最近バイクの生産終了のニュースをよく見かけますね。
管理人はVTR250を所有していますが、250ccでも街乗りには十分な性能で、毎日の退屈な通勤を彩ってくれています。
最近はホンダの新型CBR250RRをはじめ、各社250ccを中心ににぎわいを見せていますが、実はVTR250の購入は「2017年モデルを最後にラインナップから消える」という噂を聞いたことがきっかけでした。
なぜ今、生産終了ラッシュなのでしょうか。
2016年~2017年はバイクの生産終了ラッシュ!
2017年に入ってから、「ホンダ モンキー」や「ヤマハ SR400」など、長年ラインナップされてきた多くのバイクの生産終了が発表されています。
どれも名車と言われ、長寿モデルであっただけにちょっとさみしいですね(一部空白期間があったりはしますが)。
今回は実際に生産終了が発表された車種と、その理由についてまとめてみました。
2016年~2017年に生産終了のバイク一覧
まずは2016年以降に生産終了がアナウンスされたバイクを見てみましょう。
2017年9月現在、既に生産終了したものがほとんどです。
メーカー別にまとめてみたいと思います。
ホンダの生産終了バイク【2016~2017】モンキー,VTR250など
- ゴールドウイング
- ゴールドウイング(F6B)
- ゴールドウイング(F6C)
- CTX1300
- VFR1200F
- VFR1200X
- VT1300CX
- インテグラ
- シャドウファントム(750)
- CTX700
- CTX700N
- CBR600RR
- シルバーウイングGT(600)
- CB400F
- シャドウクラシック(400)
- シルバーウイングGT(400)
- CBR250R
- VTR
- VTR-F
- CB250F
- フォルツァ Si
- フォルツァ
- フェイズ
- CB223S
- FTR
- エイプ100
- ズーマーX
- エイプ50
- モンキー
- ズーマー
- ディオ
- ディオ チェスタ
- トゥデイ
- リトルカブ
- ズーマー
- Forza Si
多い!
モンキーやVTR、エイプ、ズーマー、FTRなどの多くの名車がラインナップから姿を消すことになりますね。
モンキーは初代の発売が1967年ですから今年で50周年になります。
「50thアニバーサリー」と「50thスペシャル」の両モデルの発表と同時に生産終了がアナウンスされました。
50年・・・一区切りとするにはちょうどいいとも言えそうですが・・・。
VTR(通称VTR250)は1998年登場なので販売されていたのはおよそ19年間。
当時はホーネットやバリオスなどの4気筒がまだ新車で買える時代で、VTRは比較的安価なビギナー用といった位置づけのようにも見えました。
最終的に新車価格が約60万まで上がったことには驚きましたが、堅牢で誰でも扱いこなせる特性は変わらず、常に”最も無難な250cc”だったんじゃないかと思います。
いずれも今のところ復活の動きはないようですね・・・。
ヤマハの生産終了バイク【2016~2017】SR400,マジェスティ,セローなど
- SR400
- XJR1300
- VMAX
- ドラッグスター250
- ドラッグスター400
- ドラッグスタークラシック400
- セロー250
- XT250X
- トリッカー
- WR250R
- WR250X
- マグザム
- マジェスティ
- アクシスストリート
- VOX デラックス
- BW’S
ヤマハのラインナップも一気にさみしくなりますね・・・。
ヤマハに限らず、アメリカン、ビッグスクーターはほぼ全滅です。
ドラッグスターシリーズもそうですが、特にマジェスティは一時代を築いたと言っても過言ではないでしょう。
そんなマジェスティが生産終了とは、時の流れを感じてしまいます。
10年ほど前まではあんなに250ccのビッグスクーターだらけだったのに、確かにもうほとんど見かけませんもんね。
そんな中朗報です。
どうやらSR400、セロー250、トリッカーは後継モデルが出る模様。
なお、SR400、セロー250、トリッカーは後継モデルの開発に取組んでおります。(発売時期は未定)
まだ発売時期は未定ですが、SR400が復活してくれるのは個人的には嬉しい限り。
2018年9月14日追記:新型SR400の発売が決定しました!発売日は2018年11月22日。
スズキの生産終了バイク【2016~2017】バンバン200,スカイウェイブなど
- バンディット 1250F ABS
- バンディット 1250S ABS
- バンディット 1250 ABS
- グラディウス400 ABS
- GSR400ABS
- ブルーバード400
- イントルーダークラシック400
- GSR250F
- GSR250S
- GSR250
- ST250 Eタイプ
- グラストラッカービッグボーイ
- グラストラッカー
- スカイウェイブ250タイプS ベーシック
- スカイウェイブ250タイプM
- スカイウェイブ SS
- スカイウェイブ250リミテッド
- バンバン200
- アドレスV125S
- アドレスV125SS
- アドレスV125
- e-Let’s W
- バーディー50
個人的にはグラストラッカーやバンバン200などに目を引かれますね。
グラストラッカーはヤマハ TW200(TW225)やホンダ FTR、カワサキ 250TRなどとともにトラッカーブームをけん引した車種ですね。
そのシンプルな見た目が好まれるのか、管理人の周りでは女性が乗っているのをよく見かけました。
バンバンシリーズは1971年に90ccでスタートし、上記のバンバン200は2001年に復刻したものです。
あの巨大な幅広タイヤも今後は減る一方というわけですね・・・。
ヤマハのマジェスティやホンダのフォルツァと人気を分けたビッグスクーター、スカイウェイブもここで終わりのようです。
カワサキの生産終了バイク【2016~2017】W800,エストレヤなど
- ZRX1200DAEG
- D-TRACKER X
- KLX250
- W800
- エストレヤ
- 1400GTR
- D-TRACKER125
カワサキについては公式HPにて生産終了車種が即一覧から消えてしまうため、いくつか漏れがあるかもしれません。
個人的にはW800やエストレアのようなクラシック風なバイクが姿を消すのは残念ですね。
是非改良を加えて復活してほしい!
生産終了ラッシュの理由
生産終了ラッシュは「二輪車平成28年排出ガス規制」をはじめとする各種排ガス規制の影響によるものです。
もちろんこれ以外の理由で終了するものもあるでしょうが、これが原因でラッシュになっていることは間違いありません。
2017年9月1日以降は継続生産車もこの規制をクリアする必要があり、規制内容に適合していない車種は生産終了とならざるを得ないというわけですね。
余談ですが、2021年10月1日以降は50ccと競技用車両を除いて新規登録車両のABSの装着が義務化されます(それ以前に新車登録されている車両は対象外)。
ABSがないと”新車登録ができない”ので、メーカーも在庫を持つわけにはいかず、今回の環境規制を乗り越えた車種でABSのないモデルがあるとすれば、近い内に生産終了となることが予想されます。
今後発売される車種のほとんどは標準でABSが装着されることになりそうですね。
まとめ
生産終了のバイクについてまとめましたが、今後も排ガス規制は厳しくなる一方だと言われていますし、ABS規制もあるため、まだまだ生産終了となる車種は増える可能性があります。
長年多くのライダーに愛されてきた名車たちが一気にその姿を消してしまうと言うのはさびしいものです。
近年は250ccを中心に「再びバイクブームが到来しているのでは?」なんて感じていましたが、逆風にならないといいですね。
特にバイクの場合は、各社すでに日本という市場にあまり重きを置いていない節がありますから、今後排ガス規制をクリアして復活する車種と言うのも少ないかもしれません。
先述の通り、ヤマハはSR400などの一部車種を復活させる予定のようですが・・・。
まぁ、バイクは中古市場が大きいので気にならない人は気にならないかもしれませんね(笑
中古車・新古車であればしばらくは上玉を見つけることもできると思います。
いずれにせよ、ラインナップが激減した各バイクメーカーの今後の動きにも注目したいと思います。