2020年最新の電動スケボーの一つ、「Maxfind MAX4 PRO」に乗ることができたので、さっそくレビューしてみたいと思います。
まず乗ってみた感想は、とにかくクセがなく扱いやすいということ。
MAX4 PROは完全ストリート(オンロード)向けの電動スケボーで、いわば従来からある電動スケボーを更に扱いやすく、かつ高性能に進化させた、正統派の次世代モデルです。
実はこのMAX4 PRO、前身にあたるMAX4が2019年に国内で販売されていました↓
このときにも触れましたが、MAX4シリーズはMaxfindというブランドを一気にスタンダードな電動スケボーメーカーへと進化させたモデルでもあります。
今回のMAX4 PROは、そのMAX4シリーズの上位機種ということで、かなり期待が持てる1台!
さっそくレビューしていきたいと思います♪
電動スケボーMaxfind MAX4 PROのスペックと基本情報
スペックはこちら↓
- 最高速:42km/h
- 航続可能距離:~32km
- 重量約:7.5kg
- ウィール直径:96mm
- サイズ:970mm×270mm×130mm
- トレッド:270mm
- 登坂能力:30%(16.7度)
- 耐荷重:100kg
- 防塵防水:IP65
最高速度は42km/h。
複数の電動スケボーに乗ったことがある人なら共感していただけると思いますが、40km/hまでとその上とでは結構世界が違うんですよね。
とはいえ、数値的には昨今の電動スケボーとしてはスタンダードか、やや速い程度といった評価になります。
ただし、過去のレビュー記事でも何度か触れていますが、昨今のトレンドは最高速度よりトルク重視のセッティング。
このMAX4 PROもパワフルに加速するため、数値以上の速さが感じられる1台となっています。
引用元:電動スケボー Maxfind MAX4 PRO(Yahoo!ショッピング)
航続可能距離はなんと32km。
少し前のオフロードモデル並みの数値です。
しかもわずか3時間程度でフル充電が可能。これはすごい。
MAX4シリーズの最大の特徴といえば、バッテリーの交換が容易であるということですが、もちろんMAX4 PROも予備バッテリー付属の状態で購入することが可能です(バッテリーの交換方法は後述)。
バッテリー2つで合計64kmの走行が可能に。
もちろん、下り坂やブレーキでバッテリーを充電する「回生ブレーキ」も搭載されています。
電動スケボーでとにかく長距離を走りたいと思ったら、これ以上の選択肢はなかなかありませんね。
また、バッテリー交換が容易にもかかわらず防水防塵性能に優れるという点も見逃せません。
防塵防水性能はIP65。
これは「粉塵が中に入らない」こと、及び「あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない」ことを満たす保護等級。
要するに「塵や水によって動作や安全性が影響を受ける可能性はほとんどない」ということ。
古くはKOOWHEEL D3M 2Gなどもバッテリー交換が可能な電動スケボーでしたが、バッテリーはむき出しで防水防塵性はほとんどありませんでした。
MAX4シリーズはこのデメリットが解消されており、急な雨に降られても安心ですし、雨上がりを走ることも可能です。
外観については、フラットかつシンプルなデッキデザインが特徴的。
ウィールが90mmから96mmへと大径化されており、赤いラインがスポーティーさを演出しています。
大径ウィールのメリットについては後ほど詳しく。
全体的にシンプルにまとまっていますが、背面はカーボン調で高級感があります。
同梱物は写真の通り。
当然必要なものは全てそろっています。
メンテナンスフリーで特にセッティング等をする必要もなく、バッテリー残量さえあればそのまま走り出すことが可能です。
上位モデルMAX4 PROはどこが進化したのか
MAX4 PROは以前ご紹介したMAX4の上位機種にあたります。
まずはこれらの違い、すなわち「MAX4 PROはどこが進化しているのか」をチェックしてみましょう。
1.新開発のM5デュアルハブモーターの採用によってスペックが進化
引用元:Maxfind® Board: The Best Hub Motor Electric Skateborad
スペックは先述の通りで、最高速度が42km/hまで伸びています。
管理人はスマホのGPS計測にて実測で43km/hまで確認しており、ここまでくると十分すぎるほどの速さを感じますね。
MAX4 PROは4つの走行モードを選ぶことが可能で、Mode3(Fast)まではMAX4と同等、さらに上にMode4(MAX)が追加された形です。
加速性能も申し分なく、十分にハイスペックな1台と言えます。
2.高速走行時の安定感が高められた新トラックを採用
引用元:Maxfind® Board: The Best Hub Motor Electric Skateborad
MAX4 PROには新設計の高精度鍛造トラックが採用されています。
写真の上がMAX4のトラック、下がMAX4 PROのトラックです。
MAX4のものと比べると流線形でデザイン的にも好感が持てますが、実際に耐衝撃性が30%も向上しているということですから、さらに安心して走ることができますね。
3.96mmウィールの採用により走破性、高速安定性を向上
昔から電動スケボーは90mm超の大きめのウィールを装着することが一般的です。
その理由は速度が上がったときにちょっとした路面のギャップでバランスを崩さないようにするため。
つまり、ウィールの径が大きい方が走破性と高速安定性に優れるわけです。
反面、加速や減速はウィール径が小さい方が有利ですが、その点はモーターの進化によって十分に解消されており、今や大径ウィールを履いたからといって加速がもたつくなんてことはありません(もともとそれほど大きな差はありませんでしたが)。
先代のMAX4は90mmのウィールを採用していましたが、MAX4 PROは96mmと大径化。
より高い走破性と快適な乗り心地を獲得しています。
MAX4の時点でBackfire G2tなどより乗り心地に優れる印象を持っていましたが、さらに改善されており、舗装路であれば路面の状態に神経をすり減らす必要がありません。
4.最大32kmの走行を可能とする大容量バッテリーの採用
MAX4のバッテリーは1回で最大20km/hの走行が可能でしたから、バッテリー容量はおよそ1.6倍。
予備バッテリー同梱セットを購入すれば、最大で64kmも走れる計算です。
64kmもぶっ続けで走り続けられる人はなかなかいないでしょうから、十分に1日中遊んでいられる容量と言えます。
ちなみにこの6.0Ahの大容量バッテリーは国内通販ショップ限定のようで、もともとは4.4Ahのバッテリーが採用されています。
4.4Ahのバッテリーで走れる距離は25kmとのことですから、6.0Ahバッテリーの採用によって、およそ28%も長く走れるということになります。
MAX4シリーズのウリの一つにバッテリーの交換機能が挙げられますが、これだけの容量があれば交換せずとも長時間楽しめそう。
もちろん、予備バッテリー同梱セットに付属する予備バッテリーも同じく6.0Ahの大容量バッテリーですから、こちらはこちらでお買い得感があります。
合わせて64km。泊まりで遊びに出かけたって全然問題なしですね。
5.OLEDディスプレイ付きリモコンの採用
以前のMAX4はディスプレイなしのシンプルなリモコンを使用していました。
対して、MAX4 PROで新たに採用されたリモコンはOLEDディスプレイを有し、速度とバッテリー残量を表示することが可能です。
長距離走行に適したMAX4 PROですが、実際に長距離を走るとなるとバッテリー残量を気軽にチェックできる点はありがたいですね。
速度に関しては走行中に確認する機会って実際はそうそうないと思うのですが、ないよりあった方が楽しめるという人も多いでしょう。
リモコンには電源ボタンとファンクションボタンがあり、ファンクションボタンを押すとモードチェンジが可能です。
写真左下の数字がモードの番号。
ファンクションボタンを二回早押しすると前進後退を切り替えることが可能です。
電動スケボーMaxfind MAX4 PROのレビュー!
乗って最初に感じたのは安心感。
「あー、これこそ電動スケボーだよな」というスタンダードな乗り味です。
操作性はとても快適で、加減速もスムーズ。
多少ラフに操作しても身体が放り出されるようなことはありません。
それでいてブレーキの効きは良く、とても安心感があります。
MAX4 PROが採用するのは加減速のスムーズさに定評のあるHOBBYWING(ホビーウイング)製のESCですが、従来のものと比べてブレーキが強化されているみたいですね。
この点は一昔前の電動スケボーと比べると明らかに違います。
Backfire G2s辺りから買い替えるとしたら、MAX4 PROを選ぶのが最も違和感なくアップグレードを味わえるのではないでしょうか。
なぜかといえば、MAX4 PROはハイスペックでありながら柔軟性に優れるフラットなデッキを採用しているから。
WINboard Spark Sのような凝ったデッキではありませんが、その分乗り心地は良く、それ以上にターンをしたときの挙動がとてもマイルド。
バランスを崩しにくく、思い描いた通りに素直に旋回することが可能です。
これは高い速度で走行しているときも同じで、とにかくクセのない扱いやすさが心地いい。
良い意味でスタンダードなストリート仕様の電動スケボーという感じですね。
とはいえ、昔から管理人はマイルドでフレキシブルなデッキの電動スケボーが好きなので、自然と評価は高くなっている部分はあるかもしれません(笑
だってフレキシブルなデッキって本当に扱いやすいんですよ(笑
他のストリート仕様の電動スケボーと比べてどう?
管理人が感じるMAX4 PRO最大の特徴は、先にも触れた通りフラットなフレキシブルデッキを採用しつつ、高性能な動力性能を与えられている点にあります。
この点はかつて国内でも購入できたBackfire G2sやG2t、その後継機のG3(国内未発売)などと似ていますね。
フラットなデッキは柔軟性に優れ、硬いPUウィールでも十分高速走行に耐えられるだけの乗り心地が実現可能です。
さらに言えば、MAX4 PROは従来の90mmウィールから96mmウィールへとサイズアップしており、これによる乗り心地の改善も実感できます。
これと対照的なのが、先ほども名前の挙がったWINboard Spark S。
こちらはコンケーブ(左右の反り)を設けるためにデッキの柔軟性は捨てており、重心も低いのでかなりスポーティーでエキサイティングな乗り味が楽しめる1台に仕上がっています。
対するMAX4 PROは、無理せず高い性能を引き出せるイメージ。
クセが少ないぶん、より万人受けする1台だと思います。
また、MAX4 PROに関するトピックの一つとして触れておかなければならないのが、予備バッテリー同梱版が販売されているという点。
そもそも電動スケボーでお手軽にバッテリー交換できるモデルはほとんどなく、あったとしても予備バッテリーを入手すること自体がなかなか大変です。
しかし、MAX4 PROなら最初から予備バッテリーが付属したセットが選べます。
しかも価格差は1.5万円。
バッテリーの性能を考慮すると結構良心的な価格設定と言えるのでは。
バッテリーの交換方法
引用元:電動スケボー Maxfind MAX4 PRO(Yahoo!ショッピング)
バッテリー交換方法についてはMAX4と共通なので、以降の写真はMAX4のものを流用。
交換作業は工具不要で超簡単です。
まず赤丸部分のネジを外してカバーを取ります。
続いて画像のようにカバーをスライドさせます。
青いのがバッテリーです。
バッテリーは指で簡単に持ち上がります。
バッテリーを交換する際は配線作業を行う必要があります。
といっても難しいことは何もなく、画像の赤丸の2ヶ所のコネクタを差し替えるだけ。
最後に再びカバーを取り付けてネジを締めればOKです。
作業自体は3分もかかりません。超簡単。
電動スケボーMaxfind MAX4 PROの購入方法
先述の通り、Maxfind MAX4 PROは国内通販にて購入可能です。
国内ショップから電動スケボーを購入するメリットには、大きく次の3つが挙げられます。
- 日本語でやり取り可能
- アフターフォローや安心感に優れる
- すぐ届くので安心!
やはり一番大きなポイントは全て日本語で対応してくれるということ。
日本語の取説も同梱してくれますから、メーカーから直接買うより安心感があります。
加えてアフターフォローを有効活用するという意味でも、日本語でやり取りができるというのは大きなメリットとなるはずです。
しかも保証期間が180日(約半年!)と長い点も安心できますね。
実はこのMAX4 PROは初回ロットにリモコンのモニター表示に不具合があったようなのですが、私が気づくよりも早くショップから代替品を手配中と連絡が来ました。
以前も同様のことがあり、このショップ(POWERZONEさん)のアフターサービスにはかなり良い印象を持っています。
電動スケボーはまだまだマイナーな最新ガジェットですから、アフターサービスの充実度や安心感はできるだけ重視したいところですよね。
また、国内ショップから買う場合は国内に仕入れた在庫から発送してくれるためすぐに届くという点も、単純ですが高評価できるのではないでしょうか。
海外から直接購入すると船便での発送となるため、当然届くまでに時間がかかりますし、その間にトラブルにあったという話も極まれに耳にします。
そういった意味でもやはり安心感が違いますね。
Maxfind MAX4 PROを取り扱う国内ショップはこちら↓
まとめ│Maxfind MAX4 PROはこんな人におすすめ!
MAX4 PROはスタンダードな形態でありながらハイスペックな、ストリート仕様の電動スケボーです。
そのため、まず言えるのは従来の電動スケボーからの買い替えを検討している人に刺さる1台だろうということ。
Backfire G2やG2sなどのフレキシブルなデッキを採用していた電動スケボーの正統進化版といった感じ。
何度も言いますが、クセのない素直な乗り味は人を選びません
また、最大の特徴は航続可能距離の長さとバッテリー交換が可能である点。
予備バッテリーを含めて64kmという走行可能距離は驚異的で、他の電動スケボーの追随を許しません。
これだけの距離を走ることができれば、バッテリー残量の心配をしなくて済みますし、そのストレスからも解放されます。
とにかく長距離を走りたい、長時間遊びたいという人に強くおすすめします。
- MAX4PROはフレキシブルなデッキを採用した電動スケボーの正統進化系
- クセのない素直な乗り味で扱いやすい
- とにかく長距離を走りたい、長時間遊びたいのであれば、現状これ以上の選択肢はなし!