今キャンプをはじめとするアウトドアがブームですね。
管理人もキャンプが好きで、年に何回か様々なキャンプ場を訪れています。
特にここ最近は「ゆるキャン△」というアニメの影響もあって、初心者の数も激増しているようです。
バイクの楽しみ方の一つとしても「キャンプツーリング」はおすすめできるアクティビティなんですよね。
昨今では排気量を問わず「アドベンチャーツアラー」というジャンルのバイクに人気がありますし、興味があるという人も多いのではないでしょうか。
しかし、いざキャンプツーリングをしようと思っても、積載能力が自動車(四輪車)ほど高くないバイクにおいて、初心者が必要な持ち物を取捨選択するのは意外と難しいかもしれません。
そこで、今回はキャンプツーリングに向けて用意したい必須アイテムをセレクトしてみました。
是非本記事を参考にキャンプツーリング、略して“キャンツー”にチャレンジしてみてください!
単純に寝床を確保するだけではない楽しさに、ハマること間違いなしですよ♪
アイキャッチ画像引用元:壁紙ダウンロード│スズキ バイク
キャンプツーリングに向けてこれだけは用意したい必須アイテム、持ち物7選!
引用元:ライダーズバイクインテント(タン) – DOD(ディーオーディー):キャンプ用品ブランド
今回取り上げるのは、キャンプツーリングをするうえで必須となるアイテムです。
これ以外にもあれば便利、あればよりおしゃれといったキャンプギアが多数存在しますが、初めからあまり欲を出し過ぎると荷物も出費もかさんでハードルが高くなってしまいます。
行ってみれば「あれが欲しい」、「こんなことができたらもっと楽しそう」といったことが見えてきます。
細かなアイテムはそれから考えても遅くはありません。
とりあえずはここに挙げたアイテムだけでもキャンプを楽しむことはできますから、まずは思い切って一度経験してみましょう!
1.テント(&グランドシート)
引用元:ライダーズワンポールテント(タン) – DOD(ディーオーディー):キャンプ用品ブランド
ツーリングキャンプにおいて、テントはほぼ必須と考えるべきです。
自動車であれば“車中泊”という奥の手が使えないこともありませんが、バイクの上で寝るのは至難の業ですし、そもそも意味がありません。
ただ、キャンプ場によってはキャビン(ケビン)などの宿泊施設を借りることが可能です。
こういった施設を借りるのであれば、例外的にテントは不要ですね(選択できるキャンプ場はかなり減りますが)。
さて、ツーリングキャンプに向いたテントとなると、どうしても小型なテントがおすすめということになります。
理由は積載サイズの関係。
基本的には定員が1人からせいぜい4人程度のテントを選ぶのがベターです。
小さい方が設営も撤収も簡単ですし。
中でも「ワンポールテント」は特におすすめです。
ワンポールテントは中央に立つ1本のポールを柱とし、裾を地面にペグと呼ばれる杭で固定するだけの簡単構造のテントのこと。
ワンポールテントをおすすめする理由は次の通り
- 小型のワンポールテントは他のテント(ドームタイプなど)より設営が楽
- 撤収も簡単で、かつ畳みやすい(ストレスフリー)
- 設営後のサイズの割に収納時は軽量コンパクト
- 比較的安価
- 見た目がおしゃれ
総じて骨組みが少ないことによるメリットが多いですね。
設営手順も単純です↓
- テントを地面に広げて角をペグダウン
- テントの中に潜ってポールを立てる(この時点で形は完成)
- 更に本体から伸びるロープを地面にペグダウンして補強する
たったこれだけなんですよね。
撤収はどんな順序でもOKで、ポールを倒してペグを抜き、あとはてっぺんを頂点に扇状に広げて三角形に折りたたんでいき、折りたたんだポールを中心にぐるぐる巻いてケースに入れればOKです。
文章だけだとわかりにくいかもしれませんが、やってみればものすごく簡単。
とにかくあっという間に撤収できるので、走りを楽しみたいツーリングにも向いています。
おすすめのワンポールテントはこちら↓
↑こちらの商品は、いわゆる「グランドシート」と呼ばれるもので、インナーテントの下に敷くことで次のような効果が期待できます。
- インナーテントが地面と接触して汚れるのを防ぐ
- 結露でインナーテントが濡れるのを軽減できる
- 地面の凹凸を吸収してくれる(過剰な期待は厳禁)
正直に言えばグランドシートは必須ではありません。
が、個人的な経験に照らし合わせれば「絶対にあった方が良いアイテム」だと断言できます。
しかし、実はブルーシート等で代用することも可能で、その場合はこちらがおすすめ↓
厚手でハサミでカットしてもほとんどほつれませんし、何より安価です。
ちなみに先の専用グランドシート(フットプリント)は「ゴワゴワしていない点」や「計量な点」、「角に設けられたゴムで位置ズレを防止できる点」などが優れています。
なお、虫のいない冬場はインナーテントを使わずに↓のような「コット」の上で寝る人も多く、そういった場合は当然グランドシートも不要です。
また、ハンマーや予備のペグも用意しておいた方が無難。
鍛造ペグと呼ばれるペグ、特に30cmクラスのものは固定力がすさまじく、1セット用意しておくと強風時にも安心して寝ることができます。
重量はややありますが、持ち運ぶだけの価値があるアイテムです。
ハンマーは最悪その辺に落ちている岩を使って代用することもできますが、たまにとてつもなく硬い地盤に遭遇することがあるので、できれば用意しておいた方がいいですね。
2.シュラフ(寝袋)or布団
キャンプ場の多くは標高の高い場所に位置しており、夏場でも想像以上に冷えることがあるため、キャンプにおいては季節を問わず十分すぎるほどの寝具を用意しておくことをおすすめします。
選択肢としてはシュラフが一つ。
もう一つは布団や毛布などを圧縮して持ち運ぶ手がありますが、スマートに積載可能な点でもシュラフが優れています。
とはいえコンパクトに収納できるシュラフはお高いのですが・・・。
ちなみにシュラフは「マミー型」と「封筒型」の大きく2種類に分けることができます。
マミー型の方がより寒い地方・季節にも対応しますが、0度前後であれば封筒型に湯たんぽや毛布を突っ込むことで耐えることも可能です。
封筒型は一般的にかさばることが多いのですが、ロゴスの「ウルトラコンパクトシュラフ」はかなりコンパクトに収納することが可能(封筒型にしてはややお高いですが)。
またエアマットや銀マット、↓のようなクッション性のあるマット等を用いて地面の凹凸を軽減することを意識すると快適性が向上します。
ピロー(まくら)は着替えをクッションカバーに詰めるなどして代用することが可能なので、焦って買う必要はありません。
3.調理用機器(シングルバーナー+ガス缶がおすすめ)
シングルバーナーはキャンプツーリングの強い味方です。
調理に使える機器としては他にも「ツーバーナー(ツインバーナー)」や「BBQコンロ」等がありますが、シングルバーナーは何より積載スペースをほとんど消費しない点が優れています。
焚き火台を調理用に流用したり、小型のBBQコンロを用いるのも悪くありませんが、炭を起こすために時間がかかるのが難点。
ちなみに炭はモチの良い備長炭などを選択して小出しで使えば、積載量を軽減することが可能です。
少し話が脱線しましたが、シングルバーナーであれば即火力を得ることが可能ですし、軽量コンパクトで扱いも簡単とあって、初心者にもおすすめのアイテムと言えます。
BBQコンロを使用する場合でも、いざというときのためにシングルバーナーを用意しておいた方が無難なので、どちらも持っていなければまずはシングルバーナーを検討しましょう。
なお、シングルバーナーは使用するガス缶によって大きく2種類のタイプに分かれます。
それぞれの特徴は次の通り。
本来はツーバーナーやガスランタンなどの他のキャンプギアと燃料を揃えるのが基本ですが、キャンプツーリング用であればどちらを選んでもOKです。
CB缶(カセットガスボンベ缶)タイプ
引用元:ソト(SOTO) レギュレーターストーブ ST-310(Amazon)
一般的に良く見るカセットガスボンベタイプの缶を使用するシングルバーナー。
ランニングコストが低く、燃料の入手も簡単(コンビニでも売っている)ため、入門者にも最適です。
極めて低温の環境下においては次に紹介するOD缶よりも性能が劣ることがありますが、最近はハイパワーをウリにしたCB缶や、CB缶の冷えを防止するヒーターなども豊富にあるため、よほどの過酷な環境下でキャンプをしない限りは欠点にはなりません。
また、CB缶はガストーチにも利用できます↓
OD缶(アウトドア缶)タイプ
引用元:コールマン(Coleman) バーナー ファイアーストーム 2000028328(Amazon)
OD缶は見た目からアウトドア感満載でおしゃれさもありますね。
径の大きな缶の上にバーナーを取り付けるため安定しやすく、置き場所を取らない点もメリット。
また、先述の通りOD缶タイプは冬季や寒冷地での使用にも適しています。
形状的にクッカー(コッヘル)の中に入れて持ち運ぶことが可能で、バーナー自体もCB缶タイプよりコンパクトなことが多く、積載効率に優れます。
ただし、CB缶タイプと比べると燃料の入手経路が限られる点と、ややランニングコストが高い点には注意が必要かもしれません。
4.チェア(orコット)
引用元:Helinox(ヘリノックス) タクティカルチェア 19755001(Amazon)
必須ではありませんが、やはりのんびりとくつろぐためにはゆったりと座れるイスは欲しいところ。
最近は軽量コンパクトなローチェアが流行っていることもあり、豊富な選択肢があるという意味ではライダーには追い風かもしれません。
有名どころは「ヘリノックス」ですが、同等の形状で価格のこなれた製品も多数存在します。
まぁ品質的にはやはりヘリノックスがおすすめなんですけどね。
ヘリノックスには「ロッキングフット」と呼ばれる追加パーツも用意されており、これを使うとぬかるんだ地面でも足が沈むことなく快適に使用することが可能です。
高額ですがかなり快適なパーツなので、プライベートでもよく人におすすめしています(笑
一般的にキャンプ場で過ごす時間の大半はチェアの上にいることになりますから、個人的にはチェアにはこだわった方がいいと考えています。
例外として、先述の「コット」をチェア代わりに使用するのもおすすめです。
これなら後からチェアを追加する際も無駄がなくてスマート。
背もたれはありませんが気軽に寝転がることができますし、何より就寝時はベッドの代わりになり、地面からの冷気を防いだり、通気性を良くすることでシュラフが結露で濡れることを防止する効果もあります。
シンプルに地面に寝るより寝心地も良いですし。
ちなみにヘリノックスからもハイスペックなコットが発売されていますが、お値段も相当なもの・・・。
お手軽感はあまりありません。
5.テーブル
引用元:キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) アルミロールテーブル UC-501(Amazon)
衛生面でも快適性の面でもテーブルはあった方が良いですね。
テーブルがないとシングルバーナーを使用する際に水平が出せなくて危険な可能性もあります。
キャンプツーリングにおすすめなのは、コンパクトに収納して持ち運びが可能なロールテーブルです。
定番モデルはこちら↓
価格もお手頃で必要最低限の大きさがあり、入門用としても最適です。
しかし個人的にはこちらの方がおすすめ↓
価格と収納サイズはやや大きくなりますが、ローチェアにマッチした高さで使い勝手はこちらの方が上。
6.ライト類(ランタン、ヘッドライト等)
引用元:ジェントス LEDランタン エクスプローラー SOL-013C(Amazon)
一部例外もありますが、基本的にキャンプ場の夜は真っ暗です。
となると用意しておきたいのがライト類。
置いたり吊るしたりすることである程度広範囲を照らせる「ランタン」に加え、夜のトイレや洗い物の際に役立つ「ヘッドライト」も是非用意しておきたいところ。
安物でもあるのとないのでは大きく違います。
夜道を歩く程度であればスマホでも代用できますが、充電切れを起こさないように気をつけたいですね。
少なくとも、新たに懐中電灯を用意するくらいなら今お持ちのスマホで十分です。
ランタンにはガスやオイル系の燃料を使うものもありますが、キャンプツーリング用であればLEDランタンがおすすめ。
その理由は、ガラスパーツが使用されることが稀で割れる心配がないということ、傾けても燃料がこぼれる心配がないこと、比較的お手頃価格で購入できることなどが挙げられます。
暖色系のライトを選ぶとLEDランタンでも十分に雰囲気が出ますよ♪
はじめはこちら↓のようなハンドライトとしても使えるものを選ぶという手もあります。
ひと一人の活動半径を照らすには十分な明るさがあり、シンプルにランタンとしてもコスパは高めです。
7.積載用のネットやロープ類
引用元:DAYTONA(デイトナ) レジネット(40X40) ブラック 72733(Amazon)
忘れてはならないのがコレ。
荷物をバイクに積む以上、その荷物を固定するためのロープなどは必須です。
慣れてくればテントやタープを張るための「ガイロープ」で固定することも可能ですが、専用のツーリングネットや伸縮コードなどを用いた方が簡単で時短にもなります。
この他にもサイドバッグを取り付けると、バッグの中だけでなくバッグの上にも荷物を置けるようになり、積載能力が向上します。
ですが、もちろん必須ではありません。
まとめ│キャンプツーリングに“必須”なものは意外と少ない!最初は思い切りが肝心!
上記の7種類だけ揃えれば、それだけである程度快適なキャンプを過ごすことができるはずです。
これ以外にも、必須と言うほどではありませんが、スマホの充電が切れたときへの備えや好みの食料品、水やトイレットペーパーをはじめとするペーパー類、ごみ袋(レジ袋でOK)などはあると重宝する可能性が高いです。
あとは足りないと感じる部分を自ら補っていくのもキャンプの楽しみ方の一つ。
まずは思い切って挑戦してみることが最大のポイントです。
寒さ対策さえしっかりしていれば死ぬような危険はほとんどありませんからね(防寒だけはやりすぎなくらいじゃないとダメ)。
テントにシュラフやマット、チェア、シングルバーナー一式やライト類、その他もろもろで、安いキャンプ場なら宿泊料や食費も含めて約5~6万円でキャンプを楽しむことができるはず。
最初は安物でそろえれば3万くらいで済むかもしれません。
旅館やホテルなどへの宿泊費を考えたら、きっとすぐに元が取れるはずですし、何より新しい趣味への投資と考えれば比較的コスパは良い方だと思いませんか?
キャンプの良さを覚えるとツーリングの幅がグンと広がります。
是非キャンプツーリングを計画して、新しいバイクの魅力を再発見してください♪