今回は2020年末に発売のMaxfindの最上位機種、電動スケボー「FF PLUS」をご紹介。
大径ウィールの採用により一見オフロード専用機のような見た目の1台ですが、実際に乗ってみると舗装路における走りの良さにも驚かされます。
特に感動的なのが、ハブモーター仕様にもかかわらず極めてトルクが太いということ。
加速は鋭く、坂道でもグングン加速します。
まさにハブモーター史上最強のトルクマシン!
かなり特徴的な1台なので、電動スケボーを検討する際はオンロードオフロードを問わずぜひ一度チェックしてみることをおすすめします!
電動スケボーMaxfind FF PLUSの特徴と基本スペック
引用元:Maxfind FF PLUS(Yahoo!ショッピング)
スペックはこちら↓
- 最高速:40km/h
- 航続可能距離:~18km×2(予備バッテリー同梱)
- 重量約:10.9kg(24 lbs)
- ウィール直径:165mm
- サイズ:970mm×340mm×160mm
- ホイールベース:900mm
- トレッド:280mm
- 登坂能力:35%(19.3度)
- 耐荷重:100kg
- 防塵防水:IP65
最高速度は40km/h。
オフロード用の電動スケボーでこれだけの速度が出ればそれだけで十分なのですが、FF PLUSの驚異的なところはトップスピードに至るまでの加速力がすさまじい点。
大径ウィール&ハブモーター仕様の電動スケボーとは思えないほどの圧倒的な加速感で、実際に走ってみると見た目以上にスポーティーな印象を受けます。
坂道でもグイグイ登っていく力強さがあり、過去にハブモーター仕様の電動スケボーを購入したことがある人ほど、その違いに驚くのではないでしょうか。
航続可能距離は約18km。
これだけではやや物足りなく感じられるのが正直なところですが、FF PLUSには予備バッテリーが同梱されるため、実質の走行可能距離はその倍。
もともとオフロード用の電動スケボーは燃費(電費?)が悪い傾向にありますが、この性能で36km(18km×2)も走ることができれば十分遊べます。
そんな基本スペックを持つFF PLUSの特徴は主に次の5つ。
- 大径165mmウィールの採用により走破性と乗り心地が両立
- ビッグウィールに内蔵された高出力ハブモーターによる高トルク
- Super-Flexカーボンファイバーデッキによるスポーツ性と乗り心地の両立
- ダブルキングピントラックの採用によって小回りが可能
- 予備バッテリーが同梱するうえ交換が簡単
1.大径165mmウィールの採用により走破性と乗り心地が両立
引用元:MaxFind FF Plus | 2400W All Terrain Electric Skateboard | Stock in USA– Maxfind
FF PLUSの外観で真っ先に目を引くのは、その大きなウィール。
デッキの高さもあり、乗る前からオフロードでの使い勝手の良さが想像できますよね。
実際に土の上や原っぱ、砂利道なども走破することができます。
さらに舗装路においてもウィールのクッション性が働いて乗り心地が良く、快適そのもの。
アスファルトの亀裂や段差などはモノともしません。
オフロードにおける走破性と舗装路における快適性が高い次元で両立されていることが実感できます。
ラバーウィールゆえに静粛性も高く、スケボー特有のゴロゴロといった大きなロードノイズがしないのも気兼ねなく乗れるポイントと言えます。
これらは多くのオフロード対応電動スケボーである程度共通して言えることなのですが、FF PLUSの場合はさらにスポーティーな走りの良さも加わり、乗っていてかなり楽しい1台に仕上がっています。
2.ビッグウィールに内蔵された高出力ハブモーターによる高トルク
引用元:MaxFind FF Plus | 2400W All Terrain Electric Skateboard | Stock in USA– Maxfind
FF PLUSは兄弟機のFF STREETやMAX4 PROとは異なり、左右合わせて2400Wにも及ぶM6ハブモーターを採用。
そのトルクは最大で24Nmにも達するとのこと!
なんとこれは250ccのフルカウルスポーツバイクに匹敵する数値です(参考記事:今250ccが熱い!最新タイプ別おすすめバイク一覧2020年現行全車種+α)。
もちろんESC(スピードコントローラ)で乗り手にとって危険がないように制御されるため、250ccバイクほど激しい加速はしませんが、他のハブモーター仕様の電動スケボーとは一線を画す印象。
FF PLUSは最高速度こそそれほど高くありませんが、この高トルクのおかげで実際の体感速度はかなりのもの。
減速も効き始めはマイルドで、そこからかなり強く効かせることができるため、安心して速度を出せます。
操作性についても特別ピーキーということはありませんが、加減速が強い分、慣れるまではリモコン操作を慎重に、姿勢や体重のかけ方などを意識して乗った方がいいかも。
引用元:MaxFind FF Plus | 2400W All Terrain Electric Skateboard | Stock in USA– Maxfind
とはいえ、FF PLUSは4つの走行モードを選択することが可能で、乗り手の熟練度に応じて最高速度を抑えることも可能です。
初心者でも安心して乗ることができます。
3.Super-Flexカーボンファイバーデッキによるスポーツ性と乗り心地の両立
大径のウィールからオフローダーらしさが感じられる一方で、デッキのデザインからはかなりスポーティーな雰囲気が伝わってきますよね。
このデッキは兄弟モデルのFF STREETと共通で、薄型で軽量、フレキシブルで扱いやすさが重視されている様子(FF PLUSとFF STREETの違いは後述)。
実際にFF PLUSを手に持った感じ、前後の重量バランスも良く、オンオフを問わず汎用性の高いデッキであることがわかります。
柔軟なデッキは衝撃にも強く、オフロード走行も安心。
デッキ表面は一見フラットに見えますが、実際はふちの部分が1段高くなっているのが特徴的。
ドロップダウンやコンケーブが効いたデッキのように、荒れた路面でも踏ん張りやすく、かつ荷重もかけやい形状です。
また、トラックとの接続部分はデッキを貫通するドロップスルー構造となっており、低重心化が図られています。
またデッキ表面は一般的なざらざらとしたグリップテープではなく、ゴム質の柔らかいラバーマットのような材質になっています。
このラバーマット、複雑なトリックをすることがない電動スケボーには最適なのでは・・・。
滑り止め効果は十分すぎるほどあり、それでいて靴や服を傷つける心配がありません。
特に腕に抱えた際に服をこする心配がないのは本当にありがたい。
車の内装を傷つける心配もないため、キャンプのように積載スペースがひっ迫するような状況でも積み方を工夫できる可能性があります。
ちなみにデッキ先端には長方形の穴があり、持ち手のようになっています。
長さがあるので持ち上げ続けるのは大変ですが、ウィールが大きいのでスーツケースのように引いて歩くことができてかなり便利。
ちょっとした階段も引っ張って上がることができます。
地味だけど個人的にはかなり気に入ったポイントです。
4.ダブルキングピントラックの採用によって小回りが可能
引用元:MaxFind FF Plus | 2400W All Terrain Electric Skateboard | Stock in USA– Maxfind
オフロードモデルの電動スケボーにとって、どのようなトラックが採用されるかは非常に重要です。
なぜなら、オフロード用の電動スケボーは荒れた路面を走れるように、頑丈であること、路面追従性が高いこと、操作性が高いことなどが必須となるにもかかわらず、オンロードでの乗り心地、特に高速域の安定性を犠牲にすることができないため。
これらのバランスを取るのは非常に難しく、トラックが柔らかすぎては高速域でぐらつきが生じやすくなってしまいますし、逆に硬すぎると荒れた路面に対応できず、跳ねるような乗り心地になってしまいます。
そこで多くのオフロード用電動スケボーが採用するのが「ダブルキングピントラック」という、前後それぞれにブッシュが2つ設けられた特殊なトラックです。
可動部が2箇所あるため広い可動域を誇り、それぞれを多少硬めに締め付けても路面追従性が犠牲になりません。
FF PLUSにもこのダブルキングピントラックが採用されており、これもオフロードにおける走破性と高速域における安定性の両立に一役買っています。
また可動域の広さは旋回性の高さに直結し、スペック上は最小回転半径は2mと見た目以上の小回りを実現します(軽自動車で4.2m~)。
とはいえ、初めて実際に乗ったとき、正直に言って低速時はそれほど旋回性が高いとは感じられませんでした。
これは初期状態でトラックがやや固めにセッティングされていたため。
このままでもある程度スピードを出せばイメージ通りのラインを描いて走ることができますが、「そんなにスピードは出さないよ」ということであればキングピンナットを少し緩めてみてもいいかもしれません。
トラックを十分に使いこなせるかどうかは乗り手の熟練度のみならず、体格や体重、脚力などにも影響を受けるため、初期のセッティングがベストとは限らない点には注意が必要です(裏を返せば自分好みにセッティング可能)。
ダブルキングピントラックは、それぞれ2つのダブルキングピンナットの締め具合を調整することでかなり細かなセッティングが可能です。(簡易セッティングには同梱のTツールで十分ですが、デッキ側のキングピンナットの調整には9/16インチのレンチを別途用意する必要があります。なぜか14mmのレンチが同梱しますが、かなりキツキツです)。
是非自分にあったセッティングを求めていろいろと試してみることをおすすめします。
もちろんオフロードとオンロードで締め具合を変えるのも一つの方法で、この場合もブッシュが1つの一般的なトラックと比べ、セッティングの幅が広いダブルキングピントラックの特徴が活きてきます。
5.予備バッテリーが同梱するうえ交換が簡単
今回管理人が購入したパッケージはバッテリーが1つ同梱されており、航続可能距離の短さがカバーされています。
FF PLUSのバッテリー交換は本当に簡単。
工具は要りませんし、MAX4 PROのようにねじをくるくる回す必要もありません。
デッキ表面にあるロック部を90度回せばフタが開き、あとはバッテリーのコネクターを差し替えるだけでバッテリーにアクセスできます(写真はロック状態)。
わざわざボードをひっくり返す必要がないのもお手軽。
写真は奥に見えるのがもとから接続されているバッテリーで、手前が予備のバッテリーです。
基本的に同じものですが、赤丸の部分に注目。
予備バッテリーは2本の配線が根本からまとめられているため自由度が低く、小さい収納スペースに配線を押し込むのに苦労します。
この部分は結束の役割を持つだけなので、カッターなどで慎重に切れ目を入れて、剥いてしまっても使用上支障はありません。
最初は配線を押し込むのに躊躇するかもしれませんが、慣れれば数十秒で交換できるようになります。
バッテリーはスペアが1個同梱しますが、追加で購入することも可能です。
Maxfind FF PLUSとBackfire Ranger X2を比較
同じ165mmの大径ウィールを持つBackfire Ranger X2と比較した場合はどうでしょうか(管理人はRanger X1しか持っていないため写真はすべてX1ですが、X1とX2の外観はほとんど同じ)。
基本スペックについては以下の通り。
名称 | Maxfind FF PLUS | Backfire Ranger X2 |
最高速度 | 40km/h | ターボモード使用時40km/h以上 (通常35km/h) |
航続可能距離 | ~18km×2 (予備バッテリー有) | ~30km |
重量 | 約10.9kg | 約10.8kg |
ウィールサイズ | 165mm | 165mm |
全長 | 970mm | 1100mm |
トラック幅 | 280mm | 275mm |
最小回転半径 | 2m | 2m |
充電時間(0%→100%充電時) | 約3時間(×2) | 約5時間 |
登坂性能 | 35%(19.3度) | 30%(16.7度) |
いずれも1200W×2の高出力&高トルクなハブモーターを採用しています。
2018年に発売したBackfire Ranger X1のモーターが900W×2でしたから、どちらも最新モデルとしてしっかりと進化している印象ですね。
Ranger X2はターボモードを使用することで40km/hオーバーまで鋭く加速することが可能ですが、ターボモードは30秒という時間制限付き。
これを良しとするかどうかで評価は分かれそうです(個人的にはターボモードが切れたときの失速と挙動の変化が苦手)。
トルクについてはFF PLUSがやや上回っている印象で、例えば登坂性能を見るとRanger X2が30%の勾配に、FF PLUSは35%の勾配に対応しています。
とはいえ、Ranger X2もかなりトルクフルで上り坂でもグングン加速するため、どちらを選んでもストレスを感じることはないと思います。
ただし、静かさにこだわるのであればFF PLUSの方がおすすめ。
Ranger X2は乗ってから数ヶ月経っているので参考程度に留めておいてもらえればと思いますが、FF PLUSより「キュイーン」というモーター音が大きかったように記憶しています(またX2に乗る機会があれば改めて比較のうえ追記します)。
同じ1200Wのモーターですが、トルクと静音性に関してはFF PLUSのモーターの方がやや優れている印象です。
航続可能距離についてはRanger X2の30kmに対し、FF PLUSの18kmという数値は明らかに見劣りします。
しかしFF PLUSはバッテリー交換が可能なため、実質長く遊べるのはFF PLUSの方(計36km)。
しかも、FF PLUSは追加のバッテリーを単体で購入することも可能です。
1個追加すれば合計で54kmの走行が可能な計算となります。
この拡張性の高さはRanger X2にはない魅力ですね。
追加バッテリーの商品ページには「MAX4 PRO専用」との記載もありますが、FF PLUSに同梱されるものと同じで流用が可能です(販売店に確認済み)。
充電時間については、どちらも1時間の充電で約6kmの走行が可能な計算なので、ここは優劣をつけがたいですね。
強いて言うならFF PLUSは一度に複数のバッテリーを充電できないので、やや手間がかかる印象はあります。
写真奥がFF PLUS、手前がRanger X1。Ranger X2とX1はデッキが共通。
どちらもフレキシブルなデッキを採用していますが、形状には大きな違いがみられます。
Rangerシリーズのデッキは高低差の大きいドロップダウンデッキですが、FF PLUSのデッキは高低差が控えめ。
とはいえ実際に足を引っかけるには十分な段差があり、かつ左右方向の張り出しがコンケーブのように足裏にフィットする助けとなるため、グリップ感は十分に感じられます。
重心はFF PLUSの方がやや高いのですが、この点に関してはオフロードではむしろ「荒れた路面を走ってもデッキ裏が干渉しにくい」というメリットになるという見方もできます(ハウジングもFF PLUSの方が小さいですし。ちなみにウィールに近いトラックは一見地面に近く見えても意外と干渉しません。前輪が障害物を乗り越えたあとにデッキ裏のハウジングを擦ることがよくあります)。
またFF PLUSのデッキはラバーマットなので、汚れても洗いやすい(濡れた布で拭くだけでOK)という点がありがたいですね。
オフロードを走るとどうしても汚れるので。
デザインや乗り味については一長一短ですが、少なくともパワフルさに関してはFF PLUSの方がやや優れている印象を受けます。
FF PLUSはターボモードなんかなくてもパワフルに走れるイメージ。
ちなみに同じく日本国内で販売されているオフロードモデルの「WINboard Spark X」と比較した場合、純粋な走行性能はFF PLUSの方が優れますが、悪路走破性においては8インチ(約203mm)もの超大径ウィールとスプリング式のサスペンションを持つSpark Xに若干のアドバンテージがあります。
Spark Xはコスパも高いので、オフロードに特価したい人におすすめ。
この辺りはどういった使い方をするのか(どの程度オフロードを走るのか、どの程度の地形を走るのか)でお好みを選ぶといい感じです。
兄弟モデルMaxfind FF STREETの特徴とFF PLUSとの違い
引用元:Maxfind FF STREET(Yahoo!ショッピング)
同時発売のFF STREETはその名の通りストリート仕様の電動スケボー。
FF PLUSとFF STREETの主な違いはウィールとモーターで、デッキやトラック、バッテリーなどは共通です。
ウィールサイズはFF PLUSが165mm、FF STREETは96mm。
比べるとかなりの差がありますが、FF STREETのウィールも多少の亀裂や段差を乗り越えるには十分な走破性を持っています。
一般的なスケボーのウィールは50前後から80mm未満といったところですから、96mmでも全然小さいということはないんです。
実際に多くの電動スケボーに採用されているサイズなので、舗装路を走る分には心配する必要はありません。
「オフロードは走らない」、「FF PLUSのような大径ウィールはちょっと大げさでイヤだ」という人にとって、FF STREETという選択肢は大いにアリ。
乗り味ですが、ウィールが小さく重心の低いFF STREETの方がスポーティーでクイックなキャラクターと言えます。
FF STREETの航続可能距離はバッテリー1つで最大33.8km。
予備バッテリーを含めると最大で67.6kmもの距離を走行可能です。
ここはFF PLUSと比べてかなり大きなメリット・・・というか現状他の電動スケボーと比べても突出しているように感じます。
かなり長い距離でも安心してクルージングを楽しむことができますね。
引用元:正統進化!電動スケボーMaxfind MAX4 PROをレビュー!
また、Maxfindといえば、以前当サイトでもご紹介したMAX4 PROという選択肢もあります。
こちらは伝統的なメイプルデッキに高性能ドライブキットが組み込まれた「スタンダードな電動スケボーの正統進化系」といった印象の1台。
対するFF STREETはラバーマットのスポーティーなデッキを採用し、トラックをダブルキングピン仕様に変更。
スムーズな応答性に加え、トラックの幅の拡張(270mm→290mm)とドロップスルー構造による低重心化によって、安定性とのバランスを取っています。
ただし、重量はMAX4 PROが約7.2kgだったのに対し、FF STREETは約9.1kgと大幅に増量。
装備はFF STREETの方が豪華ですが、とはいえMAX4 PROのコスパの高さも捨てがたいですね。
軽量さと素直な操作性、ロンスケっぽいシンプルな外観もおしゃれ。
電動スケボーMaxfind FF PLUSのメリット・デメリットまとめ
最後にFF PLUSの長所と短所、選択するメリットとデメリットを整理してみたいと思います。
FF PLUSの長所(メリット)
- オフロードが走れる
- 舗装路の快適性が高い
- 遊び場所を探しやすい
- かなりパワフル
- スーツケースのように運べるのが便利
まずオンオフ問わず高い走破性と快適性を持った電動スケボーであるということ。
これは乗る前の想像通り、期待通りでした。
どこでも走れて楽しめるとなれば、公道走行ができない日本においては遊び場所を探しやすいというメリットにもつながります。
乗り味の面ではとにかくトルクフルで力強い走りが楽しめるのが印象的です。
特に坂道をぐいぐい上る感覚はとてもハブモーターとは思えないほど。
最近は乗り心地や加減速の性能を求めてベルトドライブに回帰する電動スケボーメーカーが増えていますが、やはりFF PLUSのように静音性を突き詰めた1台に乗ると、まだまだハブモーターもアリだと感じますね。
特にオフロードモデル(AT│オールテレーンモデル)においてはハブモーターを採用してもクッション性が犠牲になりにくく、更に水や汚れに強くメンテナンスフリーな点も大きなメリットとなります。
それから個人的に気に入ったのが、デッキの先端を引っ張って歩けること。
実際に所有してみて一番気に入ったのはここかもしれない(笑
電動スケボーはどうしても重量がかさむので、車までのわずかな距離でも持ち上げなくて済むのはかなり便利です。
FF PLUSの短所(デメリット)
- 航続可能距離が短い
- スピードの出しすぎに注意
- 小回りには過度な期待は禁物
やっぱり気になるのは航続可能距離の短さ。
初めスペックを見たときには何かの間違いじゃないかと思いましたが、実際に乗ってみても確かにバッテリーの減りは早く感じられます。
それだけの電力消費を必要とするほどパワフルなところがFF PLUSの魅力とも言えるのですが・・・。
どちらにせよ予備バッテリーが同梱するので個人的にはセーフですが、念のためチェックしておきたいポイントです。
「スピードの出しすぎに注意」というのはどの電動スケボーにおいても言えることですが、ことFF PLUSにおいては加減速が鋭く乗り心地も良いため、「気がついたら30km/hを超えていた」なんてことはざらにあります。
また、加速が鈍いモデルと比べれば、当然もっと繊細なアクセルコントロールが求められるため、慣れるまでは慎重な操作を心がけた方が良いかもしれません。
例えるなら同じだけアクセルを踏んでもコンパクトカーよりスポーツカーの方が加速するような、そんなイメージ。
とはいえ、そこは天下のHOBBYWING製ESC(スピードコントローラー)を搭載しているだけあって、よほど棒立ちで雑に扱わない限り、身体が放り出されるようなことはありません。
あまり神経質になりすぎる必要はなく、初心者でも十分に乗れると思います。
小回りについてはそれほど効かない印象です。
いや、「小回りさせにくい」と言った方が正確かもしれません。
これはトラックの初期セッティングによるところもあるため、先述の通り同梱のTツールなどを使って調整すれば解消することが可能です。
もちろん、体重のかけ方などに慣れればまた感じ方は変わってきます。
スペック上はライバルのRanger X2と同じ「最初回転半径2m」なので、セッティング次第でこのデメリットは解消できるはず。
総評│電動スケボーMaxfind FF PLUSのレビューまとめ
今回紹介したFF PLUS、何と言っても衝撃的だったのはその爆発的なトルクです。
一見オフロードに特化したモデルに見えますが、個人的にはオンロードにおけるスポーツ性の高さが気に入りました。
実際、こういった大径ウィールの電動スケボーって、オフロードモデルというよりはATモデル(オールテレーンモデル│全地形対応モデル)といった呼び方が一般的なので、舗装路におけるポテンシャルが高いのも当然なんですよね。
少しトラックを柔らかめにセッティングして乗っていますが、ウィールの大きさもあってかアスファルトの上を30km/hでクルージングしても怖さはありません。
とにかくハブモーターらしからぬ加減速の鋭さで、乗っていて楽しい1台です。
驚きなのは、これだけのパワフルさを発揮するにもかかわらず、駆動音がものすごく小さいということ。
最近のハブモーターモデルで言えば、MAX4 PROやWINboardのSpark XRよりもさらに静か。
G2t以降のBackfire辺りと比べると、かなり大きな差が感じられます(特にBackfire Miniはうるさかった・・・)。
これだけモーター音の小さな電動スケボーは久しぶりで、正直個人的にはこれだけでもかなりテンションが上がってしまいました。
Maxfind FF PLUS、個人的には2020年に購入した電動スケボーで、WINboard XRと並んで1位を争う満足度です。
もちろんオフロードの乗り味も抜群なので、キャンプ場などアウトドアで楽しめる電動スケボーを探している人にもかなりおすすめ♪
やっとBackfire Ranger X1から乗り換えられます(笑
ATのボードを検討しているのですが、rangerX2との比較がとてもためになりました。ちょうど狙っている商品だったので。MeepoからもCity rider2というのが出ているらしく、これとの比較も専門家の意見としてお聞きしたいところです。
いずれにしても、日本語で電動スケートボードに関する情報を収集するのは難しく、とても参考になりました。ありがとうございます。