ながら運転厳罰化!?法改正後の罰則は?どこからアウト?

ながら運転の厳罰化 安全運転

スマホなどを使用しながら運転をする、いわゆる“ながら運転”が厳罰化される方針にあるようです。(外部参考記事:スマホ「ながら運転」厳罰化へ 事故なくても懲役6月以下 – 産経ニュース

 

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ながら運転厳罰化!?新しい罰則と基準とは?

携帯電話などを注視・操作しながら車を運転する危険行為に対し、政府が道路交通法改正で罰則を強化する方針であることが13日、分かった。

引用元:スマホ「ながら運転」厳罰化へ 事故なくても懲役6月以下 – 産経ニュース

というわけで、罰則が強化されるようです。

そこで現在の罰則と法改正後の罰則、具体的な罰則の基準、気になるグレーゾーンについてまとめてみました。

※本記事における“ながら運転”とは「携帯電話等を使用しながら運転すること」を指すものとします。

 

ながら運転に関する従来の罰則と法改正後の罰則(予定)

スマホ等の無線通話装置や画像表示用装置の使用に関する罰則は2通りあります。

一つはスマホ等の使用によって道路における交通の危険を生じさせた場合の“携帯電話使用等違反(交通の危険)”、もう一つは平成16年に追加された、交通の危険には及ばない単純な使用の場合の“携帯電話使用等違反(保持)”

運転中にスマホを使用し、その結果交通の危険を生じさせたら前者に該当し、罰則は重くなります。

“交通の危険”とは、例えば他の違反(信号無視、一時停止無視等)や交通事故などを指します。

後者は“保持”とありますが、走行中にスマホ等を手に持った状態で行われる「通話」、「メール」、「その他操作」、「ディスプレイの注視」などの行為を含めたものが該当します。

 

まず従来の罰則。

  • 携帯電話使用等違反(交通の危険)→ 3ヶ月以下の懲役又は5万円以下の罰金
  • 携帯電話使用等違反(保持)→ 5万円以下の罰金

ただし、これらの違反は「交通反則金通告制度」によって「反則金の納付と行政処分のみ」で処理される“軽微な違反”に該当します(いわゆる青切符を切られるというやつですね)。

そのため、ながら運転も実際は次のような交通違反点数と反則金によって処理されます。

  • 携帯電話使用等違反(交通の危険)→ 2点・9,000円
  • 携帯電話使用等違反(保持)→ 1点・6,000円

 

これが法改正後はどうなるのでしょうか。

携帯電話使用等違反(交通の危機)は

3ヶ月以下の懲役又は5万円以下の罰金 → 1年以下の懲役または30万円以下の罰金

携帯電話使用等違反(保持)は

5万円以下の罰金 → 6月以下の懲役または10万円以下の罰金

となります。

 

少なくとも携帯電話使用等違反(交通の危機)については、“実際に事故に及ばなかったとしても”先の「交通反則通告制度の対象から除外される」ようですので、上記内容のまま「刑事手続き」を受けることとなります。

携帯電話使用等違反(保持)についても、「6月以下の懲役又は10万円以下の罰金」と言えば「一般道における30km/h以上の速度超過」と同じですので、法改正後は「運転中のスマホの使用=“一発免停”」の可能性があります。

かなりの厳罰化ですね。

 

罰則の対象となる行為は?信号待ちでの使用はOK?

ついでなので、運転中のスマホ等の使用がどのように禁じられているのか、もう少しだけ詳しく見てみましょう。

 

現行の道路交通法(平成30年1月現在)では「運転者の遵守事項」として次のように定められています。

第七一条 車両等の運転者は、次に掲げる事項を守らなければならない。
五の五 自動車又は原動機付自転車(以下この号において「自動車等」という。)を運転する場合においては、当該自動車等が停止しているときを除き、携帯電話用装置、自動車電話用装置その他の無線通話装置(その全部又は一部を手で保持しなければ送信及び受信のいずれをも行うことができないものに限る。第百二十条第一項第十一号において「無線通話装置」という。)を通話(傷病者の救護又は公共の安全の維持のため当該自動車等の走行中に緊急やむを得ずに行うものを除く。第百二十条第一項第十一号において同じ。)のために使用し、又は当該自動車等に取り付けられ若しくは持ち込まれた画像表示用装置(道路運送車両法第四十一条第十六号若しくは第十七号又は第四十四条第十一号に規定する装置であるものを除く。)に表示された画像を注視しないこと。

 

要約すると、「停止しているときを除き、無線通話装置(スマホ等)を手で保持しながら通話をしたり、画像表示用装置(スマホ等)の画面を注視したりしてはいけない。」ということです。

「手で持って通話をしたり画面を見たりするのはダメ」ですが、スマホ等を手に持つこと自体はここでは禁止されていませんね(安全かどうかはさておき)。

 

また「停止しているときを除き」とありますので、信号待ちや渋滞で完全に車(タイヤ)が停止している場合は対象外となる可能性があります。

しかし、少しでも車が動けば即座に違法となりますし、「青信号に気付かない」、「周りの交通に注意していない」、「緊急車両に気付かない」などと指摘される可能性もありますので、やはり極力使用しない方が良いと言えます。

 

ところで、「当該自動車等に取り付けられ若しくは持ち込まれた画像表示用装置に表示された画像を注視しないこと。」とありますので、車が停止していないときに「カーナビの画面を注視すること」も違法です。

当然スマホのナビアプリを利用している場合も同様ですから、スマホホルダーに設置したスマホを見る場合は“注視”することがないように気を付けましょう(この場合の“注視”がどの程度のものを指すのかはあやふやではありますが、“手に持っているスマホを見ただけで違反”となるのは、その行為自体が“注視”と判断されるためだと思われます)。

 

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ハンズフリー通話は合法?違法? 安全?危険?

「道路交通法」に適合していれば必ずしも安全かと言うと、そうとは限りません。

例えばハンズフリー通話。

多くの都道府県の条例の中には「安全な運転に必要な音声が聞こえない状態で運転すること」を禁じるものがあります。

ハンズフリー通話自体は問題ありませんが、イヤホンの使用や音量などによってはこういった条例に抵触する恐れは十分にありますので注意が必要です。

 

しかし、そもそも「法令違反、条例違反でないから安全」とするのは危険です。

管理人は二十歳前後の頃、運転中にドラマCD(CDに音声のみのドラマを収録した物)を聞きながら運転をしており、気を取られすぎてヒヤリとしたことがあります。

それ以降、運転中はラジオも聞きませんし、交差点に進入する際や車線変更の際などは同乗者との会話も中断します(意識して会話を止めているわけではなく、フルに運転に集中していると会話ができなくなってしまうというだけなのですが 笑)

そんなわけで、ハンズフリー通話が法的にOKでも管理人はやりません。

今や職種によっては必須ということもあるでしょうから「だからみんなも止めよう!」とは絶対に言いませんが、自分の集中の妨げになるもの、つまり安全の妨げになるものは極力排除した方が無難ですよね。

 

あとがき

これだけ「ながら運転は危ない」と叫ばれているにも関わらず、未だにかなりの頻度でながら運転をしている車を見かけます。

しかし、もし本当にスマホの使用で一発免停などの厳罰化がなされたら、かなりの抑止力になるのではないでしょうか(と同時に画面を見た見てないの水掛け論になりそうな気もしますが・・・)。

 

余談ですが、ながら運転の話題になると「全てMT車にすればながら運転はなくなる!だってできないから!」みたいな意見が出てきますが、そんなことは絶対にありえません。

いくらMT車でもずっとシフトチェンジをしているわけではありませんし、MT車に慣れた人であれば運転しながら片手に何か物を持つなど造作もないことです(もちろんやりませんが)。

現時点で最も大切なのは、ドライバー自身が「ながら運転がいけないこと」だとしっかりと自覚すること。

 

「自分だけは大丈夫」などとは決して思わず、安全運転を心掛けましょう。

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