今や愛車でスマホに入った音楽を聴くのは当たり前の時代となりました。
ですがその方法はいろいろあって、どんな方法が良いのかわかりにくいですよね。
結論から言えば、車と直接Bluetooth接続できるのであればそれが一番お手軽でおすすめです。
次におすすめなのが「有線接続」。
AUX(オックス)端子のある車であれば、スマホと車を有線接続して確実に高音質を楽しむことが可能です。
車とスマホを接続する方法。AUX接続とは?
スマホの音声を車載スピーカーから流すには、主に次の4つの方法が挙げられます。
- Bluetooth接続
- FM接続
- USB接続
- AUX接続
1.Bluetooth接続
Bluetooth接続とは、「Bluetooth」という規格を用いた無線接続のこと。
接続の条件さえ満たされていれば、最もお手軽な接続方法と言えますね。
メリットは一度ペアリングしてしまえばエンジン始動と同時に自動的に接続されるのでお手軽だということと、無線なのに音質が良いこと。
デメリットは車側とスマホ側の両方が規格に対応している必要があること。
今回紹介するAUX接続は、車側がBluetoothに対応していない場合に擬似的にBluetooth接続を可能とする方法でもあります。
2.FM接続
FM接続とは、FMトランスミッターと呼ばれる専用機器を中継して接続する方法です。
カーラジオのFM周波数とFMトランスミッターのFM周波数を合わせて通信を行います。
FMトランスミッターとスマホの接続方法にはAUXケーブルを用いた有線接続とBluetooth接続を用いた無線接続の2種類があります。
今やスマホはBluetoothに対応していることが当たり前なので、スマホとFMトランスミッターの間はBluetooth、FMトランスミッターと車載オーディオの間はFM接続という2段階の無線接続が可能です。
メリットはほぼ全ての市販車で実現可能な汎用性の高さ。
FMラジオが聴ける車ならOKですから、社用車やレンタカーでもスマホ音源を楽しむことができるようになります。
デメリットは他の接続方法と比べて音質が不安定になりやすいこと。
ただし、昨今のFMトランスミッターはかなり音質が改善されてきています。
詳しくはこちら↓
3.USB接続
USB接続とは、カーオーディオに備えられたUSB端子を利用して接続する方法です。
スマホとカーオーディオを直接優先接続する方法ですね。
メリットは接続と同時にスマホの充電ができることと、完全な優先接続なので音質が良いこと。
デメリットは物理的な接続が必要なこと。
ちなみに管理人の初代N-BOXのカーオーディオにはUSB端子があり、現在もUSB接続を利用しています。
USB端子にiPhone用のライトニングケーブルを挿しっぱなしにしているため、あまり面倒くささは感じませんね。
このUSB接続は一時期流行ったように思いましたが、現在はBluetooth接続が主流なので、USB端子が備わった車でもUSB接続が可能とは限らないようです。
4.AUX接続
AUX接続とは、AUX端子(オーディオ端子)を用いて接続する方法です。
車に設けられているAUX端子(AUX-IN)は一般的なイヤホンジャック(AUX-OUT)とは異なり入力専用です。
車側のAUX端子を利用した接続方法は主に2種類あります。
一つがスマホと車をAUXケーブル(ステレオミニプラグ)で直接接続する方法。
ただし、昨今はスマホ側にAUX端子がないことが一般的になってきたため、ちょっとした工夫が必要です。
もう一つがBluetooth接続が可能な中継器(Bluetoothレシーバー)を挟む方法。
スマホと中継器をBluetooth接続、中継器と車をAUX接続するというわけです。
この方法であれば、車側に擬似的にBluetooth接続の機能を持たせることが可能になります。
メリットは有線接続(有線+Bluetooth)なのでFM接続より音質が良いこと。
デメリットはAUX端子が必要なことと、接続方法がちょっとわかりにくいことですね。
そんなわけで、今回はAUX入力を有効活用する方法をわかりやすく説明してみたいと思います。
スマホと車をAUX接続する方法
AUX接続する方法は、先述のとおり主に2通りあります。
- ステレオミニプラグで直接接続する
- Bluetoothレシーバーを使って無線で接続する
1.ステレオミニプラグで直接接続する
引用元:Anker 3.5mm プレミアムオーディオケーブル 1.2m カーステレオ他対応(Amazon)
イヤホンジャックがあるスマホなら、ステレオミニプラグ(オス-オスのAUXケーブル)を使用すればスマホと車を簡単につなぐことができます。
あまり長すぎるケーブルを用意すると車内で持て余すことになりますので、必要な長さを確認のうえ用意したいですね。
ただし、昨今のスマホからはイヤホンジャックがなくなりつつあります。
このため、例えばiPhoneであれば次のように接続しなければなりません。
Lightning端子→[Lightning-AUX変換アダプタ→ステレオミニプラグ]→AUX端子
と言ってもLightning-AUX変換アダプタはiPhone購入時に同梱されていますし、変換アダプタとステレオミニプラグを常に接続しておけば手間は変わりませんね。
このステレオミニプラグを使って直接つなぐ方法、高音質が期待できる上に安価に接続することが可能ですが、実は問題が2つあります。
一つは充電方法。
もちろんイヤホンジャックと充電用端子が個別にあるスマホなら、ケーブルを2本繋げば充電しながら音楽を聴くことが可能です・・・が、いちいちスマホに2本もケーブルをつなぐなんて面倒くさいですよね。
そもそもイヤホンジャックのないスマホの場合、充電用端子がオーディオ出力に専念せざるを得ないため、このままでは充電ができません。
そこで便利なのがこのようなアダプター↓
こういったアダプターを使えば充電と音楽出力を同時に行うことが可能です。
また一部のAndroid端末、8以降のiPhoneはQi(チー)規格の無接点充電(無線充電)が可能ですので、Qi対応のスマホスタンドを使えば充電しながら音楽を流すことが可能になります。
引用元:M-Teco Qi急速車載ワイヤレスチャージャー(Amazon)
Qi対応のスマホホルダーを選ぶ際は、「5V 2A以上の急速充電に対応しているか」や「過充電防止安全機能の有無」のほか、「充電可能距離(スマホとホルダーの間)」、「固定方法」、「スマホのホールド性」などにも注意したいですね。
全てを満たすわけではなりませんが、上記のワイヤレスチャージャーは保持力も強く、管理人も1年以上問題なく使用しています(できれば車への固定方法にもう少し“幅”が欲しいとは思いますが)。
もう一つの問題は、そもそも車に乗った際にいちいちケーブルを接続しなければならないという点です。
結局1本でも繋ぐのは面倒くさい・・・
2.Bluetoothレシーバーを使って無線で接続する
引用元:AUKEY Bluetoothオーディオレシーバー BR-C8(Amazon)
Bluetoothレシーバーを採用すれば物理的な接続は激減し、次のようになります。
スマホ~Bluetooth接続(無線)~Bluetoothレシーバー→オーディオミニプラグ→AUX端子
要するに「車側にBluetooth接続の機能を加えることが可能」というわけです。
この方法ならスマホ側の端子は全てフリーですので、直接充電ケーブルを接続することも可能です。
Qi規格対応のスマホであれば先述の通りQi規格対応のスマホホルダー(Amazonリンク)を使うことで、充電中もスマホ周りを完全無線化することが可能でケーブルの抜き差しも一切なし!
画像のようなリモコン付きのBluetoothレシーバーを使えば、スマホを触らずに曲送りや一時停止などが可能なのでめちゃくちゃ便利ですね。
BluetoothレシーバーでAUX出力を持つものは他にもいろいろあって、おすすめFMトランスミッターの記事でも紹介した通り、いくつかのFMトランスミッターもAUX出力が可能です。
これなら頻繁に営業車やレンタカーに乗る人にとっては一石二鳥ですね。
引用元:FMトランスミッター BTBC11(BESTEK)(Amazon)
スマホを触らずに曲送りや音量などを操作する方法としては、オーディオ操作専用のリモコンをもう一台Bluetooth接続するという手もあります。
引用元:エレコム マルチメディアリモコン Bluetooth ステアリングホルダー付 LAT-RC01SV(Amazon)
ハンドルに装着すれば利便性も高く、古い車でも一気に最新車種と遜色のない環境に早変わりしますね。
ただしハンドル操作の邪魔にならないように取り付け位置は熟考するように!
またこちらは給電式ではないので、電池残量に気を使う必要がある点には注意が必要です。
AUX入力を使用した際のノイズ対策として試したいこと
AUX端子を使用した場合、FMトランスミッターよりも音質は良いはずです(とはいえFMトランスミッターの音質向上によりその違いは小さくなりつつありますが)。
もしAUX入力を選択しているにもかかわらずノイズが強い場合は次のことを試してみてください。
AUXノイズ対策1.スマホ側の音量を上げる
まず最初に確認したいのが音量の調整方法です。
AUX入力の場合、音量を変更する方法は2つありますよね。
一つはスマホ側の音量を操作する方法、もう一つはカーオーディオ側の音量を操作する方法です。
管理人の経験上、スマホ側のボリュームを下げてカーオーディオ側のボリュームを上げた場合はノイズが強くなる傾向にあります。
スマホ側のボリュームを下げた場合、その小さい音をカーオーディオ側で無理やり増幅しようとすると、どうしてもノイズまで増幅してしまうようです(例外としてカーオーディオ側のアンプ性能が優れる場合は問題にならない可能性もあります)。
ノイズが気になる場合はスマホ側の音量をMAXにし、そこから必要な分だけカーオーディオの音量を上げて調整してみましょう。
是非お試しあれ。
AUXノイズ対策2.ステレオミニプラグの端子を拭く
「乾いた布などでプラグを磨いて汚れを取る」といった、基本的な対応が有効な場合があります。
普段から素手でベタベタと触ると徐々に接触が悪くなるので注意しましょう。
また高音質を求めるならステレオミニプラグは消耗品と考えた方が良いかもしれません。
断線したり細くなったりすることで接触不良によるノイズが発生しますので、あやしい場合は新しいケーブルに交換してみましょう。
AUXノイズ対策3.電源の取り口を変えてみる
スマホ充電時のみ生じるノイズであれば、電源(シガーソケット)のアースをしっかりと取ることでノイズが軽減する可能性があります。
後部座席等、複数個所にシガーソケットがある車種であれば、電源の取り口を変えて確認してみるのも一つの方法です。
これらは「ノイズが出ているときに接続されたステレオミニプラグに触れると音質が改善する」などといった場合に有効な可能性があります。
また根本的な解決にはなりませんが、電源ノイズが原因の場合はスマホの充電をやめると解消する場合があります。
AUXノイズ対策4.ノイズフィルター(アイソレーター)を使用する
引用元:AUKEY グランドループアイソレーター ノイズフィルタ GI-L1(Amazon)
いわゆるノイズフィルターです。
ステレオミニプラグとAUX端子の間に“かませる”ことで、ノイズを低減する効果を持ちます。
上記3つの対策で改善しない場合の奥の手として検討してみましょう。
あとがき
Bluetoothレシーバーを使用した無線環境は確かに便利ですが、その分構築コストもかかります。
そのため、個人的には持っているスマホがQi規格未対応であれば、どうせ充電用のケーブルを接続することを考えてLightning端子、AUX端子 変換アダプター(Amazon)などを用いた有線接続を選択するのがわかりやすくて良いかもしれません。
もしQi規格対応のスマホを持っているのであれば、更に高みを目指してM-Teco Qi急速車載ワイヤレスチャージャー(Amazon)などを利用した完全無線化を狙ってみたいですね。
例えば「なるべくお金をかけたくない」、「充電しながら音楽を聴きたい」、「ケーブルの抜き差しを減らしたい」など、自分が求める完成像を描いてから必要なアイテムを探すのがおすすめです♪
是非こちらも参考にしてみてください↓