クイックシフター搭載バイク一覧!純正標準装備の国内モデルはどれ?

CB1000R 05 快適装備

最新の高性能バイクのトレンドとなりつつある「クイックシフター」。

クイックシフターとは、クラッチ操作をせずにシフトチェンジが行える機能です。

この恩恵は非常に大きく、サーキットでのタイムアップはもちろん、利便性や快適性の向上も期待できます。

また、シフト操作ミスによるリスクからも解放されるため、結果的に安全性も向上します。

しかもクラッチレバーを用いた従来のシフトチェンジも可能ですから、目立ったデメリットもありません(もちろん搭載によってコストアップはしますが)

そんな夢のような装備が国内メーカーのバイクにも続々と採用され始めています。

そこで、今回は「クイックシフターが標準装備された国内メーカーのバイク」を一挙にまとめてみました。

あなたも次世代のバイクを体験してみませんか?

アイキャッチ画像引用元:デザイン | CB1000R | Honda

 

クイックシフターのメリットとは?

一口にクイックシフターと言っても、実はシフトアップにのみ対応するものと、シフトアップ・ダウン両方向に対応するものの2種類が存在します。

シフトダウンにも対応するとなると、自動車における2ペダルMTのようなものですね。

シフトアップの際は「アクセルを開いたまま」シフトペダルを操作してOK。

実はクイックシフターがないバイクでも「クラッチレバーを握らないシフトアップ」自体は比較的容易なのですが、クイックシフターの場合は「アクセルを開いたまま」というのが最大のポイントです。

シフトダウンの際もコンピュータが勝手にブリッピング(エンジン回転数の調整)を行ってくれるので、どんなシチュエーションでもシンプルに減速に集中できます。
(この機構のことを「オートブリッパー」と呼ぶこともあります)

加えて通常よりも素早いシフトチェンジが可能なので、スポーツ走行においてはクイックシフターを利用するだけでタイムを縮めることができます。

クイックシフターは一定回転数以上で機能するのが一般的ですが、中高回転域を維持するスポーツ走行に限って言えば、発進さえしてしまえばもうクラッチを握る必要はほとんどありません。

加えてシフトミスのリスクが減る点は、スポーツ走行のみならず街中においても大きなメリットとなります。

スムーズなシフトチェンジによって駆動系にも負担がかかりません。

 

クラッチレバーを操作することも可能なため、万が一トラブルに見舞われてもマニュアル操作で対処できるのでご心配なく。

クラッチレバーを握った“ニュートラル走行”も可能なので、右手で「ヤエー」することも可能。

 

まとめると、クイックシフターによるメリットは次の通り。

  • 素早いシフトチェンジが可能
  • シフトミスのリスクが減る
  • 駆動系に優しい
  • 操作が簡単になる分、他の動作に集中できる
  • 疲労が軽減される
  • シフトレバーを用いた操作も可能
  • コストアップ以外の目立ったデメリットがない

 

このようにクイックシフターはメリット盛りだくさんの夢のような装備ですが、強いて欠点を挙げるとすれば、その制御がとても繊細だということが一つ。

実はクイックシフターは社外キットで後付けすることも可能ですが、シフトチェンジの際の点火カット時間をはじめ、セットアップを適切に行うにはそれなりの知識と技術、場合によっては専用の機材が必要です。

こういったことを考えると、もともとメーカーによって最適な調整がなされた「クイックシフター標準装備のバイク」はとても魅力的。

 

というわけで、国内メーカーのどの車種にクイックシフターが標準装備されているのか、早速チェックしてみましょう。

まずは一覧↓

                      
外観ホンダ CBR 1000RR SPホンダ CBR1000RR-R 240-1CB1000RMT-09MT-09 SPMT-10MT-10 SPNIKENNIKEN GTTRACER900 GTヤマハ YZF-R1(逆輸入)スズキ GSX-R1000RNinja H2 CARBONNinja H2 SX SENinja H2 SX SE+Ninja ZX-10RR 240Ninja ZX-10R KRT EDITION 240Ninja ZX-10R SE 240VERSYS 1000 SENinja ZX-6RZX-25R(東京モーターショー2019)
メーカー及び車名ホンダ CBR1000RR SPホンダ CBR1000RR-R SP(未確定)ホンダ CB1000Rヤマハ MT-09ヤマハ MT-09 SPヤマハ MT-10ヤマハ MT-10 SPヤマハ NIKENヤマハ NIKEN GTヤマハ TRACER900 GTヤマハ YZF-R1(未確定)スズキ GSX-R1000Rカワサキ Ninja H2 CARBONカワサキ Ninja H2 H2 SX SEカワサキ Ninja H2 SX SE+カワサキ Ninja ZX-10RRカワサキ Ninja ZX-10Rカワサキ Ninja ZX-10R SEカワサキ VERSYS 1000 SEカワサキ Ninja ZX-6Rカワサキ Ninja ZX-25R(未確定)
クイックシフターシフトダウン対応シフトダウン対応シフトダウン対応シフトアップのみシフトアップのみシフトアップのみシフトアップのみシフトアップのみシフトアップのみシフトアップのみシフトダウン対応シフトダウン対応シフトダウン対応シフトダウン対応シフトダウン対応シフトダウン対応シフトダウン対応シフトダウン対応シフトダウン対応シフトアップのみシフトダウン対応
排気量999(cc)999.9(cc)998(cc)845(cc)845(cc)997(cc)997(cc)845(cc)845(cc)845(cc)998(cc)999(cc)998(cc)998(cc)998(cc)998(cc)998(cc)998(cc)1,043(cc)636(cc)249(cc)
最高出力141[192]/13,000
(kW[PS]/rpm)
160[217.5]/14,500
(kW[PS]/rpm)
107[145]/10,500
(kW[PS]/rpm)
85[116]/10,000
(kW[PS]/rpm)
85[116]/10,000
(kW[PS]/rpm)
118[160]/11,500
(kW[PS]/rpm)
118[160]/11,500
(kW[PS]/rpm)
85[116]/10,000
(kW[PS]/rpm)
85[116]/10,000
(kW[PS]/rpm)
85[116]/10,000
(kW[PS]/rpm)
147.1[200]/13,500
(kW[PS]/rpm)
145[197]/13,200
(kW[PS]/rpm)
170[231]/11,500
(kW[PS]/rpm)
147[200]/11,000
(kW[PS]/rpm)
147[200]/11,000
(kW[PS]/rpm)
150.0[204]/13,500
(kW[PS]/rpm)
149[203]/13,500
(kW[PS]/rpm)
149[203]/13,500
(kW[PS]/rpm)
88[120]/9,000
(kW[PS]/rpm)
93[126]/13,500
(kW[PS]/rpm)
-
最大トルク114[11.6]/11,000
(N・m[kgf・m]/rpm)
113[11.5]/12,500
(N・m[kgf・m]/rpm)
104[10.6]/8,250
(N・m[kgf・m]/rpm)
87[8.9]/8,500
(N・m[kgf・m]/rpm)
87[8.9]/8,500
(N・m[kgf・m]/rpm)
111[11.3]/9,000
(N・m[kgf・m]/rpm)
111[11.3]/9,000
(N・m[kgf・m]/rpm)
87[8.9]/8,500
(N・m[kgf・m]/rpm)
87[8.9]/8,500
(N・m[kgf・m]/rpm)
87[8.9]/8,500
(N・m[kgf・m]/rpm)
112.4[11.5]/11,500
(N・m[kgf・m]/rpm)
117[11.9]/10,800
(N・m[kgf・m]/rpm)
141[14.4]/11,000
(N・m[kgf・m]/rpm)
137[14.0]/9,500
(N・m[kgf・m]/rpm)
137[14.0]/9,500
(N・m[kgf・m]/rpm)
115[11.7]/11,200
(N・m[kgf・m]/rpm)
114[11.6]/11,200
(N・m[kgf・m]/rpm)
114[11.6]/11,200
(N・m[kgf・m]/rpm)
102[10.4]/7,500
(N・m[kgf・m]/rpm)
70[7.1]/11,000
(N・m[kgf・m]/rpm)
-
車両重量195(kg)201.3(kg)212(kg)193(kg)193(kg)210(kg)212(kg)263(kg)267(kg)215(kg)200(kg)203(kg)238(kg)260(kg)262(kg)206(kg)206(kg)208(kg)257(kg)197(kg)-
全長×全幅×全高2,065×720×1,125(mm)2,099×762.4×1,136(mm)2,120×790×1,090(mm)2,075×815×1,120(mm)2,075×815×1,120(mm)2,095×800×1,110(mm)2,095×800×1,110(mm)2,150×885×1,250(mm)2,150×885×1,425(mm)2,160×850×1,375(mm)2,055×690×1,150(mm)2,075×705×1,145(mm)2,085×770×1,125(mm)2,135×775×1,260(mm)2,135×775×1,260(mm)2,085×740×1,145(mm)2,085×740×1,145(mm)2,085×740×1,145(mm)2,270×950×1,490(1,530)(mm)2,025×710×1,100(mm)-
軸間距離1,405(mm)1,455(mm)1,455(mm)1,440(mm)1,440(mm)1,400(mm)1,400(mm)1,510(mm)1,510(mm)1,500(mm)1,405(mm)1,420(mm)1,455(mm)1,480(mm)1,480(mm)1,440(mm)1,440(mm)1,440(mm)1,520(mm)1,400(mm)-
シート高820(mm)831(mm)830(mm)820(mm)820(mm)825(mm)825(mm)820(mm)835(mm)850~865(mm)855(mm)825(mm)825(mm)820(mm)820(mm)835(mm)835(mm)835(mm)820(mm)830(mm)-
定地燃費値60km/h25.0(km/L)(1名乗車時)-22.5(km/L)(2名乗車時)29.4(km/L)(2名乗車時)29.4(km/L)(2名乗車時)23.4(km/L)(2名乗車時)23.4(km/L)(2名乗車時)26.2(km/L)(2名乗車時)26.2(km/L)(2名乗車時)28.4(km/L)(2名乗車時)-22.1(km/L)(2名乗車時)20.5(km/L)(1名乗車時)27.0(km/L)(2名乗車時)27.0(km/L)(2名乗車時)21.0(km/L)(1名乗車時)21.0(km/L)(2名乗車時)21.0(km/L)(2名乗車時)25.0(km/L)(2名乗車時)26.0(km/L)(2名乗車時)-
燃料タンク容量16(L)16.1(L)16(L)14(L)14(L)17(L)17(L)18(L)18(L)18(L)17(L)16(L)17(L)17(L)17(L)17(L)17(L)17(L)21(L)17(L)-
メーカー希望小売価格2,541,000~(円)-1,670,900~(円)1,023,000~(円)1,133,000~(円)1,705,000~(円)2,035,000~(円)1,815,000~(円)1,980,000~(円)1,221,000~(円)2,268,000~(円)
プレストコーポレーション
2,156,000~(円)3,630,000~(円)2,442,000~(円)2,827,000~(円)2,532,600~(円)2,101,000~(円)2,706,000~(円)1,903,000~(円)1,353,000~(円)-

 

以降はメーカー別、車種別に簡単な解説を交えて紹介してみたいと思います。

 

ホンダのクイックシフター搭載バイク一覧

ホンダのバイクでクイックシフターを搭載する車種は次の通り。

  • CBR1000RR SP
  • CBR1000RR-R SP(予定)
  • CB1000R

なお、ホンダにはDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)を搭載した車種がいくつかありますが、DCTの場合はクラッチ操作はおろかシフト操作も不要なので、操作面ではATそのもの。

クイックシフターとはやや勝手が異なるため、ここでは除外して考えます。

 

ホンダ CBR1000RR SP

CBR1000RR SP 05

引用元:デザイン | CBR1000RR | Honda

CBR1000RRは上位グレードの「SP」にクイックシフターが標準装備されます。

CBR1000RR SPの装備の豪華さはこれだけに留まらず、足回りには「ÖHLINS(オーリンズ) Smart ECシステム」という電子制御式サスペンションや「ブレンボ製モノブロック4ピストンキャリパー」を採用。

加えて「チタン製フューエルタンク」の採用により約1,300gの軽量化、軽量の「リチウムイオンバッテリー」の採用で約2,000gもの軽量化を達成しています。

なお、既に2020年発売予定の後継機「CBR1000RR-R」が発表されています。

 

ホンダ CBR1000RR-R(予定)

CBR1000RR-R FIREBLADE 04

引用元:CBR1000RR-R | Honda

次期型のCBR1000RR-RにもSPモデルが用意され、SPにのみクイックシフターが標準装備されるようです。

SPはフロントにオーリンズの電子制御式フロントフォークとブレンボを搭載。

CBR1000RR-Rには新型のフレームに新開発エンジンが搭載され、最高出力は160kW[217.5PS]/14,500rpmとなる見込み。

これはいわゆるSS(スーパースポーツ)としては国内最高の数値です。

他のSSがどう動くのかも含め、登場が待ち遠しい一台ですね(国内発売は2020年3月頃となるようです)

 

ホンダ CB1000R

CB1000R 05

引用元:デザイン | CB1000R | Honda

ホンダのクイックシフター搭載車種でもっとも注目したいのが、このCB1000R。

リッタークラスにしては軽量コンパクトな車体にCBR1000RRのエンジンを踏襲した本格派スポーツバイクです。

見た目にからはネオクラシックな雰囲気すら感じられますが、実は中身は超実力派。

昨今はXSR900やXSR700、Z900RS、W800などのネオクラシック風なライバルモデルも多く発売されていますが、そんな中でもおしゃれでありながら快適さとスポーツ性能を両立したCB1000Rは、かなり完成度の高いネイキッドバイクと言えるのではないでしょうか。

 

ヤマハのクイックシフター搭載バイク一覧

ヤマハのクイックシフターは「QSS(クイック・シフト・システム)」という名称。

QSSを搭載する車種は次の通り。

  • MT-09 / MT-09 SP
  • MT-10 / MT-10 SP
  • NIKEN / NIKEN GT
  • TRACER900 GT
  • YZF-R1(2020秋以降国内導入予定)

*YZF-R1以外はシフトアップにのみ対応

 

なお、ヤマハの「FJR1300AS」は「YCC-S(ヤマハ電子制御シフト)」というシステムを搭載しています。

これはそもそもクラッチレバーがなく、左足のシフトペダルと左ハンドルスイッチにあるハンドシフトレバーのどちらでも変速が可能なもの。

クラッチレバーの有無をはじめとする構造上の違いはありますが、先のホンダのDCTよりはシフト操作がある分、使い勝手の面では上下対応のクイックシフターに近いと言えます。

 

ヤマハ MT-09 / MT-09 SP(シフトアップのみ)

MT-09 03

引用元:フォトライブラリー:MT-09 – バイク・スクーター | ヤマハ発動機

MT-09は刺激的な走りとコストパフォーマンスの高さもあって、近年のヤマハの大型バイクの中で1、2を争うほどの人気を誇ります。

そのアグレッシブな外観からイメージされる通り、車重が軽くコンパクトでコントロール性がよく、それでいてはじき出されるような加速が魅力的。

更にクイックシフターがその強烈な加速をアシストします。

軽快でキビキビとした刺激的な走りを求めるなら、このMT-09はかなりおすすめな1台です。

SPは専用のサスペンションを装備し、減衰力調整機構とスプリングプリロードアジャスターによって前後共に細かな調整が可能です。

 

ヤマハ MT-10 / MT-10 SP(シフトアップのみ)

MT-10 02

引用元:フォトライブラリー:MT-10 – バイク・スクーター | ヤマハ発動機

MT-10はCB1000Rと同様、SS(YZF-R1)をベースとする高性能スポーツネイキッド。

R1と同じエンジンとはいえ、もちろんマイルドな特性にセッティングされています。

CB1000Rと比べてもやや大柄で安定感があり、ポジションもアップライトなので街中をゆったりと走るのにも向いていますし、長距離ツーリングでも疲れにくいはず。

MT-09と比べた場合、トータルで見るともちろんMT-10の方が速いのですが、重量が大きいためか出足やレスポンスの鋭さはMT-09の方が過激で刺激的な印象。

気筒数の違いも影響しているのかな。

MT-10はもっと穏やかで余裕があるイメージです(が、速い)

MT-10 SPには「オーリンズ製電子制御サスペンション」をはじめとする専用装備がなされています。

 

ヤマハ NIKEN / NIKEN GT(シフトアップのみ)

NIKEN 10

引用元:フォトライブラリー:NIKEN – バイク・スクーター | ヤマハ発動機

3輪スポーツバイクとしてインパクト十分な「NIKEN」にもクイックシフターが搭載されています。

NIKENは前輪2輪による安定感ゆえの優れたコーナリング性能と、長距離ツーリングにおけるクルージングの快適性を両立させたスポーツタイプのLMW。

LMWとはLeaning Multi Wheelの略で、モーターサイクルのようにリーン(傾斜)して旋回する3輪以上の車両の総称。

コーナー進入時にふらつきにくく、旋回中にブレーキを操作しても挙動が穏やか。

路面状況が悪くても優れた走破性を発揮し、乗れば終始車体の安定感の高さを実感できます。

エンジンはMT-09譲りで、同じように走行モード切替システム(D-MODE)を搭載。

NIKEN GTには疲労軽減につながる「ハイスクリーン」や「グリップウォーマー」、「12V DCジャック」や「専用シート」といった快適装備が追加されます。

 

ヤマハ TRACER900 GT(シフトアップのみ)

TRACER900 07

引用元:フォトライブラリー:TRACER900 – バイク・スクーター | ヤマハ発動機

TRACERといえばかつてはMT-09の派生モデル(MT-09 TRACER)でしたが、2018年3月のマイナーチェンジによってTRACER900と名前を変えて一モデルとして独立。

リアには専用のスイングアームが設けられ、ホイールベースはMT-09より60mmも長い1,500mm。

よりツアラー色の濃い1台として独自の進化を遂げています。

車重は214kgと21kgも重いためMT-09ほどの過激さはありませんが、鋭くムラのないスロットルレスポンスは健在。

それでいて、より素直でスムーズなイメージ、と言えば伝わるでしょうか。

もともと人気の髙い車種でしたが、どうやら2019年上半期は本家のMT-09より売れたようです。

クイックシフターが標準装備されるのは上位グレードの「GT」。

GTには、他にも「フルアジャスタブル式倒立フロントサスペンション(伸側圧側減衰力調整可能)」と「プリロード調整式リアショック(リモート操作式)」、「クルーズコントロールシステム」、「フルカラーTFTマルチファンクションメーター」、「グリップウォーマー」が標準装備されます。

 

ヤマハ YZF-R1(国内導入予定)

YZF-R1 03

引用元:YZF-R1 – motorcycles – Yamaha Motor

ヤマハで唯一ダウン方向にも対応したクイックシフターを搭載するのが、フラッグシップモデル「YZF-R1」。

2019年の鈴鹿8耐では惜しくも5連覇を逃しましたが、その実力は紛うことなき本物。

2019年現在は国内販売はされていませんが、2020年の秋以降に国内導入予定と言われています。

 

スズキのクイックシフター搭載バイク一覧

スズキのクイックシフターは「クイックシフトシステム」という名称。

クイックシフトシステムを搭載する車種は次の通り。

  • GSX-R1000R ABS

 

スズキ GSX-R1000R ABS

GSX-R1000R ABS 07

引用元:壁紙ダウンロード | スズキ バイク

現状スズキでクイックシフターに対応しているのはGSX-R1000Rのみ。

しかしその唯一のGSX-R1000Rが国内のリッターSSとしては高いコスパを誇る1台というのが、さすがスズキといった感じですね。

クイックシフターの他にも10段階のレベル調節が可能な「モーショントラックTCS(トラクションコントロールシステム)」、発進時のエンジン回転の落ち込みを緩和する「ローRPMアシスト」、レースにおける効率的なスタートの加速をサポートする「ローンチコントロールシステム」といったリッターSSの上位グレードらしい豪華装備が満載。

またMotoGPで開発された可変バルブシステム「スズキレーシングバリアブルバルブタイミング (SR-VVT)」などの独自性もあります。

個人的には国内SS唯一の単眼ヘッドライトのフロントフェイスがツボ。

昨今のトレンドには当てはまらないかもしれませんが、流行に左右されないカッコ良さがあります。

 

カワサキのクイックシフター搭載バイク一覧

カワサキのクイックシフターは「KQS(カワサキクイックシフター)」という名称。

KQSを搭載する車種は次の通り。

  • Ninja H2 CARBON / H2 SX SE / H2 SX SE+
  • Ninja ZX-10RR / Ninja ZX-10R / ZX-10R SE
  • VERSYS 1000 SE
  • Ninja ZX-6R(シフトアップのみ)
  • Ninja ZX-25R(予定)

 

カワサキ Ninja H2 CARBON / SX SE / SX SE+

Ninja H2 SX SE+

引用元:Ninja H2 SX SE・Ninja H2 SX SE+ | 株式会社カワサキモータースジャパン

Ninja H2シリーズはカワサキのフラッグシップモデルと呼ぶにふさわしい高性能スポーツツアラーです。

最大の特徴はスーパーチャージャーの搭載による圧倒的加速力。

クイックシフターの素早いシフトチェンジもこの加速に好影響をもたらします。

最高出力は147kW(200PS)/11,000rpm、走行風によるラムエア加圧時は154kW(210PS)/11,000rpm(H2 SX SE 及び H2 SX SE+)

なお、「H2 SX SE」と「H2 SX SE+」の主な違いはサスペンションとフロントブレーキ、スマートフォン接続機能の有無など。

「H2 SX SE+」は電子制御式サスペンションKECS(カワサキエレクトロニックコントロールサスペンション)や、上位モデルの「CARBON」と同じブレンボ社製のストリート用モノブロックキャリパーの最新最上級モデル「Stylema」を採用しています。

更に高性能な「CARBON」や、「H2R」というサーキット専用車両もあり、これらもクイックシフターを搭載しています(H2Rは公道走行不可)

 

カワサキ Ninja ZX -10RR / -10R / -10R SE

Ninja ZX-10RR

引用元:Ninja ZX-10R KRT EDITION・Ninja ZX-10R SE・Ninja ZX-10RR | 株式会社カワサキモータースジャパン

Ninja ZX-10RR及びZX-10R、ZX-10R SEは、日本を代表するリッターSS(スーパースポーツ)です。

特にZX-10RRはスーパーバイク世界選手権5連覇のベースマシンで、チタニウム製コネクティングロッド、サスペンション専用セッティング、マルケジーニ社製鍛造ホイールといった専用装備が採用されています。

シングルシートモデルで世界500台限定生産。

 

ZX-10RとZX-10R SEとの主な違いは、電子制御式サスペンションKECS(カワサキエレクトロニックコントロールサスペンション)やマルケジーニ社製鍛造ホイールの装備。

メーカー公式ページに“サーキットにおいて誰が乗っても扱いやすく乗りやすいということを追求していけば、結果として速いマシンが出来上がる”というコメントがありますが、クイックシフターの採用もこれに一役買っていることは間違いありません。

 

カワサキ VERSYS 1000 SE

VERSYS 1000 SE

引用元:VERSYS 1000 SE | 株式会社カワサキモータースジャパン

どちらかというとスポーツライディングを楽しむというよりはロングツーリングなどを楽しむツアラー的な要素が強いVERSYS 1000 SEですが、実は見た目に似合わず(?)クイックシフターを搭載しており、中高回転域を使ったアグレッシブなライディングも楽しめます。

ちなみにSEはVERSYS 1000の上位グレードにあたり、国内販売されているのはこのSEのみ。

ライディングポジションはアップライトですが、レスポンス重視のエンジンに電子制御サスペンションも採用しており、上質で快適な走りを体験できます。

コンセプトは「ANY ROAD ANY TIME」。どんな道でも、どんな時でも。

まさにオールラウンダーと呼ぶにふさわしい1台と言えそうです。

 

カワサキ Ninja ZX-6R(シフトアップのみ)

Ninja ZX-6R

引用元:Ninja ZX-6R・Ninja ZX-6R KRT EDITION | 株式会社カワサキモータースジャパン

ワインディングとストリートに合わせて最適化されたミドルクラススーパースポーツ、それがNinja ZX-6Rです。

街乗りからサーキットまで爽快な乗り味が楽しめる1台で、クイックシフターの搭載によりその爽快感が倍増されています。

もともとこのクラスでクイックシフターを搭載している時点でかなりレアなのですが、しかし次に紹介するZX-25Rが250ccクラスでありながらシフトダウンにも対応したクイックシフターを搭載すると言われており、そうなるとZX-6Rのクイックシフターも遠くない未来にアップデートされそうな気がしますね。

 

カワサキ Ninja ZX-25R(予定)

東京モーターショー2019 カワサキ ZX-25R 02

カワサキにはクイックシフター搭載車が多い印象を受けますが、何と言っても最大のトピックは東京モーターショー2019で参考出展されたZX-25R。

このまま発売されればクイックシフターの搭載はクラス初。

しかも、ZX-25Rに搭載されるクイックシフターはシフトアップだけでなくシフトダウンにも対応するとのこと。

10年以上ぶりとなる250cc四気筒というだけでも十二分に注目の的なのに、250ccクラスにクイックシフターを持ち込むとなれば他メーカーの動きも気になるところ。

うーん、また250ccクラスで戦争が起こりそうな予感。

→ホンダ CBR250RRも2020年モデルから上下クイックシフターがオプション設定されることになりました!

 

クイックシフターは次世代バイクのトレンドとなりそう

クイックシフターはもともと速さを追及するための装備でした。

そのためスーパースポーツを中心に採用が広まりましたが、その恩恵はスポーツ性能の向上だけではありません。

快適性の向上や操作ミスのリスク削減といった安全性の向上にもつながるので、既にジャンルの枠を超えて多様なバイクに採用され始めています。

トラクションコントロールや可変バルタイなどのような限定的なシチェーションでのみ実感できる装備とは異なり、クイックシフターは操作と動作が直結しているので、その恩恵を体感しやすい装備と言えます。

例えば最近は低排気量のバイクでもスロットルバイワイヤの採用によってパワーモードが搭載されることが増えていますが、これも操作と変化を体感しやすい装備ですよね。

こういった体感しやすい機能はYoutubeなどのレビュー動画でも言及しやすく、ジャンルを問わず評価されやすい傾向にあるので、クイックシフターは次世代のトレンドになるのではないかと注目しています。

今後も要チェックですね。