タイトルのとおり、コスパの高いオフロード対応電動スケボーBackfire Ranger X1に改良が加えられました。
Backfire Ranger X1といえば、走破性や乗り心地に優れる「オフローダー兼大型クルーザー」として、ストリート仕様の兄弟モデル「Backfire G2シリーズ」と共に、日本国内でも高い人気を誇る1台です。
ストリート仕様のBackfire G2sがG2tに進化したのとは対照的に、こちらは製品名称はそのままで、あくまでマイナーチェンジといった位置付けの様子。
いったいどこがどのように変更されたのか、新型を入手したので早速旧型と比較してみたいと思います。
現在では後継の「Ranger X2」が国内販売されています。
X2は見た目こそ大きく変わらないものの、X1より軽量で更にトルクフルに進化しており、性能に明らかな違いが見られます。
要チェック!
オフロード対応電動スケボーBackfire Ranger X1がマイナーチェンジ!旧型との違いは?
見てお判りの通り、上が新型、下が旧型です。
旧型はかなり汚れていますね(汗
オンロードもオフロードも、どこを走ってもホントに楽しいのでめちゃくちゃ使い込んでいます。
しかし、旧型が汚れていることを除けばパッと見は大きな違いがありませんね・・・。
最高速(約36km/h)や航続可能距離(MAX35km)といった基本スペックも従来通り。
※性能面を詳しく知りたい人はこちらの記事をどうぞ↓
では何が変わったのか。
異なるのは次の2点です。
- フロントウィールが軽量化された
- OLEDモニター搭載のリモコンが採用された
変更点1.フロントウィールが軽量化された
ご覧のとおり、ニューバージョンはウィールの造形が変更されました。
左側が旧型、右側が新型で、どちらもフロントウィールです(リアウィールは変更なし)。
旧型は「ホイールキャップ」といったイメージでしたが、新型は「スポークホイール」といった感じでとてもスタイリッシュ。
スポーティーでカッコ良いですね。
もちろん見た目が良くなっただけではなく、スポークタイプになったことで大幅に軽量化がされています。
実はフロントウィールの軽量化は走行時の安定性や走破性に良い影響を与える効果があり、よりクイックな乗り味を楽しむことが可能となります。
中には「ウィールが軽くなるとふわふわとした乗り心地になって安定感がなくなるのでは?」と考える人もいるかもしれませんが、実際はその逆。
ウィールが軽くなるといわゆる“バネ下重量”が軽くなり、単純な走行性能が高くなるばかりか、トラック(車で言うところのサスペンション)の応答性が向上します。
↑フロントのトラック&ウィールが路面に合わせてよく動いているのがおわかりいただけるでしょうか。
ウィールが地面から離れることなく、しなやかに衝撃を吸収するので乗り心地が良く、乗っていて安心感があります。
引用元:Backfire Ranger X1 POWERZONE (Yahoo!ショッピング)
Ranger X1はもともと「ダブルキングピントラック」を採用しており、サイズからは想像できないほどの旋回性と悪路走破性を両立しています。
これに加えてウィールが軽量化されたことで、更に路面追従性が向上しているわけです。
また、ウィールデザインを変更したことで、軽量化だけでなくクッション性も向上しています。
どういうことか、新旧フロントウィールの比較画像をもう一度よく見てみましょう。
扁平率が高くなり、ラバー部分が肉厚になっています。
一般的にスケボーにおいてクッションの役割を持つのは、トラックに設けられたブッシュとデッキ(&デッキテープ)の2種類。
しかし、オフロード走行を想定したRanger X1の場合は「エアレスラバーウィール」というゴム製のタイヤを採用しており、このタイヤもクッションの役割を持ちます。
ラバー部分が広くなればその分クッション性が増すため、乗り心地が良くなるわけです。
当然悪路における快適性も向上し、よりアクティブに走れることは想像に難くありませんね。
実際に新旧2台を乗り比べてみましたが、個人的には砂利道を走ったときの振動がやや薄れたように感じます。
耳の中がかゆくなるような感覚が軽減されたような。
もちろん舗装路の乗り心地も極めて良く、他の電動スケボーでは決して味わえない高級感が、Ranger X1にはあります。
Ranger X1が得意とする路面
路面の話が出たのでついでに。
もともと165mmという大径エアレスラバーウィールを採用していることがRanger X1の最大の特徴ですが、その乗り味と走破性は一般的なストリート仕様の電動スケボーとは比較になりません。
一般的な電動スケボーではどうやっても走れないような道、いわゆるオフロードをガンガン進むことができます。
この爽快感は普通のスケボーとは全く異なり、正に新感覚のニューアクティビティといったところ。
Ranger X1で走りやすい路面を順番に並べると、舗装路→濡れた舗装路→原っぱ→岩場→乾いた土→砂利→砂地といったところでしょうか。
さすがに濡れた土(泥)の上はほとんど走ったことがありません。
防水・防塵仕様なので走れないことはありませんが、めちゃくちゃ汚れそうなので・・・。
意外と見落としがちですが、先述のとおりRanger X1は舗装路の走破性もバツグン。
一般的なスケボーでは振動が気になるあらゆる路面をノーストレスで走ることができます。
例えば次のようなタイル状の路面も、どれも平らな路面と同じように走行することが可能です。
新型Backfireはオフロード対応!電動スケボーRanger X1をレビュー!より
ロードノイズも少なく、乗り心地は高級車そのもの。
舗装路では時速36kmの最高速がゆっくりに感じられるほどの安定感を誇ります。
原っぱや、石が埋まって動かないような岩場も大の得意です。
特に個人的には原っぱがRanger X1を最も楽しめるフィールドだと思いますね。
地面が見えないほど雑草が生い茂っていると危険もあるかもしれませんが、ちょっとした山奥の空地などがあれば、それだけでワイルドな走りが楽しめます。
岩場については当然凹凸が大きくなるにつれて走りにくくなりますが、先述のとおりトラックの応答性が良いため、よほどオーバースピードでない限りボードが跳ねるということはありません。
乾いた土というのは判断が難しいのですが、少しでも砂を含むと見た目以上に滑るので注意したいところ。
例えば学校のグラウンドのような場所ではウィールを空転させないように気を付けながら加速する必要があります。
砂利の上は振動が大きくなりがちで、タイヤも空転しやすいのでやや注意が必要ですが、慣れれば20km/h程度で走る分には何の問題もありません。
むしろ砂利道はリアが滑り出すパワードリフトのような走りも楽しめるので、そういった場所があればラッキー。
かなりエキサイティングな走りが楽しめます。
最も注意したいのは砂浜のような路面。
タイヤがスタックすると不意の急ブレーキと同じ状態となり、身体が前に放り出される危険性があるため、これだけはさすがに避けた方が無難です。
とはいえ砂地というのは身の回りにそう多くはないはずなので、あまり心配する必要はないかもしれませんね。
変更点2.OLEDモニター搭載のリモコンが採用された
もう一つの変更点がリモコン。
G2tと同じ、モニター付きの最新モデルに切り替わりました。
このリモコンの多機能っぷりはG2tのレビュー内でも触れていますが、改めて説明したいと思います。
追加されたモニターにはドライブモード、スピード、走行距離、バッテリー残量、ボードとリモコンの接続状況などの様々な情報が表示可能です。
走行距離はODO(総走行距離)とTRIP(電源ONからの走行距離)の2種類を同時に表示可能。
表示される単位はマイルとキロメートルから選ぶことができます。
操作性は従来のリモコンより高く、人差し指を通す穴があるためリモコンの安定感が向上し、操作に集中できます。
オフロード走行時は振動も大きくなりがちなので、しっかりとリモコンを持って操作ができるというのは意外と重要です。
ダイヤル部分の操作性は従来のリモコンと同等で、初心者でも少し走れば思った通りに加減速ができるようになります。
加速も減速も細やかな操作が可能です。
指を通す穴が空いているためリモコンを落とす心配がなく、その分先代より安心して操作に集中できます。
加えてリモコン操作と電動スケボー本体の動作にはほとんどラグが感じられず、リニアに反応するのでとても乗りやすいですね。
初心者でも安心して操作することができます。
Backfire Ranger X1 ニューバージョンの購入先
新型のBackfire Ranger X1はこちら↓から購入できます。
引用元:Backfire Ranger X1 POWERZONE (Yahoo!ショッピング)
上の画像のように販売ページでは一部旧型のシルバーのウィールが表示されていますが、届くのは新型の軽量ウィールが装着されたものなのでご安心を(実はメーカーHPでもいまだにシルバーの写真が使われています 笑)。
↑セット内容はこんな感じ。
日本語の取説の他、今回はBackfireブランドのステッカーが付いてきました。
リモコンに大型の充電アダプタが目を引きますね。
その他にリモコン充電用のUSBケーブルやT型ツール等の各種工具など(※右上のBackfire Cannon LED Lightは別売り)。
念のため触れておきますが、Backfireシリーズは海外のメーカーHP上からも購入することが可能です。
しかしメーカーHPにはウィールの仕様変更はまだ明記されていませんね・・・。
大丈夫だとは思いますが、管理人は上記国内ショップから購入しており、メーカー直送品は確認できておりませんので念のため。
個人的には国内ショップから購入するメリットはかなり大きいと感じています。
その理由はG2tの記事内でも触れましたが、特に次の3つが大きいですね。
- 日本語でやり取り可能
- アフターフォローや安心感に優れる
- すぐ届くので安心!
国内ショップであれば全て日本語で対応してくれますし、その対応も迅速丁寧。
管理人はこのRanger X1のニューバージョンが同ショップから購入した6つ目の電動スケボーとなりますが、ここまで来るとさすがに安心感がハンパないですね。
日本語の取説も付属しますし、アフターフォローを有効活用するという意味でも日本語でやり取りができるというのは大きなメリット。
またすぐに届くという点も注目したいポイントですね。
というより、海外から直接購入すると船便での発送となるため、当然届くまでに時間がかかるのが厄介すぎます。
その間にトラブルにあったという話も極まれに耳にしますし、高額な商品なので届くまで毎日不安になりそう。
国内ショップであれば、国内に仕入れた在庫から発送してくれるので到着まで時間がかかることはありません。
Ranger X1は実はスケボー初心者にもおすすめ!
改良されて乗り心地が底上げされた新型Backfire Ranger X1ですが、そのサイズとは裏腹に、実はスケボー初心者におすすめできる電動スケボーでもあります。
その理由は次の3つ。
- デッキが大きいのでバランスがとりやすいから
- ビッグウィールゆえに安定感に優れるから
- 加減速がマイルドで、かつウィールのグリップ力が高いから
まずデッキが大きいのでバランスが取りやすい。
これは非常にわかりやすいですよね。
写真はBackfire Ranger X1とBackfire G2sを一緒に撮影したものですが、ご覧の通りデッキのサイズ差は一目瞭然です。
このように、Ranger X1は一般的な電動スケボーより一回り大きなデッキを採用しています。
このためスタンスを広く取ることが可能で、より重心の低い安定した姿勢で衝撃に備えることができるわけです。
また、デッキの両端はデッキ中央より1段高くなっており、その境目の斜面に足の側面を押しつけるようにすると、更に安定感が増します。
実際にこれまで10人近い初心者に乗ってもらいましたが、加減速に備えやすい点が初心者に最も評価が高い理由のようです。
裏を返せば、スタンスを広く取ることがRanger X1を乗りこなすコツですので、是非覚えておいてください。
ウィールのサイズも当然安定感に貢献します。
写真は旧型のRanger X1とG2s(96mmウィール)を比較したものですが、そのサイズ差は歴然。
Ranger X1は直径165mm(16.5cm)にも及ぶ大径ウィールを装着しており、その走破性の高さは普通のスケボーとは比較にならず、まさにケタ違い。
舗装路の亀裂などもものともしないので、バランスを取るのに慣れていない初心者でも安心して乗ることができます。
さらに、加減速がマイルドなのはBackfire G2sからの伝統。
エアレスラバーウィールは一般的なPUウィールと比べてグリップ力に優れるため、マイルドかつ安定した加速、減速が可能です。
もちろん、初心者でない人もオフロードに持ち込めばその楽しさは無限大!
これまでのスケボーの常識を覆すオフロード対応電動スケボー「Backfire Ranger X1」。
ハッキリ言ってもう「スケボー」の枠には収まっていません。
新しい横乗り系アクティビティ、それがRanger X1です。
是非ワイルドかつエキサイティングなボードライフを満喫してください♪
※2019年10月現在、Backfire Ranger X1の国内販売は品切れが続いています。
代わりにこんなオフロード対応電動スケボー↓が販売されていたので、早速チェックしてみましたよ!
また冒頭にもお伝えした通り、2019年11月より後継機の国内販売も開始されています↓
電動スケボーに関するその他の記事はこちら↓