最近ひそかにバイク女子が増えているように感じていますが、みなさん購入時はかなり悩んでいる様子。
本当はデザインやフィーリングで決めることができればそれに越したことはありませんが、自分に乗りこなせるかどうかは不安になっちゃいますよね。
しかし、実は普通自動二輪車免許(中免)で乗れるバイクであれば、そこまで神経質に悩む必要はありません。
特に250ccクラスまでのバイクは車体サイズも車重もそれほど大きくなく、教習所で練習したバイクより扱いやすいことがほとんどだからです。
ただ、実際はその中にも特に女性におすすめしたバイクが存在するので、今回はその辺りをご紹介したいと思います。
アイキャッチ画像引用元:デザイン│VTR│Honda
女性におすすめするバイクの条件とは?
前提として、明確にメーカーが女性向けを公言しているバイクは多くありません。
そこで、ここでは次の条件に当てはまるものを女性向けのバイクとして紹介したいと思います。
- 足つきが良い
- 車体が軽い
- 運転が簡単
- 見た目がおしゃれ
それぞれ簡単に解説してみます↓
1.足つきが良いバイクを選ぶべし
これは性別を問わず気になるポイントですが、平均身長の低い女性においては殊更チェックしておきたいポイントと言えます。
足つきが大切な理由はいくつかあり、例えば信号待ちなどで停車した際の安定性や、駐輪時の取り回しにも影響することなどが挙げられます。
足つきの良さはシート高で判断されがちですが、実際は車体の幅(シートの幅)によって足の開き具合も変化するため、最終的には実車にまたがって確認したいところです。
2.車体が軽いバイクを選ぶべし
車体が軽いことによるメリットはとても多く、まず真っ先に言えることが取り回しが良いということ。
特にバイクを押したり引いたりといった動作は車重の影響を強く受けます。
乗車時もその影響は大きく、例えば一般的に軽い方が止まりやすいため、安全性の面でも有利です。
その他、燃費が良い、加速が鋭い、曲がりやすい(総じてスポーツ性能が高い)などのメリットが挙げられます。
一応車重が軽いと横風の影響を受けやすいなどのデメリットもありますが、先のメリットと比べると個人的にはやや弱いかなと感じますね。
3.運転が簡単なバイクを選ぶべし
例えばハンドルの位置が低く遠いバイクの場合、街乗りでは動作が鋭くなりすぎたり、疲れやすい乗車姿勢となる点に注意する必要があります。
特に背が低い人にとっては余計にハンドルが遠く感じることもあり、無理のある乗車姿勢になりがちです。
逆にハンドルの位置が高く近い場合、自然と目線は高くなり、ゆったりとしたライディングポジションで街中においては快適な運転が可能となります。
また、MTバイクと比べてギア操作が要らないスクーターの方が運転が楽なのは言わずもがなですね。
MTバイクでも、トルクが太い(加速力が高い)バイクはギアの選択の自由度が高く、ギアチェンジの回数が少なくてもトルクでカバーすることが可能なため、初心者には向いています。
4.見た目がおしゃれなバイクを選ぶべし
これは女性に限ったことではありませんが、バイクは車と違って趣味性の高い乗り物なので、見た目にこだわって購入する人も少なくありません。
ただ見た目の好みは千差万別なので、今回はあまり言及しすぎないように注意しつつ、例えばSR400やエストレヤのようなオールディーなルックスのバイクは「ファッションバイク」としても高い需要があるため、そういったおすすめの仕方をしてみたいと思います。
女子にもおすすめ!おしゃれバイクとして名高い3モデル!
まずはおしゃれバイク、ファッションバイクの代名詞と言っても過言ではない3車種をご紹介。
もちろん、どれも女性にもおすすめできるバイクばかり。
1.ヤマハ SR400(400ccバイク)
引用元:フォトライブラリー:SR400 – バイク・スクーター│ヤマハ発動機株式会社
オールディーなバイクと言えば、全排気量を見てもSR400に敵うバイクはそう見当たりません。
SR400は1978年に誕生し、40年以上に渡ってその外観を維持し続けている貴重なバイクです。
過去には排ガス規制の影響で2度の生産中止を経験していますが、規制に対応して復活する際にも伝統的な外観に大きな変化はありませんでした。
SR400を女性におすすめする最大の理由は、その細身で軽量な車体とトルクフルなエンジン特性による扱いやすさにあります。
特に現行型は低回転から力強く加速してくれるため、街乗りでの扱いやすさはピカイチ。
正直に言うと400ccクラスの中では非力なバイクですが、「速さを追い求めるバイクではない」という点がバイクそのものを気楽に楽しむことを可能にしています。
SR400といえばいまだに「キックスタート」にこだわっている硬派なバイクとしても有名。
セルスイッチ(スタートボタン)がないため、エンジンの始動は他のバイクと比べると難しいのですが、度重なる改良でその始動性はかなり改善されています。
女性がキックスタートでSRに火を入れる姿は最高にクール!
そんなわけで、カッコいい系の女性ライダーを目指すなら是非検討していただきたい1台です。
参考記事↓
2.カワサキ エストレヤ(250ccバイク)
引用元:ESTRELLA│株式会社カワサキモータースジャパン
エストレヤもSR400と同様、レトロな外観が特徴的なおしゃれバイクですが、こちらは250ccクラスなので面倒な車検が要らない分より気軽に所有することができます。
運動性能は決して高くありませんが、街中を流れに合わせて走る分には何の不自由もなく、何よりそのスタイルは男女問わず高い人気を誇ります。
また、エストレヤの魅力の一つに735mmというシート高の低さが挙げられます。
これによる足つきの良さは特に背が低い人にとってはとても大きなメリットで、停車時の安定感は抜群です。
残念ながら2017年に排ガス規制のあおりを受けて生産を終了していますが、人気車種だけにまだまだ上質な中古車を手に入れることが可能です。
中古バイクならエストレヤ以外のストリート系ネイキッドも狙い目↓
3.ホンダ モンキー125(125ccバイク)
モンキーといえば、その愛らしい見た目が長年に渡って愛されてきた名車です。
2017年に生産終了となりましたが、翌年復活したモンキーはなんと125ccへと大型化を果たし、レジャー性に加えて普段使いも容易な実用性を手に入れました。
やや無骨な印象を受けるかもしれませんが、実物はかなりコンパクトで取り回しも良く、とても扱いやすいバイクです。
コンパクトな車体とアップライトなポジションによってのんびり走ることを楽しめる1台に仕上がっており、125㏄のスペックでも必要十分なものと感じられるはず。
125ccですが2人乗りができない点には注意が必要です。
ちなみに、125ccクラスにはモンキー125以外にもコンパクトなMTバイクが存在します。
良ければこちらもどうぞ↓
その他の「女子におすすめなバイク・スクーター」
さて、王道的な3モデルの紹介を終えたところで、いよいよ個人的におすすめする女性向きのバイクに触れてみたいと思います。
ここでは普通自動二輪車免許(いわゆる中免)で乗れるバイクのうち、おすすめするモデルとその理由をまとめてみました。
是非参考にしてみてください。
なお、50ccのバイクやスクーター(いわゆる原付)についてはこちらの記事にまとめています↓
1.ホンダ VTR250(250ccバイク)
引用元:デザイン│VTR│Honda
VTRは250ccの超スタンダードモデルとして長い間販売されていた人気モデルです。
昨今流行のフルカウルバイクにはない、丸目のオートバイらしい、かつスポーティーなルックスに魅力を感じるのであれば、VTR250は筆頭候補になり得ます。
残念ながら2017年に生産終了となってしまいましたが、人気車種なのでタマ数は豊富ですし、元々その頑丈さが広く支持されていたバイクでもあるので、中古車であってもノートラブルで乗れる可能性が高い点も魅力の一つ。
VTR250は多くの女性ライダーに支持されていますが、その最大の理由が足つきの良さ。
755mmとシート高が低いだけでなく、Vツインエンジンという細身のエンジンの採用によって車幅が狭いことも足つきの良さに貢献しており、見た目以上に取り回しが良好です。
「Type LD」という更にローダウンされたグレード(シート高740mm)も存在するので、身長の低い人はそちらを探すのもアリですね。
また先のVツインエンジンは広い回転数域で街乗りに十分なトルクを発揮する特性を持っており、要するに多少高いギヤ、低いギヤを選択して走っても問題なく走れるため、初心者にも安心のエンジンと言えます。
2.ヤマハ トリシティ125(125ccスクーター)
引用元:特徴紹介:トリシティ125 – バイク・スクーター│ヤマハ発動機株式会社
トリシティ125は前輪が2つある点が最大の特徴。
前輪が2つあっても車体を傾けて旋回することが可能で、他のバイクやスクーターと同等の乗り味を実現しています。
前輪が2つあることによるメリットも多く例えば次のようなものが挙げられます。
- 滑りにくい路面でも安定して走れる
- 段差に強い
- 横風に強い
- タンデム走行(二人乗り)が得意
- 長時間運転しても疲れにくい
- ブレーキ性能が高く、ロックもしにくい
- 転倒のリスクがほとんどない
停車時も転ぶリスクがほとんどないため、いつでも安心してまたがることが可能です。
これだけの走破性と安定性を持ちながら乗り味に優れるトリシティ125は、まさに次世代のスクーターと呼ぶにふさわしい存在と言えます。
スクータータイプなので面倒なギアチェンジがない点、シート下にはメットインスペースなどが確保されている点も、日常の使い勝手に優れますね。
欲を言えばもう少しかわいらしいカラーリングが増えると良いのですが・・・。
ちなみに、トリシティ155(155cc)という兄弟車も存在し、こちらは排気量の区分から高速道路をはじめとする自動車専用道路を走行することが可能です。
ただし小型限定免許(原付二種免許)では乗れないので要注意。
もちろん、どちらも車検はありません。
3.ホンダ レブル250(250ccバイク)
レブル250は現時点で新車購入可能な唯一のクルーザータイプのバイクです。
アメリカンと呼ぶにはややインパクトが弱くも感じますが、そこがレブル250の良いところでもあり、シンプルかつスリムなデザインによって現代の街並みにも違和感なく溶け込むモダンなバイクに仕上がっています。
エンジン以外のほとんどが500ccの兄弟車レブル500と共通ですが、それでいてクルーザータイプにしては車体サイズがかなりコンパクトな点が特徴的。
クルーザーらしくそのシート高は690mmとかなり低いので、当然足つき、取り回し共に良好です。
見た目どおりのんびり走ることも得意ですが、その気になったら実はそこそこスポーティーな走りも楽しめる1台でもあります。
他のクルーザー、アメリカンタイプが気になる方はこちらもどうぞ↓
あとがき│結局コンパクトでおしゃれなバイクは女性にも男性にもおすすめ
今回は女性にもおすすめなおしゃれバイクの代表各3車種と、その他のおすすめバイクを3車種、計6車種をピックアップしてみました。
どれも「乗りやすいバイク」なので、男性女性を問わず、気になるバイクがあれば是非検討してみてください。
今回は女性におすすめのバイクということで、次の4点を条件に考えてみました。
- 足つきが良い
- 車体が軽い
- 運転が簡単
- 見た目がおしゃれ
しかし、裏を返せば今回紹介したバイク以外にもこれらに当てはまるバイクがあれば十分に検討の価値があるということ。
是非自分にピッタリの1台を見つけて、バイクライフを楽しんでください♪