昔からAT車のアクセルとブレーキの踏み間違い事故は後を絶ちません。
それどころか近年ではニュースでも大きく取り上げられ、果ては”踏み間違い防止”なんていう機構を搭載した車まで販売されるようになりました。
そんな中、次のような意見を耳にしたことがあるという人も多いのではないでしょうか。
「AT車はペダルが2つしかないのだから、右足はアクセル専用として考え、左足でブレーキを踏めば良いのではないか。そうすれば踏み間違いは起こらないはずだ。」
この意見には賛否両論あり、これまで盛んに議論されてきました。
先人たちの例に漏れず、私も左足ブレーキに関する考察をしてみたいと思います。
左足ブレーキは使うべき?やめるべき?
左足ブレーキとは、「左足でブレーキ操作を行う」ということです。
そのまんまですね。
さて、現在日本国内で自動車を運転している人の大半は、右足でブレーキを操作を行っているはずです。
なぜなら、国内では「教習所等において右足ブレーキを基本として指導する」という方針が決まっているからです。
また一部のAT車のマニュアルには「右足ブレーキを習慣づけることを要求する内容」が明記されています。
ではなぜその基本方針に逆らって(?)左足ブレーキを唱える人がいるのでしょうか。
「左足ブレーキを身に付けることで踏み間違いは防止できるか」をはじめ、左足ブレーキによって狙える効果と、左足ブレーキによる危険性を合わせて考察してみたいと思います。
踏み間違いが防止できる?
左足ブレーキを推奨する人たちの間で最も多い意見が、この「踏み間違い防止」に着眼したものではないでしょうか。
そもそも、踏み間違いの理由は何でしょう。
多くは「その時右足を乗せているペダルが、アクセルなのかブレーキなのか”わかっていない”から」ではないでしょうか。
そうであれば、右足はアクセル、左足はブレーキと明確に役割分担をすることで、「今どちらのペダルの上に乗っているかわからない」ということはなくなり、踏み間違いは確実に減少すると言えるでしょう。
しかし、これまで踏み間違いと報道されている事故は、本当に全て”ただの踏み間違い”なのでしょうか。
どういうことかと言うと、踏み間違えた後にとっさに足を上げるという判断ができていないことが問題なような気がするのです。
つまり「パニックにより足を上げられなかった」か、あるいは「パニックにより更に踏み込んでしまった」というケースが多々あるのではないか、ということです。
パニックが主因の事故については、結局”とっさに正しい判断ができていない”ということが問題ですから、右足と左足で役割分担してもあまり大きな改善効果は得られないような気もします・・・。
追記:上記パニックとは「想定外の加速によるパニック」を指しています。コメント欄にも書かせていただきましたが、先述の通り「左足ブレーキによって踏み間違い自体が減る」のであれば、ここまでの考察にあまり意味はなかったかもしれませんね。
制動距離はどう変わる?
左足ブレーキを採用した場合の大きなメリットとしてうたわれるものに”制動距離の短縮”があります。
アクセルの上にある右足をブレーキの上に移動してから踏み下ろすのと、もともとブレーキの上にある左足を踏み下ろすのとでは、右足を移動する分の時間差ができるという理屈です。
ですから、厳密には「足を動かし出してからブレーキが効き始めるまでの”空走距離”の差」ですね。
この差がどのくらいになるのか試算してみましょう。
といっても、足を動かす速度は人それぞれだと思いますので、一つの目安として捉えてくださいね。
まず、もし右足でアクセルを踏んでいた場合、アクセルを戻すのに0.2秒、
次に右足をブレーキの上に移動するのに0.2秒、
そこからブレーキを踏み込む動作は左足の場合と同様ですから、合計で約0.4秒ほどの差になります。
仮に下道の制限速度の上限でもある”時速60km(秒速約16.7m)”で走行していた場合、0.4秒でおよそ6.7m、空走距離が伸びる計算になります。
50km/hであれば5.6m、30km/hであれば3.3mの差です。
どんなに右足の操作が遅い人でも、せいぜいこの倍程度といったところでしょう。
スピードが上がれば確かに小さな差とは言い難いかもしれませんが、そもそも街乗りであればその分車間距離を多めに取って走れば良いだけのことです。
となると、左足ブレーキによる制動距離の短縮はそこまで大きなものではないような気もします。
左足では繊細な操作ができない?
これは左足ブレーキを否定する側の意見としてよく持ち出されるものです。
しかし、繊細な操作ができるかどうか、こればかりはハッキリ言って”慣れ”ではないでしょうか。
「左足ブレーキを試してみたけど全然スムーズにブレーキができなかった」、「慎重に操作しようとしても急ブレーキになってしまい怖い思いをした」という意見をよく見かけます。
しかし、管理人は初めて左足ブレーキを試したときから、これらを感じたことがありません。
逆にどうするとそういったブレーキになるのか試行錯誤した結果、「繊細な操作ができないのは”かかとを浮かしていることが原因”ではないか」と推察するに至りました。
左足ブレーキで繊細な操作ができないと感じた人、是非”かかとをフロアにつける”ということを心がけて再度試してみてはいかがでしょうか。
また、「そもそもブレーキペダルの位置が左足で踏むように設計されていない」という意見もありますが、これについても結局は慣れで解決できるものだと思います。
まぁやりやすいかと言われるとやりやすくはありませんが、そのせいで繊細な操作ができないかと聞かれれば、私の答えは「NO」です。
身体が安定しない?
左足ブレーキを行うということは、常に右足はアクセルの上、左足はブレーキの上にあるということです。
これでは下半身で踏ん張ることができない、という意見が左足ブレーキ否定派の中に存在します。
これに関しては、まったくもってその通りだと思います。
というのも、管理人は日常的にMT車も運転しますが、シフトチェンジで左足をクラッチに移動している間は踏ん張りが効かないということを経験として知っているからです。
例えばコーナリング中にシフトチェンジをしようとすると、多くの場合足で踏ん張れないため、ウデでハンドルを押して身体をシートに押し付けるなどの対策が必要となります。
(加えて、一瞬ギアがニュートラルになるため、車体自体も不安定になりますね)
左足がブレーキペダルの上で待機しているという状態は、常にクラッチの上に左足があるのと何ら変わりはありませんから、これには大変納得できます。
では身体が安定しないとどういったデメリットが考えられるでしょうか。
一番怖いのは、とっさに急ブレーキがかけられないということです。
みなさんも教習所で急制動を体験したことがあると思いますが、その時、想像以上に体重をかけないとタイヤがロックしない(ABSが効かない)と感じませんでしたか?
急ブレーキは左足をフットレストにおいて身体を固定するからできるのであって、片足(この場合は右足)を浮かせた状態で全体重をブレーキにかけるのは困難だと言えます。
また、とっさに体重をかけようとすれば、誤ってアクセルまで踏み込んでしまう可能性もありますね。
これらを改善した上で左足ブレーキを使いたい場合、やはりしっかりと両足のかかとをフロアに押し付け、そこで固定するしかないと思います。
もしかすると、公道における左足ブレーキのポイントは、この”かかとをフロアにつける”ということにあるかもしれませんね。
コメントでご指摘を頂きました。やはり急ブレーキをかけようとすればブレーキを踏む足のかかとはフロアから離れることになりますね。となれば急制動をかけようとした場合は身体の固定という観点から、左足をフットレストにおける右足ブレーキに少しだけ分があるかもしれません。シート位置が後ろに設定されているとその差は余計に大きくなりそうですね。
スポーツ走行における左足ブレーキ
スポーツ走行における左足ブレーキは公道のそれとは少し話が違ってきます。
スポーツ走行における左足ブレーキは、アクセルと重ねて操作することで”より繊細な加減速”が可能になったり、それにより荷重移動がスムーズになったりと、思い通りのコントロールが可能になるといった効果を狙うことができるのです。
これらは公道では必要性をあまり感じないと思いますが、例えば雪道などの悪路を走行する場合は車体が安定しやすくなり、一定の効果を得ることができるかもしれません。
同じ理由で、左足ブレーキはラリーなどでもテクニックの一つとして使われることがあります。
また2ペダルのカート類(ゴーカートからF1まで)においては、左足ブレーキが一般的です。
これらは元から左足でブレーキを踏むのを前提に設計されているため、ブレーキの位置も市販車とは異なります。
まとめ
左足ブレーキを使うべきか、使わざるべきか。
なるべくどちらにも偏らず、ニュートラルに考えてみたつもりです。
その結果をここでまとめるならば、
「左足ブレーキを使っても大きなメリットは得られないが、慣れていれば大きなデメリットがあるわけでもない。」
といったところでしょうか。
とにかく、大切なのは慣れです。
もし左足でのブレーキ操作に少しでも違和感を覚えるようであれば、公道で左足ブレーキを行うのは絶対に止めましょう。
結論とするにはなんともどっちつかずな意見ですね・・・。
「左足ブレーキについてこんな考え方もあるよ」という意見がありましたら、是非コメント欄にてご教授くださると幸いです。
2019.2.18追記:多くの左足ブレーキ実践者から貴重なご意見を頂いております。ありがとうございます。管理人とは異なる視点・見解を持つ方からのご意見も多く、とても参考になります。特にLynnさんのコメントは各項目において大変深く考察されておりますので、本記事を読了された際は是非一読されることをおすすめいたします。
私もAT運転時の左足ブレーキ実践派です。MTにもATにも乗っている私としてはMTでは左足でクラッチを切る必要上、自然に右足ブレーキとなりますし(サーキット走行などでアンダー殺しに左足でブレーキコントロールの場合もありますが)、ATでは自然と左足がブレーキペダル上で触れない程度に待機するよう癖がついてます。(もちろん踵は着地です)左足では微妙なブレーキコントロールが出来ないなんてのは、初めて左足でブレーキを踏んでみた人の感想であって5分も続けたら慣れるものですし、公道よりも微妙なブレーキ操作が要求されるカートやF-1で左足ブレーキは当たり前です。元々MTのクラッチ操作を左足でするためのABCペダル配置になってる訳で、最初からAT限定免許しか取得せず、一生MT車を運転しない人が殆どな世の中になるなら自動車メーカーも「左足ブレーキ車」を考えた方が良いのでは?
失礼します。
免許取得後1年MT車に乗り、その後40年AT車左足ブレーキです。
ただし、幹線道路等の巡航時は右足ブレーキも使います。
元々は、踏み間違い防止が目的ではなく、自分にとって運転リスクのかかる状況下(概ね低速or徐行時)で、「左足ブレーキスタンバイ」になります。
「左足ブレーキスタンバイ」とは、歩行者や自転車でゴチャゴチャしている高田馬場や大久保の路地で、右足でアクセルを一瞬のワンタッチ踏んでクリープに付け足し、左足をブレーキに載せたままにして瞬時に停まれる用意をしつつクリープを制御、微速前進の中で更に細かい速度増減をする。
また、首都高合流地点や要注意オーラの滲むクルマをやり過ごすのに、即時減速の用意として左足をブレーキに載せておく、そんな感じです。
(文字ヅラほどややこしくないことは、左足ブレーキを使う人なら直ぐ判ります)
数メートルの差が貴重、ということです。
また、緊急ブレーキでは、左足フットレストへの踏ん張りが踏力の分散になることは、知られてないかも…分散しても充分停まれるとは思いますが、食卓で両足ドンと左足ドンを比べると感覚的に分散が判ります
自分の少ない緊急ブレーキ経験では、フットレスト使ってなくても左足(両足で踏んでてビックリしたこともありますが)ブレーキで、(両手突っ張りの有無は検証外ですが)シートに押しつけられて安定してました…というか、踏み分けの余裕は無いですね
バイパスの出口インターによくある、直角orヘアピンの下りスロープでの「左足ブレーキスタンバイ」もわざわざ検証してみましたが、右カーブなら左足カカトが、左カーブなら右足カカトが支えになり充分安定します。
とりとめない文章で恐縮でしたが、左足ブレーキ使用者でも個人差があるように思います。
よくある批判の、ブレーキ引き摺ってブレーキランプ点きっぱなしで挙げ句フェード…っていうのが実際あるなら、「ただの運転ヘタな人」。右足ブレーキの運転ヘタ代表者が、池袋とかで踏み間違いをしているんじゃないでしょうか。
左足ブレーキブレーキって、身体を対照的にバランスよく使えるおかげか、運転疲れが少ないと思います。
私は高齢者の仲間入りをして、先日高齢者講習を受けてきました。
助手席に判定員さんを乗せて教習コースを運転しましたがブレーキ操作はほぼ完璧、って褒めていただきました。
が、「左足でブレーキを踏まれる方は珍しいです」と言われました。
「アメリカンスタイルなんですよ~」とお答えしましたら、やはり怪訝な顔されてしまいましたが、無事更新許可していただけそうです。
オートマ車限定で免許を取る人は左足ブレーキがいいと思います、が、免許教習ではやはり右足踏でみかえると教えていられるのでしょうか。左足ブレーキに早く市民権がほしいです。
MTとATの両方を日常的に運転しています。
MTでは右足、ATでは左足ブレーキと使い分けています。
運転歴は28年で、最初の10年ほどはMTもATも右足ブレーキでした。
その後、ATで左足ブレーキを使うようになりました。
右足ブレーキと左足ブレーキを併用している者の意見としてお聞きください。
1.踏み間違いが防止できる?
踏み間違いを経験したことはありませんが、駐車場で後ろから駐車する際、私が停止するタイミングで隣の車が発進し、私は自分の車が動き続けているように錯覚し、停止したにも関わらずさらにブレーキを踏み込んだことがあります。
その経験からすると、私が本当にブレーキとアクセルを踏み間違えた際には踏み間違えたと認識するまえに、ブレーキが効かないと錯覚し、さらにアクセルを踏み込んでしまうと考えます。
踏み間違えを認識するのはその後だと思います。
また、踏み間違い事故の多い駐車場において、ATではアクセルとブレーキを行ったりきたりすることになり、踏み間違えを誘発すると感じたことがありました。
こういった経験から、操作する足を区別することは踏み間違い防止に一定の効果があると考えます。
2.制動距離はどう変わる?
記事の中にもあるとおり、空走距離の違いは数メートルでしょう。
しかし、渋滞する対向車線の車の陰から飛び出してくる歩行者や自転車を避けるにはその数メートルも有効だと考えます。
実際の経験としては、片側1車線道路において、右側道路外へ出ようとウインカーを出して停車していた車の左側を通ろうとした際、その車が右ウインカーを出したまま左側に動きだしてきたことがあります。
このとき、右足はアクセルを踏み、左足はブレーキに乗せた状態でした。とっさにそのままブレーキを踏み込み、衝突を回避しました。
通り抜けようとしたときに速度は30KM未満、前の車との距離は相手のナンバーどころかバンパーも自車のボンネットで見えなくなるほど近い距離でした。
3.左足では繊細な操作ができない?
出来ますが、なれが必要だと思います。
クラッチを踏み込む際、通常は一気に一番奥まで踏み込みます。
そのためなのか、左足ブレーキを最初に試したときは急ブレーキになってしまいました。
また、最初の頃に、左足で急ブレーキをかけた上から更に右足で踏みつけたこともあります。
どちらも、すぐになれてしまいその後は不都合ありません。
4.身体が安定しない?
車やシートの設計次第だと思います。
フラットな形状のシートでも、肩や腰の据わりがよいシートの車は不安を感じませんでしたが、バケットシート風のシートでも見掛け倒しで体が安定しない車もありました。
そもそも、そんな車はどちらの足で踏もうが、体は安定しません。
ペダルが極端に右にオフセットしてる車の場合は左足を不自然にひねる姿勢になり、疲れました。また、足踏み式のパーキングブレーキも、車種によっては左足ブレーキを使いにくいと感じましたが、まったく苦にならない車種もありました。
5.スポーツ走行における左足ブレーキ
左足でブレーキを踏み込んだまま、右足でアクセルをあおり同時にDから2、場合によって伊はLまで落とすことにより、すばやくスムースに加速状態に移れるメリットを感じています。
スポーツ走行ではありませんが、山道を下る際など、ブレーキを利かせたままシフトショックなくDから2へ落とすことが左足ブレーキでは可能となるので、車体を不安定にさせないメリットは一般でもあると思います。
総論
やはり、記事にもあるように慣れの問題だと思います。
何十年も運転してきたひとが、いまさら左足ブレーキに切り替えるのは危険だという意見もありますが、まったくその通りだと思います。
無理に切り替えるものでもないでしょう。
左足ブレーキのほうが安全だから使うべきだというのも、そのような状況ではナンセンスな意見だと思います。
教習所で左足ブレーキを教えるべきという意見も、生涯ATしか運転しないとしても左足ブレーキが使いにくい車種がある以上、難しいと思います。
左足ブレーキに興味を持った人が安全なところで、試してみてやれそうだったら切り替えてみるくらいでよいのではないでしょうか。
これから教習所で免許を取る人には、左足ブレーキの存在を教習所で体験させてもいいと思いますけどね。
現状は、車に興味があるひとしか知らないわけですから、普通のひとは左足ブレーキに切り替えようがありません。
余談ですが、私は左足ブレーキでATに乗るようになってから、当たり前ですが幻のクラッチペダルを踏むことが無くなり、シフトレバーの操作も混乱することがなくなりました。
左足でブレーキを踏むことにより、頭がATモードに切り替わるようになったようです。
コメントありがとうございます。
多方面から、かつ柔軟に考察されており、記事を執筆した身としては「負けたな」というのが第一印象です。すごいですね。
ブレーキを踏みながらブリッピングをしてのシフトダウン、AT車でこれができるのは(知識面でも)かなりの上級者とお見受けします。
私は幻のクラッチペダルを感じたことはありませんが、「左足でブレーキを踏むことにより、頭がATモードに切り替わる」というのは、そう感じる人にとっては間違いなく大きなメリットですね。
そもそも「もともと右足ブレーキの人が左足ブレーキに挑戦する」という前提があるからややこしいんですよね。
となれば、おっしゃるとおりこれから免許を取る人に選択肢を提示し、興味を持った人に試してもらうのもアリかもしれません。
この点は完全に抜けておりました。
まぁこういうのは一元化したい(してもらいたい)と考える人も多いでしょうが・・・。
ともかく、記事を読んだ人にも是非目を通していただきたいので、記事最後に誘導分を付け加えておきます(笑
私は 還暦を過ぎて四十数年車の運転を楽しんでいます。
学生時代から20代中盤まではいかに早くコーナーを廻れるのかとヒール&トゥーを見よう見まねで練習をしたりしていたのですが二十代後半にトルコン車にしてから、なんで左足が暇なんだろうと思い 左足でブレーキを踏む練習をして 慣れたら ブレーキを踏みながらアクセルを踏むことが出来 ヒール&トゥーの様な操作がいとも容易く出来ることを感激しました。
現在は、オートクルーズコントロールで安全運転ですが省力運転で高速道路上では右足でアクセルとブレーキを踏む時もあります。
急な飛び出しなどの時には、咄嗟に右と左でブレーキを踏む時があるので、非常に安全選択だと思っています。
ペダルが二つで足が二本なのでそれぞれ分担した方がいいという考えです
人に勧めるつもりはないが 安全運転を心掛けるなら一つの選択肢です
参考にして下さい。
亀ですが
自分は右足ブレーキです。MT免許持ちというのも有りますが、左足と右足の操作をとっさに切り替えられないのが主な理由です。
右足を常に動かしてるときに、左足をとっさに動かせる人がどの位居るのでしょうか?
その点からも右足ブレーキ推奨派です。
あと、最近思うのがエンジンブレーキを使いこなせてない人が多いこと。今の車はスポーツモード(オーバードライブオフ)が付いてるのが普通の筈だし、通常走行でもエンブレで十分に感じます。AT乗りは、ブレーキは急減速・停止目的って考えがないのですよきっと。MTだったら、軽い減速はエンブレで行うのが一般的です。
コメントありがとうございます。
「右足を常に動かしているときに・・・」とのことですが、左足ブレーキは「右足はアクセル、左足はブレーキ」と役割分担させる操作方法なので、“右足がメイン”と考えると話がブレてしまうかな、と思います。
常日頃から左足ブレーキの人はその操作方法に慣れているわけで、左足を動かすのに“とっさ”という要素は少ないように感じるんですよね。
ただし、おっしゃっている理由から「右足ブレーキに慣れた人が左足ブレーキを習得するのは容易ではない」ということは言えるかもしれません。
エンジンブレーキを意識して活用している人は確かに少ないかもしれませんね。
更に言えば最近は燃費を稼ぐためにAT車に限らずMT車でもエンジンブレーキの効きが弱い車種が増えているようですし・・・。
AT車でもMTモードやパドルシフトが一般的になりましたが、ただの“お飾り”になっているケースが多そうです。
実はちょうど今「MT車の減速方法」に関する記事をまとめており、その中では街中におけるフットブレーキによる減速やエンジンブレーキによる減速について考察しています。
近々アップする予定ですので、良ければまた覗きに来てくださいね♪
左足ブレーキにして30年ほどの、左足ブレーキ派です。右足ブレーキの方の意見によくあるのが、「緊急時に人間は両足を突っ張る」というものです。なるほど反射が効かないほどのとっさの時には、左足ブレーキと右足アクセルを同時に踏むことになると思います(経験はありませんが・・・)。しかしちょっと考えてください。右足ブレーキはの方の行動は、その時どうなるでしょ?左足はフットレスト、右足は50%の確率でブレーキ、50%の確率でアクセルです。つまりノーブレーキ&フルアクセルの状態が存在することになります。・・・これってすごく怖いことだと思いますが、いかがでしょう。
コメントありがとうございます。
「誤って踏み込んだ足をとっさには戻せない」とは考えておりましたが、「緊急時に人間は両足を突っ張る」という反応は存じ上げず、考慮しておりませんでした。
確かに(両足をペダルの上に乗せた状態で)このような反応を示したとすれば、ブレーキも踏み込む分“右足ブレーキ”よりも安全方向と言えそうです。
ただし、既にアクセルを踏んでしまった後の「想定外の加速」がパニックの原因であった場合、そこからアクセルを戻せない人がブレーキを踏み込めるか、という点には少し疑問も残ります。
そういった場合も左足が“ピーン”と張ってブレーキを踏み込めるということでしょうか・・・。
いずれにせよ「役割分担がしっかりしている“左足ブレーキ”の方が踏み間違い自体を確実に減らせる」と考えています。
ただ「“左足ブレーキ”でありながらアクセルを誤操作するケースはかなり稀」という前提が抜けていたように感じるので、記事にも追記させていただきました。
緊急時の急制動によって掛かる高い減速Gの環境下では、ごく一般的なフロアマット上にあるごく一般的な靴のかかとなどは、床につけていても浮いてるのと変わらない状態になりそうな気がしますぞ
おっしゃる通りですね。
そもそも急制動をかけようとした場合、かかとをフロアにつけたままブレーキを踏み込むのは困難だと思います。
そういう意味ではABSを効かせるほどの急制動をかけようとした場合は、身体の固定という観点から少し右足ブレーキに分があるかもしれませんね。
ただし、強いGがかからないようなケースに限って言えば、右足だろうが左足だろうが恐らく多くの人はかかとをフロアにつけてブレーキを踏んでいると思います。
恐らくこれが繊細なブレーキの“コツ”ではないかと思うのですが・・・。
私は現在65歳ですが オートマになった時点から ずっと左足ブレーキで走ってます メリットとしてはアクセルとブレーキの踏み間違いがない 危険地帯で左足をブレーキの上に 何時でも踏めるように しているので 危険を発見と同時にブレーキを踏むことができる 左足ブレーキになれるには 交通量の少ないところで十分に練習すると習得することができると思います だってミッション車を乗っている時に クラッチの操作は 微妙に調整できるのだからブレーキが踏めないことはないと思います
これまた左足ブレーキ歴の長いベテランさんとご推察いたします!
貴重なご意見ありがとうございます。
「左足ブレーキなら瞬時にブレーキを踏むことができる」というのはかなり大きなメリットですよね。
できればその差に左右されないような車間距離や速度を保ちたいところですが、万が一のアクシデントの際はその差に救われる可能性も0ではないかもしれません。
「ミッション車を乗っている時に クラッチの操作は 微妙に調整できるのだからブレーキが踏めないことはない」とのご意見についてですが、
1.一般的にクラッチペダルの方がブレーキペダルより反発力が大きく、(膝上から動かすような体重をかけた操作によって)微調整がしやすいこと
2.クラッチ操作が加速のために必要な操作なのに対し、ブレーキ操作は減速のために必要な操作でありミスが許されないこと
3.実際、街乗りにおいてクラッチ操作はブレーキ操作ほど細やかな操作が求められないこと
これらを理由にやや疑問を感じます。
ただし左足ではブレーキの微調整ができないと考えているわけではなく、そこはおっしゃる通り「十分に練習すると習得することができる」と考えています。
ボクも左足ブレーキですが、細かなアクセル、コーナリングなどは、両足使いのほうが、ホント優れてます。走行中のブレーキランプ点灯だけ気をつければ、右足オンリーより、全然、楽です。
貴重なご意見ありがとうございます。
「両足使いの方が細やかなアクセル、コーナリングにおいて優れる」というのは管理人も間違いないと思います。
走行中のブレーキランプ点灯、これは確かに注意する必要があるかもしれませんね!
これを意識するあまり、慣れない人は左足首が疲れるという可能性もありますが・・・。
私は、免許取得後、最初の8年間は、右足ブレーキ、その後、27年間は左足ブレーキに意図的に切り替えて運転しています。
記事は、左足ブレーキに完全に慣れていない立場から論じられている様に感じますが、切り替えた一日は、ちょっと違和感を感じて運転してましたが、身体に身に付いてしまえば左足ブレーキが全てにおいて優ってます。
咄嗟の時も、右足を上げて左足を踏み込む習慣が確立してます。
それが出来る人とそうで無い人に分かれるのではないでしょうか?
27年間も左足ブレーキで運転されているのですね!
大変貴重なご意見ありがとうございます。
管理人は初日から左足ブレーキにあまり違和感を覚えなかったので、車間距離を保った安全運転を心がける限りどちらでも運転できると自負しておりますが、とっさの際には恐らく右足でブレーキを踏んでしまうと思います。
右足を上げて左足を踏み込めるかどうかは、おっしゃる通りそれが習慣かされているかどうかによるでしょう。
となれば結局は“慣れの問題”ということになるかと思いますが、いかがでしょうか。
あまりにも亀レスですが、最近の池袋事故や大津事故で無関係の方が事故被害で死亡するなど痛ましい事故が続きましたので、この問題は新たな意義が生じているものと思います。
私は免許取得時からATですが、取得1年未満で左足ブレーキを実行しており、今まで無事故です。もっともここ数年はペーパーですが。
左足ブレーキの最大のメリットは空走時間の短縮で、歩行者が多い道路や交差点では左足をブレーキの上に軽く当てて(ランプがつかないように当てるだけ)走行しています。これのおかげで横から飛び出してきた車や子供との衝突を避けたことがあります。事故はぶつかれば100%事故な訳で、空走距離の短縮でそれが避けられれば結果は大きく違います。
特に緊急時の判断は右足ブレーキの場合、アクセルからの機能の切り替えを頭脳でやるわけで、これは加齢と共に確実に遅くなります。左足ブレーキの場合は自信を持って踏めば良いわけで、頭脳がパニックで切り替え不全となる可能性は大幅に減少するでしょう。パニックで両足突っ張るという経験は自分は皆無ですし、仮に両方踏んでしまってもアクセルのみよりは相当マシではないでしょうか。
次に左足ブレーキのメリットですが、車庫入れなど細かく踏み変える場合のスムーズさは圧倒的で、勿論踏み違えによる暴走は防止出来ます。
また、積雪のある場合の雪塊乗り越えはアクセルと同時のブレーキ踏み込みで簡単に出来、車庫出口の雪かきは(よほどでなければ)不要となります。また広くはお薦め出来ませんが、積雪のある田舎道ではスノータイヤ装着で4ホイールドリフトでスムーズに走行するというテクニックも可能。
微妙なブレーキ操作が出来ないという批判はむしろ逆で、ポンピングブレーキなどの微妙な操作は左足が専用だからこそです。
左足をブレーキに載せると体が不安定になる、という問題は、シートベルトの確実な使用と、かかとをフロアにつけることでほとんど問題は無くなります。出来れば左足レストをブレーキ近くに設置して欲しいものです。
左足ブレーキに対する批判はいずれも慣れの問題が大きく、右足で長年やって来た方にいきなり公道で、というのも無理でしょうが、教習や練習の上で普及ということも考えても良いのではないでしょうか。
最近続いている悲惨な事故は左足ブレーキでかなり防止出来たでしょうし、多少の発想の転換や慣れが必要でも人命には変えられない問題と思います。