのか、理由はちょっとわからないけど・・・。

 

さらにワイドトレッドで安定感が向上しているのも大きな特徴と言えます。

もしかするとこれも乗り心地に影響しているのかも。

 

安定感が向上した分、管理人はキングピンナットを緩め、トラックを柔らかめに設定しています。

高速走行時の安定性はワイドトレッドでキープしたまま、小回りが効くようにセッティング。

逆に直進安定性を高めるのであれば固くすればいいのですが、こういったセッティングの幅が広がっているのも印象的です。

 

最高速度が45km/hともなると乗り手側もある程度スキルを求められますが、DSに関してはワイドトレッド&ロングホイールベースで安定感が高く、トラックを固めにし、かつ路面状況さえ良ければ十分に巡行可能です。

 

高額?電動スケボーWINborad DSの価格を考察

昨今電動スケボーの価格が上がりつつあって、実は今回のDSも価格が変動しています。

主な原因は急激な円安

本記事執筆時(2022年5月)は1ドル130円程度まで円安が進んでおり、今後も円高に振れる要素は見当たりません。

2月頃は1ドル115円前後だったことを考えると、いかに異常事態かがわかります。

分かりやすく言えば、これまで115円で買えていたものが、130円出さないと買えなくなったということ。

残念ながら電動スケボーはそのほとんどが輸入品であるため、価格が上がるのも必然というわけです。

 

では今は買い時ではないのかというと、むしろ逆。

今後はウクライナ-ロシア問題の影響もあり、為替以外の要因も絡んで更に値上げが続く可能性もあります。

これはあくまで記事執筆時の一見解にすぎませんが、仮に今後円高に振れたとしても急激に価格が戻るとは考えにくいため、結局「さらに上がる前に買うが吉」かなと考えています。

 

DSの具体的な価格はDS-Sが114,800円、DS-PROが139,800円(記事執筆時)

違いは先述のとおりバッテリーで、DS-Sは8.8Ahで走行可能距離が約25km。

対してDS-PROは14Ahで約40kmの走行が可能です。

単純にDS-PROの方が1.6倍ほど長時間遊べるという感じ。

価格差は25,000円ですが、リチウムイオンバッテリーのコストを考慮すると妥当だと思います。

違いはバッテリーだけなので、長時間遊ぶ予定がないという人はDS-Sでも満足できるはず。

ぶっちゃけ少し前のモデルと比べたら25kmでも十分すごい数値ですからね。

いずれにせよ選択肢があるのはありがたいです。

 

WINboardはSpark SSpark Xをはじめ、もともとコスパに優れたモデルが多いメーカー。

今回のDSもコスパが悪いということは決してないので、その点は心配しなくても大丈夫です。

 

まとめ│電動スケボー WINboard DSの評価


引用元:WINboard DS-PRO(Yahoo!ショッピング)

やっと手に入れることができました。

WINboardの最新モデル「DS-PRO」。

新型コロナの影響などもあって発表から入手まで5ヶ月近く待ちましたが、これは待った甲斐があった・・・!

はっきり言って気軽に舗装路をクルージングする用途ならこれで決まり。

 

DSシリーズは、過去に紹介した管理人のお気に入り「WINboard Spark XR」の正統進化版。

Spark XRの時点で既に完成度の高さが感じられる1台でしたが、実際に乗り比べてみるとすべてにおいて磨きがかかっていることがわかります。

 

実は今回のDS、スペック的にSpark XRと大きな差が感じられなかったこともあり、最初は買うかどうかかなり迷いました。

が、結果的に買って良かった。

2022年現在、ハブモーター仕様の電動スケボーは「明らかにスペックが頭打ち」と考えていましたが、大事なのはスペックだけではなかった。

そんなことはずっとわかっていたつもりだったけど、恥ずかしながら改めて再認識することに。

良い意味で予想が外れた今回のDS。

これまでいろいろな電動スケボーに乗ってきましたが、その中でもかなり満足度の高い1台でした。

 

電動スケボー初心者から、よりハイスペックなクルージングマシンを求める中~上級者まで、幅広い層におすすめしたい1台です。

要チェック!

 

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