バイクを買ったらヘルメットの他に是非揃えておきたいのが、ジャケットともう一つ。
そう、「ライディングシューズ」です。
しかし、一口にライディングシューズと言ってもブーツやスニーカーなど様々な形状がありますよね。
加えて結構なお値段ですから、どんな機能が必要なのかをしっかり理解していないと間違った選択をして損をする可能性すらあります。
それ以前に、そもそも中免クラスのバイクに乗っていると「大排気量じゃないからライディングシューズなんて大げさなものは・・・」なんて考えがち。
いえいえ、どんな排気量のバイクに乗っていたって怪我のリスクは付きものですよ!
そこで提案したいのが、出先でもそのまま使える「カジュアルなライディングシューズ」という選択。
最近急激に数が増えていて、今注目を集めているアイテムの一つです。
カジュアルなライディングシューズなら見た目もスマートで、それでいてしっかりと足を保護することも可能。
というわけで、今回はライディングシューズの特徴と選び方、最新のカジュアルライディングシューズをご紹介したいと思います。
安全で快適なバイクライフのためにも是非参考にしてみてください♪
※2019年8月更新
アイキャッチ画像引用元:ラフ&ロード ラフライディングスニーカー RR5837(楽天市場)
ライディングシューズとは?特徴や選び方!
引用元:SCOYCO デニムカジュアルライディングシューズ MT016-2 DENIM(楽天市場)
ライディングシューズとは、その名の通りバイクの運転(ライディング)に適した靴のことです。
注目したい特徴は防水性能や防湿性能の高さとシフトガード(シフトパッド)やプロテクターを有すること。
防水性能が高ければ不意の悪天候においても操作性を損なうことがありません。
このため長距離ツーリングや通勤通学など、用途を問わず重視したいポイント。
防湿性とは、簡単に言えば蒸れにくさのこと。
走行風が当たりやすいライディングシューズですが、防水性のおかげで風通しはあまり良くない傾向にあるため、これも長距離ツーリングにおいては重視したいポイントですね。
シフトガード(シフトパッド)とはシフトアップのときに足の甲の部分を保護するパッドのこと。
実はこれは後付けが可能ではありますが、日常の使い勝手を考えると最初から設けられている物を用意しておきたいところです。
シフトガードがあると靴が消耗しにくくなるだけではなく足が痛みにくくなるので、躊躇することなく操作に集中することができます。
プロテクターはつま先やかかと部分に設けられていることが多く、ブーツタイプ(ハイカットタイプ)の場合はくるぶしの辺りにも設けられているのが一般的です。
せっかくブーツタイプを選択するのであればくるぶしのプロテクターの有無はしっかりチェックしておきたいですね。
ライディングシューズを選ぶ際はこれらの機能性の他、ダイヤルを回すことで締め具合を調節できる「BOAレーシングシステム」や、側面に設けられた着脱用のジッパーなど、履きやすさ、脱ぎやすさも大切な要素となります。
ここに時間がかかると、少なくとも日常使いはめんどくさくなってしまいますからね。
加えて足つきの悪さが気になる場合は厚底タイプを選ぶのもアリですね。
厚底タイプは足裏の感覚がつかみづらく、シフト操作やリアブレーキの感覚に慣れが必要ではありますが、逆に言えば慣れてしまえば大きな問題はありません。
実際、自動車の運転ほど靴底の厚さが与える影響は大きくないとするのが一般的な見方のように思います。
厚底タイプでも普通のライディングシューズと比べてせいぜい2~3センチ厚くなるかどうかといったところですが、もともと足つきがギリギリだった場合は間違いなく安定感が増すはずです。
というわけで、ライディングシューズの機能面においてチェックしておきたいポイントを一覧にするとこんな感じ↓
- 防水性能
- 防湿性能(蒸れにくさ)
- シフトガード(シフトパッド)
- プロテクター
- 着脱のしやすさ
- 靴底の厚さ
あとは靴の形状そのものも気になるところですね。
そんなわけで、ライディングシューズとライディングブーツの違いについても触れてみたいと思います。
ライディングシューズとライディングブーツの違い
一般的には、つま先からかかとまでが覆われていてくるぶしが見えるものをライディングシューズ(ライディングスニーカー)と呼び、対してくるぶしから上までカバーするものをライディングブーツと呼びます。
しかし、実際は上の画像のようにすねの辺りまでカバーされたものをライディングブーツ、くるぶしがカバーされた程度のものは「ハイカットなライディングスニーカー」などと呼ばれることも多いですね。
また、この記事のようにこれらを総称してライディングシューズと呼ぶこともあります。
ブーツタイプはカバー範囲が広く防御力が高いのが最大の特徴です。
着脱は正直面倒ではありますが、万が一の転倒の際も足首を痛めてしまうリスクは軽減されます。
脱げにくいのも高ポイントですね。
また先述の通りくるぶし部分にプロテクターがあると転倒時の安心感が違います。
ただしその分価格も高くなりやすいのが難点。
重量もあるのでツーリングの先などで歩いて観光する場合なども注意が必要です。
とはいえ、足が固定されるので長距離を運転しても疲れにくいという特徴を持ちます。
中には「レーシングブーツ」や「オフロードブーツ」と呼ばれる、スポーツライディングに特化したライディングシューズも存在します。
いずれもガチガチにカバーされているので歩いて移動するのは楽ではありませんが、サーキット走行やオフロード走行などを視野に入れた場合はこういったタイプを選ぶと良いですね。
対するスニーカータイプは足首の保護がおろそかになりがちですが、着脱しやすいため日常の使い勝手に優れ、かつ比較的価格もお手頃なので、毎日使うようなヘビーユースに最適。
バイクを降りたあとの快適性も、やはり軽量なスニーカータイプの圧勝です。
ブーツタイプと比べるとやや安心感に劣りますが、短距離の通勤通学やスピードの出ない道や交通量の少ない道を走る分にはスニーカータイプのライディングシューズでも良いかもしれません。
逆に高速道路を多用するような場合は不向きですね(もちろん普通のスニーカーよりは良いですが)。
迷った場合は「ハイカットなライディングシューズ」を選ぶのが無難で失敗しにくいです。
管理人が普段愛用しているのも「ハイカットなライディングシューズ」。
ハイカットなライディングシューズの多くは着脱性も配慮されていて、保護力と使い勝手のバランスに優れます。
「そうは言っても具体的にどれを選べば良いかわからない」というあなたのために、次項ではおすすめのライディングシューズを5つほど紹介したいと思います。
おすすめのカジュアルライディングシューズ5選!
いざ具体的なおすすめライディングシューズを見る前に、最後にもう一つだけ重視したいポイントに触れさせてください。
そのポイントとは「カジュアルさ」。
これは見た目だけの話ではなく、バイクに乗っていないときの使用にも適しているかどうかという視点も大切です。
ライディングブーツの多くはもともとおしゃれな見た目をしていますが、バイクを降りた際に普通の靴のような使い勝手を持つかどうかは見落としがち。
せっかくならツーリングの旅先でそのままストレスなく散策できる靴の方が良いですよね。
というわけで、ここではバイクを降りたあとの実用性も兼ね備えた“おしゃれな”ライディングシューズを紹介したいと思います。
※2019年8月更新
1.RS TAICHI OutDry BOA ライディングシューズ RSS009
引用元:RS TAICHI OutDry BOA ライディングシューズ RSS009(楽天市場)
「RSS009」は数多くのライディングギアを扱うRSタイチの中でも最もカジュアルなライディングシューズ。
表生地へ水が浸み込む事を最小限に抑えた「OutDry」という技法が施されており、防水性、防湿性に優れ、雨天下でもフィット感と軽さを損なうことがありません。
製品のサイドにコンパクトな「BOAダイヤル」が設けられており、デザインを損なうことなく着脱の快適性が高められています。
※BOAダイヤルを回すとワイヤーで靴が足にフィットします。
デザイン性の高さはもちろん、つま先、かかと、くるぶしにインナープロテクターが設けられており、シフトパッドもあるため、ライディングシューズとしての使い勝手も申し分ありません。
引用元:RS TAICHI OutDry BOA ライディングシューズ RSS009(楽天市場)
カラーは全6色で、自分のスタイルにあったチョイスが可能です。
単色モデルはやや割高感がありますが、サイズ設定も豊富なので男女問わず選択可能なのはうれしいですね。
本格的な機能性とカジュアル性が両立したお手本のようなライディングシューズです。
2.GAERNE ボヤージャーゴアテックス
引用元:GAERNE VOYAGER GORE-TEX(楽天市場)
ガエルネのカジュアルライディングシューズは高い防水耐久性、防風性、透湿性を誇る「GORE-TEX®(ゴアテックス)」を採用しています。
くるぶしとかかと部分にはプラスチック製のプロテクターが、つま先にはカップ型のガードが内蔵されており、プロテクションは十分。
ハイカットでありながらサイドジップを採用したことで着脱しやすいのもポイント。
サイドジップは着脱のしやすさと事故の際などの脱げにくさが両立できるので多くのカジュアルライディングシューズに採用されています。
外側にファスナーがあり、着脱しやすいのはもちろん、ジップカバーなどがなくても車体を傷付ける心配がないのも良いですね。
GORE-TEX®は耐久性の高さにも定評があるので、長期間使いたい人にも打ってつけの一足と言えるのではないでしょうか。
引用元:GAERNE VOYAGER DENIM (楽天市場)
ゴアテックスではないデニム生地のモデル、「VOYAGER DENIM」も追加されました。
こちらは防水性こそ落ちますが、よりカジュアルで価格も抑えめです。
3.EXUSTAR ライディングシューズ E-SBT174W
引用元:EXUSTAR ライディングシューズ E-SBT174W(楽天市場)
エグザスターの防水カジュアルライディングシューズ。
このライディングシューズの最大の特徴は靴紐をまとめるフラップが設けられているところですね。
カジュアルに見えるライディングシューズの条件に「靴ひもの有無」があると思うのですが、靴ひもってダラダラと出しておくとクラッチペダルなどに引っかかるリスクがあります。
しかし、フラップがあることで靴ひもが引っかかるリスクは激減し、見た目もとてもスマート。
最近のスニーカーって結び目を隠して展示されることが多いですが、そのイメージのまま着用できるわけです。
この機能はライディングブーツじゃなくても欲しい。
そのまま普段使いしてもかなりおしゃれだと思います。
内側にはファスナーが設けられており、着脱も簡単。
もちろん内側ファスナーなのでジップカバーが設けられており、バイクを傷付ける心配はありません。
このジッパー部は完全に開口するわけではなく、内側には雨の侵入を防ぐ幕(?)のようなものが設けられています。
シフトパッドも左右対称でデザイン性も高く、もちろんかかと部分にはプロテクターが内蔵されています。
引用元:EXUSTAR ライディングシューズ ブラック E-SBT174W(楽天市場)
カラーはブラウンとブラックの2種類。
ブラウンのカジュアルライディングシューズは意外と少なく、貴重な存在です。
4.SCOYCO カジュアルライディングシューズ MT016-2
引用元:SCOYCO カジュアルライディングシューズ MT016-2(楽天市場)
その名の通りカジュアルなデザインが特徴のスコイコのライディングシューズ。
もちろんカジュアルなだけでなく、ライディングシューズとしての機能も充実。
くるぶし部にはプロテクターを装備しており、シフトパッドは両足に設けられていてうまくデザインの一部として取り込まれています。
見る人が見れば「ちゃんとしたライディングシューズだな」とわかるのが逆に良い。
むしろ1万円を切る価格帯としてはかなり優秀なドライビングシューズだと思います。
こちらもサイドジップを採用しているため着脱は容易。
先代の「MT016」との違いはジップカバーが採用されたことで、ジッパーがバイクを傷付けるリスクが大幅に軽減されています。
カラーは上の4色の他、カモフラージュ柄(迷彩色)やデニム生地を採用したモデルも用意されています↓
引用元:SCOYCO 迷彩カジュアルライディングシューズ MT016-2 CAMO(楽天市場)
引用元:SCOYCO デニムカジュアルライディングシューズ MT016-2 DENIM(楽天市場)
5.ラフ&ロード ラフライディングスニーカー RR5837
引用元:ラフ&ロード ラフライディングスニーカー RR5837(楽天市場)
コンバースのオールスターを彷彿とさせるキャンバススニーカーのような見た目のライディングシューズ。
そこが長所と考えるか短所と考えるかは人それぞれだと思いますが、いろいろな服と合わせやすいのは事実。
こちらも1万円を切るリーズナブルな価格設定が魅力的な一足で、日常の通勤通学にももってこいです。
本家(?)のオールスターのジップモデルも外側ファスナーですが、あちらはもう少し垂直にファスナーが設けられています。
対してラフライディングスニーカーのファスナーは斜めに設けられており、より開口部を広く取れるのが特徴的です。
全8色というラインナップの豊富さも◎。
ベンチレーションによる蒸れ対策は施されていますが、防水性能はないので防水スプレー等でコーティングしたうえでの使用をおすすめします。
シンセティックレザーベースタイプ「RR5847」↓もおしゃれ♪
引用元:ラフ&ロード ラフライディングスニーカーSL RR5847(楽天市場)
おまけ(夏用)ラフ&ロード ラフエアスルーRDスニーカー RR5829
引用元:ラフ&ロード ラフエアスルーRDスニーカー RR5829(楽天市場)
ラフエアスルーの最大の特徴はメイン素材がメッシュ生地ということ。
このため防水性は皆無ですが、その分風通しの良さは圧倒的で、夏場においては比類なき快適性を誇ります。
そのまま普段使いしても全然OK。
ライディングシューズとしてみたときに防御力の低さが気になりますが、一応くるぶしの内側と外側にはプロテクションが内蔵されており、アキレス腱の部分にもスポンジが内蔵されて肉厚が確保されています。
間違いなく普通のスニーカーより防御力は高く、ハイカットなので脱げにくい点も評価できます。
同メーカーの「ラフライディングスニーカー(RR5837)」と同様、外側にジッパーがあるのも良いですね。
まとめ│カジュアルなライディングシューズを上達の足掛かりとしよう!
ライディングシューズはもしものときに足を保護する大切な存在。
事故の際も靴が脱げたり足首を痛めたりといったリスクを最小限に抑えることが可能です。
それだけでなく、バイクの操作性やライディング時の快適性にも直結する大切なアイテムと言えます。
特に正しい操作をするために、安全な運転をするために、バイク初心者ほど早い段階でライディングシューズを用意しておきたいところ。
むしろ早めにライディングシューズを用意しないと“損”だとすら思います。
なんだったら免許取得前の教習の段階で用意しておいても良いくらいです。
なぜなら、シフトガードのあるライディングシューズを履けば痛みを感じず運転に集中でき、かつ操作もしやすいから。
ライディングシューズを履くことは上達への近道と言っても過言ではありません。
運転自体に慣れてくれば薄手のスニーカーでも運転できないことはありませんが、それでも足の甲が痛くなったり、その影響で操作をミスしたりといったリスクが付きまといます。
慣れていないうちは転倒するリスクも高いですが、ライディングシューズであれば操作ミスのリスクと怪我のリスク、両方を最小限に抑えることができるわけです。
今回紹介したように、昨今ではカジュアルなライディングシューズが急速に増えています。
是非お気に入りのライディングシューズを見つけて、快適なバイクライフを体験してみてください♪