特別なこだわりがない限り原付には乗らない方が良いと思う10の理由

原付 法規制

日本国内において最もメジャーな二輪区分、「原付」。

普通「原付」と言えば50ccまでのバイクやスクーター、いわゆる「原付一種」を指しますが、実は近年になって一つ上のクラスの「原付二種」に販売台数で逆転される現象が起きています。

例えばスズキの原付出荷台数の推移がこちら↓

2019年に原付一種と原付二種の出荷台数が逆転していることがわかります。

原付二種(小型限定普通自動二輪)は、ほんの10年ほど前までは他の免許区分、排気量区分と比べて比較的マイナーなクラスと言わざるを得ませんでした。

それが、2010年の「ホンダ PCX」発売の頃から徐々にAT限定免許を中心に人気を集め、今や原付一種を上回る新時代のスタンダードとして君臨しつつあります。

とはいえ、原付一種は免許の取得が超簡単で、普通自動車免許でも乗れるという大きなアドバンテージがあるため、ナチュラルに原付を選択する人も多いでしょう。

 

しかしハッキリ言いますが、今や原付という選択肢はあまりおすすめできるものではありません。

「今や」と言った最大の理由は原付二種の一般化とラインナップの拡充ですが、そもそも原付には決して軽視できないデメリットが多数存在します。

原付の購入を検討している、あるいは原付と原付二種で悩んでいるそこのあなた!必見です!

 

こだわりがあっても避けたくなる原付のデメリット10選

今回紹介する原付のデメリットは次の10個。

  1. 30km/h制限
  2. 安定感がない
  3. 一昔前と比べて非力
  4. 二段階右折が面倒
  5. 二人乗りができない
  6. 趣味性を求めると割高
  7. 取り締まりのリスクがやや高い
  8. 他の交通との接触リスクが大きい
  9. 法に従うと危険な乗り物?
  10. 原付二種に激しく劣る

詳しくは10の「原付二種に激しく劣る」で解説しますが、結論から言えば原付二種と比べて残念なところが多すぎるんですよね・・・。

 

1.30km/h制限

原付のデメリットといえば、やはり「制限速度が30km/h」という点を最初に挙げる人は多いでしょう。

原付自体がかつてほどのパワーを失ったとはいえ、それでもアクセルをひねれば30km/h程度のスピードは余裕で出せます。

しかし、実際は30km/hを超える速度で公道を走ることはできません。

おかげで他の交通の「流れ」に乗ることも困難で、周りの車には追い抜き前提で接近されます。

とてもじゃないけど制限速度60km/hの幹線道路なんて怖くて走れません。

 

やっかいなのは先述の通り「出そうと思えば出せてしまう」ところで、周りの流れに乗っていつの間にか40km/hちょっと出ていた、なんてことも。

もちろん良くないことですが、この程度のスピードでドキドキしなければいけないのって原付だけなんですよね・・・。

この法規制の是非はともかく、少なくとも「原付二種以上であればこのストレスから解放される」と考えると、やはり大きなハンデであることは間違いありません。

 

2.安定感がない

原付にしか乗ったことがないとなかなか気づきにくいかもしれませんが、実は原付という乗り物はあまり安定感のある乗り物ではありません。

特に直進安定性が低く、まっすぐ走っているだけなのに疲れることも。

ほぼ似た形状でも原付二種のスクーターはまだマシなので、原因は「軽さ」でしょう。

原付で60km/h制限の幹線道路を走ることはおすすめできない行為ですが、その理由の一つがこれです。

30km/hで走る原付の横をトラックなどが倍以上のスピードで追い抜いていくと、まず横に並ぶ際にトラック側から強烈な風圧を食らいます。

次にトラックと自身の間を流れる空気が生む負圧によって、今度は逆にトラック側に吸い寄せられるかのような挙動を見せます。

左右に行ったり来たり。

もしギリギリを大きな速度差のまま抜かされれば、軽量な原付バイクではバランスを維持してまっすぐ走るだけでもかなり難しく感じるでしょう。

また、特に軽量かつタイヤサイズの小さい原付スクーターは、路面のギャップや砂利、濡れたマンホールなどの影響も受けやすく、低速でも注意が必要です。

 

管理人もかつては原付スクーターに乗っている時期がありました。

そのときは何も感じなかったのですが、しかしビッグスクーターに乗り換えてからしばらくして再び原付に乗った際、その不安定さに衝撃を受けたことを今でも鮮明に覚えています。

原付しか知らないと気が付きにくい事実かもしれませんが、少なくとも管理人はもう原付には戻れません。

個人的にはこの安定感のなさが原付最大のデメリット、もっと言えば危険な点だと思っていて、知り合いが原付に乗ると言い出したら全力で止めるレベルです。

 

3.一昔前と比べて非力

原付には30km/hという速度制限があるのでそこまで大きなパワーは要らないのですが、それでも最新の原付のスペックは一昔前と比べて低すぎます。

一番大きな転換期は2000年代前半。

排ガス規制に対応するため2ストロークエンジンが姿を消し、4ストロークエンジンが一般的となりました。

例えば現在も人気の「ヤマハ ビーノ」。

最新モデルで3.3kW(4.5PS)/8000rpm,4.1N・m(0.42kg・m)/6000rpmと見た目の割にそこそこパワフルな部類ですが、2スト時代は4.6kW(6.3PS)/7000rpm,6.6N・m(0.67kg・m)/6500rpmもありました。

馬力はおよそ1.4倍、トルクはおよそ1.6倍も大きかったわけです。

かなりの差ですよね。

2スト時代は原付でも7.2PSなんていうモデルもありましたが、今は先の4.5PSが最大値。

当時の原付は60km/hでリミッターがかかってもまだ加速していきそうな余裕も感じられましたが、今の原付にそこまでの余裕はありません(排気量50cc以下で車両性能上の最高速度が50km/hを超えものを対象となる規制もある)

まぁ30km/h制限がある限り必要ないといえばそれまでなのですが、そのくせ車両価格は横ばいか、平均的にはやや上がっているのが悲しいところです。

 

4.二段階右折が面倒

これは本当に面倒なだけ。

原付じゃなければこんな面倒なことをしなくて済むので、やはり原付の持つ大きなデメリットの一つとして考えていいでしょう。

管理人がかつて原付に乗っていた頃は、二段階右折をしなければいけなくなるルートは徹底的に排除して走っていました。

遠回りになってでも避けていましたね(笑

当時はなぜか二段階右折をするのが恥ずかしかったんですよ。

別に二段階右折をしている原付を見ても何も思いませんが、停止位置とかも微妙で歩行者と近いのがちょっと気まずかったんですよね・・・笑

また、二段階右折の挙動は後続の自転車などにとっては予測しにくい動きだったりします。

 

5.二人乗りができない

原付は二人乗りができない乗り物です。

当たり前すぎて疑問を持つのも忘れがちなんですが、排気量で二人乗りが禁じられているバイクって原付だけなんですよね、

確かに原付は先述の通り非力だし安定感もないし、法的に二人乗りができても危なくてする気にはなれないだろうと思います。

でも二人乗りできるバイクと二人乗りできないバイクのどちらか一つを選ぶなら、断然前者ですよね。

原付じゃなければ非力さも安定感のなさも解消されるわけですし。

 

6.趣味性を求めると割高

原付はお手軽な乗り物の筆頭株ですが、実は排ガス規制対応等によって製造コストが年々増加しています。

特にモンキーやエイプといった趣味性の高いバイクは大きな影響を受け、価格が高騰した末に今ではどれも生産終了となってしまいました。

現行車種でも同じように趣味性の高いクロスカブ50などは30万円近い高額設定。

もちろんクロスカブ50はおしゃれだし信頼性も高い良いバイクですが、原付二種まで目を向けるとクロスカブ110という兄弟モデルがいるんですよね。

そちらのお値段は約34万円と、倍以上の排気量を持ちながら差額は5万円を切ります。

もちろん免許の違いは大きいですが、とはいえ頑なに原付にこだわる意味があるかどうかはよく考える必要がありそうですよね。

一方でホンダの「タクト」や「ジョルノ」、スズキの「レッツ」のような往年の原付スクーターはほとんど価格を上げずに頑張っています。

まぁ先述の通り2スト時代と比べるとスペックが下がっているので、コスパを維持しているかというと微妙な気もするのですが。

いずれにしろ、2000年代前半までは新車で10万円を切る原付もあったことを考えると、どうしても価格帯が底上げされた印象は否めません(まぁ安かったチョイノリやトゥデイは品質も微妙でしたが)

 

7.取り締まりのリスクがやや高い

原付には原付ならではの交通ルールがいくつかあります。

ここまで出てきた30km/h制限や二段階右折、二人乗り禁止のほか、道路の左側を走行し、複数の走行帯を持つ道路では一番左の車線を走らなければならないというルールも原付ならでは。

これは、見方を変えると他の交通より取り締まり項目が多い(厳しい)ということでもあります。

しかも、原付の場合はやんちゃな若者が無謀な運転をするケースも目立つため、警察が目を光らせていることも。

まぁ目を付けられても非の打ちどころのない運転をしていれば全く問題ないわけですが・・・。

 

8.他の交通との接触リスクが大きい

「原付は遅い」という事実。

これが大前提として頭の中にあるため、大多数の人は原付の後ろにつくと「追い抜くかどうか」ではなく「どこで追い抜こうか」というところから思考がスタートします。

そのくらい追い抜かれるのが当たり前なのが原付という存在。

どうしても車間を詰められたり追い抜かれたりする回数が増えます。

しかも、車間が詰まるリスクも追い抜かれるリスクも、すべて他人に安全をゆだねることに。

冷静に考えるとすごく怖いですよね。

 

9.法に従うと危険な乗り物?

先に言っておきますが、道交法を犯した方が安全だと主張したいわけではないのでお間違いなく。

しかし、原付に関する道交法が完全に安全かと聞かれれば、NOと答える人が多いのではないでしょうか。

先の30km/h制限もたびたび議論を巻き起こしていますよね。

これ以外にも、道交法に詳しい人ならなおさら疑問を持っていることでしょう。

例えば、原付には「左折専用レーンを直進しても良い場合」があります。

具体的には片側三車線以上の道(二段階右折が必要な道)で、かつ左折レーンが存在する交差点を右折する場合。

正確に言うと、左折専用レーンを直進しても良いのではなく、左折専用レーンを直進“しなければならない”のですが・・・。

これは、二段階右折をする際に道路の一番左側の車線を走行しなければならないから。

ややこしいし動きがイレギュラーすぎて他の交通にとってもとても安全とは思えません。

原付に乗る際は極力こういったシチュエーションに陥らないようにルートを練って走りたいところ。

面倒くさいですね。

 

10.原付二種に激しく劣る

ここまでをひっくるめて感じるのは、「これだけのデメリットを抱えたまま原付にこだわる必要性がどれだけあるのか」ということです。

特に一つ上のクラス、すなわち小型限定普通二輪免許で乗れる125ccまでのバイク、通称「原付二種」の存在を考慮すると、その気持ちはさらに大きくなります。

原付二種は原付の倍以上の排気量を持ち、それゆえゆとりのある走行性能を持っています。

重量増により直進安定性も向上し、車体も大きいのでバランスの良さは見た目以上の差。

何より「原付ルール」が適用されないため、ストレスなく他の交通の流れに乗って走ることが可能です。

原付二種は明らかに原付より快適で、かつ安全性も高い乗り物なんです。

しかも実際は維持費も大差ないんですよね。

重量税は125ccまで0円だし、軽自動車税も90ccまでが2,000円、125ccまでが2,400円とその差はわずか。

自賠責保険も同額ですし、当然車検もありません。

 

原付二種を選ぶデメリットはというと、一番のネックは免許取得にかかる費用と手間に大きな差があること。

原付二種免許の取得には技能検定を受けるか指定教習所を利用する必要があり、普通自動車免許がない場合は26時間もの学科教習を受ける必要があります。

しかし、学科教習に関しては普通自動車免許を取るのであればいずれ通る道なので、トータルで見れば無駄ではありません。

詳しくはこちら↓

小型限定普通二輪免許でも合宿免許で取得できる教習所が存在するので、一度チェックしてみるのもいいですね。

 

逆に原付のメリットは?

先述の通り、簡単に免許を取得できるという点が原付最大のメリットでしょう。

しかも普通自動車免許で乗れるため「教習所に通い直さなくてもバイクに乗れる」のは一見魅力的です。

ただし、少し苦労してでも小型限定普通二輪免許(AT限定でも可)を取った方があとあと楽ができますし、かつ実用的。

 

他にも原付なら自転車用の駐輪場に置くことが可能ですが、中には原付二種までなら置いてOKという駐輪場もありますし、逆に最近は自転車用の駐輪場も整備が進み、原付が停められないところも増えているので、メリットとしてはちょっと弱いですね。

自転車と同等の扱いといえば、歩道を押して歩ける点も特徴的。

でもそのために原付を選ぶ人がいるかどうか・・・。

 

もちろん50ccでもおしゃれなモデル、かわいいモデルはたくさんあります。

その性能の低さや独自のルールも、片道2~3kmという使い方であればあまり大きな問題にならない可能性もあるので、そういった場合は検討の余地があるかもしれません。

 

どうしても原付に乗るならこだわりを持つべし!

どうしても原付に乗らなければならないのなら、是非こだわりを持って乗ってほしいと思います。

特に見た目が気に入った一台が見つかれば、原付ライフをエンジョイできる可能性は大いにあります。

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原付ならカスタム費用も安く済むので、若いうちに低コストで技術や知識を習得するために所有するのも楽しいかもしれませんね♪

とはいえ、おすすめは原付二種を検討すること!

是非参考にしてみてください。