バイクに乗っていて周囲の動きにヒヤっとした経験はありませんか?
そんな経験が一度でもあればドライブレコーダーの必要性は説明するまでもありませんよね。
特に巻き込まれ事故にも合いやすいバイクにとって、その必要性は自動車以上と言っても過言ではないかもしれません。
バイクに乗るなら是非取り付けを検討してもらいたいドラレコですが、しかしいざ購入しようとなると様々な選択肢があってどの機種を選べば良いのか迷ってしまいますよね。
重要なのは有事の際に見返すことが可能な記録を収めておくことですが、これをできるだけ無意識に実行できるカメラを選択できれば、それに越したことはないと言えるでしょう。
本記事ではこのような「ドライブレコーダーの選び方」をもう少し掘り下げ、加えて個人的におすすめするカメラもいくつかご紹介したいと思います。
最近はバイク用のドライブレコーダー専用カメラも増えつつありますが、用途や使用頻度によってはアクションカメラ・ウェアラブルカメラも選択肢に入れることが可能です。
ツーリングの思い出作りにも役立つバイク用ドライブレコーダー、あなたも導入を検討してみませんか♪
バイク用ドライブレコーダーの選び方。重視したい性能や機能一覧!
ドライブレコーダーとは事故などの様子を動画でチェックできるようにするためのアイテムです。
動画を撮影するとなるとつい画質や画角、夜間撮影性能等にこだわりたくなりますが、そのとき何が起こったのかといった“事故の様子”を記録するだけであれば、あまり神経質になる必要はありません。
というか全てを満足する機種はほんの一握りしかなく高額なので・・・。
それよりも、バイク用ドライブレコーダーにおいては次の5つの性能・機能を重視するのがおすすめです。
バイク用ドライブレコーダー選択時に重視したい性能や機能
- 防水性能
- 常時録画機能+自動上書き機能
- イグニッション連動機能
- 無線LAN(Wifi)接続機能
- LED信号機への対応
それぞれ詳しく解説していきます。
1.防水性能
自動車用のドライブレコーダーと異なり、バイク用ドライブレコーダーは防水性能が必要な点に注意しましょう。
具体的には防水性能、防塵性能を表す「IP表記」が参考になります。
IP表記では「IP55」のように表示され、一つ目の数字が防塵性能、二つ目の数字が防水性能を表します。
ちなみに「IPX5」とあれば、防水性能が5、防塵性能については保証なしということのようです。
IP表記において防水性能は全8等級で評価されますが、5で「いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない。」とのことですから、バイク用ドライブレコーダーにおいては「IP55」や「IPX5」以上を目安に選ぶことを意識してみましょう。
2.常時録画機能+自動上書き機能
常時録画機能とは、その名の通り「事故の有無に関わらず常に動画を撮影する機能」のことです。
対比として挙げられるのが「イベント録画機能」で、こちらはGセンサー等により衝撃を感知したときだけデータを残すタイプ。
昨今ではこれらを組み合わせ、常時録画+衝撃を受けた際にデータが上書き保存されないように保護する、といった仕組みが多くなっています。
また常時録画機能を有する場合、「自動上書き機能(ループ録画機能)」を持つものが一般的です。
「自動上書き機能」とは、保存した動画データがいっぱいになったときに自動的に古いデータに上書きする形で新しい動画を撮影し、撮り損じを防いでくれる機能のこと。
この機能がない機種を扱う場合は、常にSDカードの残容量に注意しなければならず、ドライブレコーダーとしての利便性を損ないます。
頻繁にデータ管理をしたくないのであれば自動上書き機能は必須と言っていいでしょう。
余談ですが、ドライブレコーダーをツーリング等の記録のために用いる場合、自動上書き機能でツーリング前半のデータが消えないよう、SDカードの残容量には注意が必要です。
3.イグニッション連動機能
イグニッション連動機能とは、バイクのキーがONになったとき(通電したとき)に自動で録画を始める機能です。
これにより、意識せずに日々の走行時の様子を記録することができ、「事故にあった日に限ってうっかり撮り忘れていた」といった最悪の事態を回避することが可能です。
またこのタイプのドライブレコーダーは常時バイクのバッテリーから給電されることを前提とするため、アクションカメラ・ウェアラブルカメラ等に多く見られる“バッテリー残量に起因する録画可能時間の縛り”から解放されるというメリットもあります。
4.無線LAN(Wi-Fi)接続機能
ドライブレコーダー+αの使い方を検討する際に真っ先にチェックしてもらいたいのがこの無線接続機能。
スマホと連動させることで、即座に撮影した画像等をスマホでチェックすることが可能となり、ツーリング仲間と共有したり、SNSにアップすることが可能となります。
また、スマホにカメラの映像を映すことができれば、カメラの位置決めの際もスムーズ。
例えば「デイトナ DDR-S100」などは有名で人気がありますが、この機能がないためカメラの位置決めの際はPCを介す必要があり、やや面倒。
初期設定もPCがないとできず、惜しさを感じずにはいられません。
特にPCを持っていないという人にとっては、スマホとの連動ができるかどうかは是非チェックしておきたいポイントですね。
5.LED信号機への対応
これは自動車用ドライブレコーダーにおいては当たり前の機能ですが、実はバイク用ドライブレコーダーにおいては、特に西日本のLED信号機に未対応の機種も多く現存しているのが実情です。
例えば先ほども例に出した人気の「デイトナ DDR-S100」。
こちらは西日本のLED信号機に対応していません。
事故時の様子を振り返るためのドライブレコーダーにおいて、信号が映らないのはなかなか致命的なので、行動する範囲によって注意が必要です。
アクションカメラやウェアラブルカメラってドライブレコーダーとして使えるの?
引用元:GoPro HERO7 Black CHDHX-701-FW(Amazon)
実はバイク専用のドライブレコーダーって、まだそこまで選択肢が豊富なわけではないんですよね。
そのため、先述の5つの条件に当てはまれば、アクションカメラやウェアラブルカメラといった専用品でないカメラも比較・検討の対象とすることが可能です。
ただし、もちろん注意点も多いですよ。
まず気を付けたいのが「バッテリー容量に起因する撮影可能時間の短さ」。
例えば有名なGoProで考えてみると、「HERO7 Silver/White」は最大で146分間、「HERO7 Black」は85~90分間しか撮影できません(Silver/White 1440p30fpsの場合、Blackは1080p60fpsの場合)。
その他のモデルもだいたい同程度で、つまり1充電で1時間半程度の行程であれば録画することが可能ですが、それ以上となるとバッテリーの充電や交換等が必要なわけです。
では充電(給電)しながら撮影してはどうでしょうか。
実はこの方法にも2つほど問題が生じる可能性があります。
1つめは充電ケーブルを接続するために本体側面のカバー等を開けると、防水性能が低下してしまうという問題。
先述の通り、防水性能はバイク用のドライブレコーダーにとって必須と言えるため、このデメリットは見逃せません。
2つめは熱に関する問題。
もともとバッテリー容量以上の長時間撮影を想定していないモデルも多く、充電しながら、かつ直射日光を浴びつつ撮影を続けた場合、オーバーヒートを防止するために自動で動画撮影をストップしてしまうこともあります。
また、より本格的にドライブレコーダーとして使用したいのであれば、やはり先述の「常時録画機能+自動上書き機能」や「イグニッション連動機能」にあたる「ドラレコモード」等を搭載したモデルを選びたいところ。
でないと、データがいっぱいにならないように自分で管理したり、使用前に常にバッテリーを満タンにしたりといった日々の管理が大変になってしまいますし、いざと言うときに撮れていなかったという最悪のパターンも考えられます。
そして最大の問題は盗難のリスクが跳ねあがること。
ドライブレコーダー代わり使うからといって、アクションカメラをバイクにつけっぱなしで四六時中駐輪場に放置できる人はそうそういないでしょう。
となると、バイクの乗り降りに合わせて一々着脱する必要があるわけですが、これが非常に面倒ですし、せっかくの「イグニッション連動機能」も有効活用できません。
通勤、通学用途ではそのうち面倒くさくなって使わなくなるという人も多いはず。
となっては意味がないので、やはりできれば専用のドライブレコーダーから検討したいですね。
というわけで、アクションカメラやウェアラブルカメラでも工夫すればドライブレコーダーとして運用することができますが、撮影可能時間やデータ管理、電源管理、着脱や録画開始の操作など、いくつかの問題をクリアする必要があります。
何を重視するかにもよりますが、確実に“記録”を残すことを最優先とするならば、まずは専用のドライブレコーダーから導入することを検討することをおすすめします。
2019年おすすめのバイク用ドライブレコーダー専用モデル3選!
まずは先の5つの条件を満たすドライブレコーダー専用モデルから3機種をご紹介します。
やはり価格とトータルの品質はそれなりに比例関係にあると考えておいた方が無難です。
おすすめドラレコ専用機No1.ユピテル BDR-2 WiFi
管理人イチオシは自動車用ドライブレコーダーのメーカーとしても有名なユピテルのバイク専用ドライブレコーダー「BDR-2 WiFi」。
「IP55」相当の防水・防塵設計により必要十分な防水性能。
エンジンのON/OFFに連動して自動的に録画され、SDカードの容量がいっぱいになったら古い画像から上書きされます(上書きのON/OFFが設定可能)。
ちなみに「BDR-2 WiFi」が用いるのは文字通りの「SDカード」で、動作が安定しやすく品質が高いものが多いというメリットも(他の多くのモデルはmicro SDカード対応)。
無線LAN接続にも対応しており、無料専用アプリ「BDR App」と連動することで、各種設定や映像等のダウンロードが可能。
もちろん日本全国のLED信号機に対応しており、万が一の際も安心です。
画質は標準的ですが、HDR(ハイダイナミックレンジ)を搭載していて黒つぶれや白とびが少なめ。
更にGPS搭載で1秒ごとにログを取ることができ、パソコン用の専用ソフトでは映像と共に加速度、車速、時刻、自車位置といった様々なデータを参照することが可能です↓
引用元:BDR-2 WiFi│バイク専用ドライブレコーダー│Yupiteru(ユピテル)
下手なアクションカメラより情報が多く、旅の思い出を振り返るのにも向いているかもしれませんね。
おすすめドラレコ専用機No2.LISWAY LS-MX
カメラ2つにモニター付きの本体という組み合わせの専用ドライブレコーダー「LS-MX」。
Amazonなどでドライブレコーダーを検索すると似た製品がたくさん出てきますが、こちらはGPS搭載という点や全国のLED信号機対応という点が同価格帯のライバルに比べ優れており、画質もそこそこです。
ライバルの中では「AKEEYO AKY-868G」というモデルも人気が高めですが、こちらはビットレートが低いということもあり、動画としての画質は「LS-MX」の方がやや上。
ただし価格にも差がありますし、前後状況を把握するという意味では「AKEEYO AKY-868G」もコスパが高くおすすめできる製品です。
ここはどこまで予算を確保できるかで決めると良いかもしれません。
この2機種はいずれも日本全国のLED信号機に対応しており、衝撃を感知するGセンサーの内蔵によって、事故時の記録を自動的に保護(ロック)するなど、ドラレコ専用機らしい装備も満載です。
他にはキジマの「AD720」やケイファクトリーの「ライディングレコーダー」なども性能的には優れるものの、LED信号機未対応な点が惜しい。
カメラが2つあるので、進行方向を広く記録することも、前後2方向を記録することも可能。
特に、後方にカメラを設ければ昨今話題の煽り運転対策にもなりそうですね。
おすすめドラレコ専用機No3.デイトナ DDR-S100
先ほど「無線LAN(Wi-Fi)接続機能」がないためカメラの位置決めの際はPCを介す必要がある点が惜しいと評した「デイトナ DDR-S100」。
加えて「自動上書き機能」もなく、西日本のLED信号機には非対応と、先の5つのポイントを規準に選ぶとなかなか選択肢には上がらないはずなのですが、実はトータルで見るとそこそこおすすめです。
とにかく価格の割に画質が良いんですよね。
特に同価格帯のカメラの中では夜間の画質が突出しています。
防塵、防水性能はIP66相当で、もちろん電源ケーブル部も防水されているので給電しながらでも使用可能です。
個人的には本当にスマホとの連動がない点が惜しいの一言なのですが、コスパ、特に画質にこだわる人にはおすすめです。
2019年おすすめのドラレコにも使えるアクションカメラ・ウェアラブルカメラ2選!
先述の通り、バイク用ドライブレコーダーは専用機を買った方が使い勝手は良いと言えます。
ただ、どうしてもアクションカメラとして別用途にも使いたいという場合、一石二鳥的なものを求めてアクションカメラを検討する人もいるでしょう。
そんなあなたにおすすめなのが、以下の3モデル。
・・・先に言っておきますが、上には上が存在します。
ここで紹介するモデルは「これだけの性能や画質があればドライブレコーダーとして実用的なんじゃないかな~」という程度にピックアップしたものと捉えて頂けると幸いです(おすすめなのは本当)。
ちなみに防水と給電を両立するには、↓のような給電対応の防水ケースをそれぞれ別途用意する必要がある点に注意してください。
引用元:SJCAM ウェアラブルカメラ汎用式 オートバイ用 防水ハウジングケース(Amazon)
アクションカメラ・ウェアラブルカメラは人気が高いので盗難のリスクには十分に備える必要があります。
しかし、「週末しか乗らない」というのであれば十分に検討する価値があるかもしれませんね。
ドラレコにおすすめなアクションカメラ No1.SJCAM SJ5000X Elite
引用元:SJCAM SJ5000X Elite ホワイト(Amazon)
「SJ5000X Elite」は給電開始とともに電源がONになり、かつ電源ONと同時に録画を開始する設定が可能です。
またSDカードがいっぱいになった際は自動で古いデータに上書きされますし、全国のLED信号機にも対応している(24fps設定時)ので、普通にドライブレコーダーとして使用することができます。
無線LAN接続も可能で、スマホでデータ管理も可能。
カラーラインナップが豊富なので、外観的にも好みの1台を見つけやすいかもしれません。(ホワイトなら熱暴走のリスクを多少は軽減できるかも・・・?)
付属の防水ケースは水深30mに耐えられるとのこと。
水深30mといったら相当な深さですから、少なくともIPX7相当、バイクのドラレコ用途としては十分な耐水性能と考えて良いでしょう。
ちなみに後継機に「SJ6 LEGEND」と「SJ7 STAR」、「SJ8 PRO」、「SJ8 Plus」、「SJ8 Air」といった製品もありますが、ドライブレコーダーとしての用途に限れば「SJ5000X」のコスパの高さはまだまだ現役と言って良いでしょう。
ちなみに「SJ7」は放熱のためアルミボディを採用しているのですが、直射日光を浴び続ける可能性の高いバイクのドラレコ用途ではこれが仇となり、逆に熱暴走の要因になりかねない点に注意が必要です(要日除け)。
ドラレコにおすすめなアクションカメラ No2.APEMAN A66
「APEMAN A66」の優れている点は何と言ってもその価格。
Amazonで3,980円(記事執筆時)と、アクションカメラの中ではかなり低価格、にもかかわらず手振れ補正が付いています。
先の汎用防水ハウジングケースとセットで買っても6,000円前後で一式揃うので、かなり魅力的に感じる人もいるでしょう。
USB給電されると同時に録画を開始する「ドライブレコーダーモード」もあり、「自動上書き(ループ録画)機能」の設定もできるため、ドラレコとして問題なく使用できます。
WiFi接続等がなくスマホと連動することはできませんが、一応モニターがついているのでその場で動画のチェックは可能。
ただし画質は価格なり。
アクションカメラ・ウェアラブルカメラとして高い画質を期待すると失敗するかもしれません。
ですが、昼間はドライブレコーダーとして使用する分にはそこそこ使える映像が記録できます。
夜間の画質はお世辞にも褒められたものではありませんが、何が起こったかなどの状況を確認する分には問題なく使えそうです。
おまけ│おすすめアクションカメラ 「Yi 4K」
引用元:YI 4K アクションカメラ 90048(Amazon)
おまけにドラレコ用途以外でおすすめのアクションカメラをご紹介。
それが、画質の面で圧倒的なハイコストパフォーマンスを誇る「Yi(イー) 4K」です。
上位モデル「Yi 4K+」との違いはいろいろありますが、最も大きな違いは4K30fps撮影時に手振れ補正を使えるかどうか。
4K画質が要らないという人にとっては価格差も大きいので、今回は「Yi 4K」をおすすめとさせていただきます(価格差をチェックできるよう、リンクは2つ貼っておきます)。
もちろん「Yi 4K」でもフルHDであれば手振れ補正を有効にできるわけですが、この手振れ補正が価格の割に優れているのがおすすめの理由。
発売当時ライバルだった「GoPRO HERO4 Black」や「HERO5 Black」よりは圧倒的に優れ、現行の「HERO7 Black」と比べても十分に勝負できるレベルだと思います。
もちろん画質も◎。
ループ録画にも対応しており、ドライブレコーダーとしての仕事もきっちりこなしてくれそうです。
セール中は1万円を切る価格で入手できますので、ハイスペックなアクションカメラの入門としてもおすすめできます。
あとがき│ドライブレコーダーの装着は急ぐべき!?
引用元:Transcend microSDカード 128GB UHS-I U3対応 Class10 TS128GUSD300S-AE(Amazon)
自動車におけるドライブレコーダーは徐々に普及が進み、年々その装着率は上がっています。
対してバイク用のドライブレコーダーはまだまだ発展途上感が否めませんが、必要性は自動車と同等、いやそれ以上と言っても過言ではないでしょう。
自動車、バイクを問わず、ドライブレコーダーの装着ほど早いに越したことがないものはありません。
悩んでいるうちに事故にあって後悔することがないよう、当記事が選択の一助となれば幸いです。
ではでは。
↓自動車用のドライブレコーダーも一緒にチェックしたい方はこちらの記事も是非♪