管理人はオールドルックなバイクが大好きです!
オールドルックは、クラシックやネオクラシック、レトロとも呼ばれ、昔ながらの形状を持ったバイクを指すジャンルの一つです。
管理人はもともと車にドハマりしていたせいかバイクの”走り”にはあまり興味がなく、「走りは車、バイクは足」という、恐らく過半数のライダーとは真逆の感性でバイクに乗っていました。
買い替えを考え始めた当初こそスーパースポーツなども検討しましたが、やはりこの考え方がなかなか抜けず、最終的に候補に残ったのは「ホンダVTR Special Edition」と「ヤマハSR400」。
結局VTRを選びましたが、Special Editionの渋めなカラーが出なければ恐らくSR400に乗っていたと思います。
前置きが長くなってしまいましたが、あまり走行性能にこだわらない人にとってオールドルックと言うジャンルはとても魅力的な選択肢ですよね。
400ccであれば、標記の3台がライバル関係にあると思います。
それぞれどんな特徴を持つのか比べてみましょう。
400ccオールドルック SR400 vs CB400SS vs W400
今回は400ccクラスのオールドルックバイクの代表格、「ヤマハSR400」、「ホンダCB400SS」、「カワサキW400」の比較をしてみたいと思います。
残念ながらどれも新車で手に入れることはできなくなってしまいました(SR400ならまだ店頭在庫があるかもしれません)が、まだまだ状態の良い中古車を探すことが可能です。
2018年9月14日追記:新型SR400の発売が決定しました!発売日は2018年11月22日。
スペック一覧
こういったジャンルのバイクはスペックを重視すべきではないという意見もあるかもしれませんが、それぞれの特徴をつかむためにも一覧にしてみました。
メーカー及び車名 | 最高出力(kW[PS]/rpm) | 最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 全長×全幅×全高(mm) | 車両重量 | 気筒数 | シート高 | タンク容量 | 外観 |
ヤマハ SR400(2019) | 18[24]/6,500 | 28[2.9]/3,000 | 2085×750×1100 | 175kg | 単気筒 | 790mm | 12.0L | |
ヤマハ SR400(2017) | 19[26]/6,500 | 29[2.9]/5,500 | 2085×750×1110 | 174kg | 単気筒 | 790mm | 12.0L | |
ホンダ CB400SS | 21[29]/7,000 | 31[3.2]/5,500 | 2165×780×1125 | 159kg | 単気筒 | 790mm | 11.0L | |
カワサキ W400 | 21[29]/7,500 | 29[3.0]/6,000 | 2175×855×1115 | 209kg | 二気筒 | 765mm | 14.0L |
この他、いずれもギアは5速で、ABSはありません。
燃料計もなく、W400のみ時計が装備されています。
それではそれぞれの特徴を個別に見ていきましょう。
ヤマハ SR400の特徴
1978年から2008年まで生産し、排ガス規制対応のためにいったん生産終了。
翌2009年末にFI化して復活してから2017年8月まで生産されたものの、再び排ガス規制によって生産終了。
しかしすでに次期型の開発が発表されており、まさにバイク界における不死鳥のような存在。
2018年9月14日追記:新型SR400の発売が決定しました!発売日は2018年11月22日。
SR400の最大の特徴はアフターパーツの豊富さにあると言っても過言ではないでしょう。
約40年にも渡るロングセラーモデルだっただけのことはあり、多くの人に多様なカスタムをされて愛されてきたバイクです。
いろいろなパーツが販売されていますし、今の時代、少し調べれば参考になるカスタムがたくさん見つかるのもありがたいですね。
バイクを自分好みにいじりたいという人にはSR400が最もおすすめです。
個人的にはドノーマルも好きですね。
また、SR400の特徴として多くの人が挙げるものに、エンジンの”鼓動感”があります。
ビッグシングルならではの”ドコドコ”というリズムと振動は、「バイクはスペックが全てじゃない」ということを教えてくれます。
この”鼓動感”が好きだと言う人は多く、一度味わうと二気筒やマルチの滑らかなエンジンに味気なさを感じるようになるとかならないとか・・・笑
更に忘れてはならないのがエンジンの始動方式ですね。
SR400はキック式オンリーで、セルはありません。
不便なだけに感じる人もいるかもしれませんが、こういった不便さを”味”と感じることができれば、SR400は間違いなく”買い”です。
3車種の中では最も生産が続いた車種ですので、高年式の状態の良い個体を見つけやすいのもメリットかもしれません。
ホンダ CB400SSの特徴
2001年10月から2008年9月まで生産。
生産終了から9年が経過しており、もともと人気車種というわけでもなかったため、玉数はやや少なめです。
セルがついているのは2003年式以降(2002年式まではキックのみ)という点にも注意しましょう。
CB400SSは、3台の中では最も走行性能の優れたバイクと言えます。
カタログスペックでは、最高出力、最大トルクともに他の2台より高い数値を示していますが、それらを発生する回転数に大きな違いがないことにも好感が持てます。
しかしパワーを追い求めるのであれば他に選択肢はいくらでもありますよね。
特筆すべきはその軽さ!
SR400と比べて15kg、W400と比べると50kg(!)も軽く、250ccのVTR(160kg)と比べても1kg軽いのです。
単気筒とは言えこれはなかなか驚異的・・・。
シングルの加速感と車体の軽快さを併せ持つCB400SSは、初心者や女性にも扱いやすく、誰が乗ってものんびりと楽しめるバイクに仕上がっています。
またクランク内にバランサーを擁しており、単気筒の割には振動や騒音が少ないのも特徴です。
SR400と比べるとカスタムパーツは豊富ではありませんが、より軽快さが欲しい人、セルが欲しい人(笑)、人とかぶりたくない人にはおすすめです♪
カワサキ W400の特徴
2006年から2008年9月まで生産。
生産期間は短いものの、2017年現在はCB400SSよりやや玉数が豊富なもよう。
W400最大の特徴は、その車格です。
W650(650cc)とほぼ同じ車体を持つため、3台の中では一番の迫力と重厚感があります。
感じ方は人それぞれですが、個人的には一番高級感があるようにも見えます。
CB400SSの項でも触れましたが、他の2台と比べて重いのはやや気になるところかもしれません。
SR400と比べて35kg、CB400SSと比べて50kgの差があります。
車体が重いことと二気筒と言うこともあり、特に出だしの加速はやや苦手です。
とは言え、いくら重くても同ジャンルの250ccよりはかなり余裕がありますので、のんびり乗ると決めている人にとっては大きな問題にはならないでしょう。
それに重いということは何も悪いことばかりではなく、「直進安定性が高い」、「風に強い」などのメリットもあります。
また、W400は今回の3車種の中では唯一の二気筒モデルです。
鼓動感はやや薄れますが、その分滑らかなフィーリングや乗り心地の良さが味わえ、高回転も比較的伸びるはずです。
それでもレビューなどを見ると振動はやや感じられるようですね。
兄弟車種である「W800」や「W650」の存在が気にならなければおすすめできるバイクだと思います。
逆に言えば、中免で「W800」や「W650」と同等の車格のバイクに乗れるのですから、ある意味お得かもしれませんね。
車格がすでに大型なので、W400を大型への足掛かりとするのもアリです。
まとめ│オールドルックなバイクを買うなら何を優先するべきか
ではまとめてみましょう。
- 高年式のオールドルックに乗りたければSR400
- 自分好みにカスタムするならSR400
- 鼓動感やキックに”趣”を感じたければSR400
- より軽快な走りを求めるならCB400SS
- 人とかぶりたくない人はCB400SS
- セルとキック、どちらも欲しければCB400SS
- 大型のような車格を求めるならW400
- どっしりとした安定した走りを求めるならW400
- 二気筒のマイルドさを求めるならW400
こんなところでしょうか。
さて、最終的な決め手は人によってさまざまだと思いますが、個人的には見た目で決めるのもアリだと思っています。
「見た目ありきで性能はどこまで妥協できるか」という選び方も、このジャンルのバイクを選ぶ際には有効ではないでしょうか。
何を求めてどこを妥協するのか。
愛車選びの参考になれば幸いです♪
おまけ オールドルックに合うヘルメット
これらのオールドルックのバイクには、スポーツ系のフルフェイスやライダースーツと言うのはあまり似合いません。
↓のようなレトロなフルフェイスか、クラシックなジェットヘルメットにゴーグルなどを組み合わせると渋く決まります。
カジュアルな服装も似合いやすく、気軽に乗れるのがオールドルックの良いところですね♪