【FR&MR】国産後輪駆動スポーツカーの一覧と比較!【2019年現行】

日産 フェアレディZ(Z34)ヘリテージエディション ライバル比較

80年代、90年代にはスポーツ走行を楽しめる国産車が多く販売されていましたが、度重なる排ガスと“燃費”への関心の高まりから、今や新車で買えるスポーツカー(スポーティーカー)は数えるほどしかなくなってしまいました。

特に過去にシルビア系等の“遊べるFR車”に乗っていたような人たちは、現行のラインナップを見てがっかりすることも多いのではないでしょうか。

しかしそんな寂しい現行ラインナップでも、まじめに目を向ければ楽しめる車がそろっていることに気が付きます。

というわけで、今回は「国産」、「後輪駆動」、「MT設定あり」、「現行モデル」を条件に車種をピックアップし、その特徴を比較!

それぞれの車種の「グレード別の違い」も簡単ですがまとめてみましたので、是非車選びの参考にしてください♪

アイキャッチ画像引用元:日産:フェアレディZ [ Z ] スポーツ&スペシャリティ/SUV│特別仕様車

 

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国産後輪駆動スポーツカーの一覧【2019年現行モデル】

国産の現行モデル、MT設定があってFR車(またはMR車)となると、選択肢は次の7台のみ。

  • 日産 フェアレディZ
  • トヨタ 86
  • スバル BRZ
  • マツダ NDロードスター
  • マツダ NDロードスターRF
  • アバルト 124スパイダー
  • ホンダ S660(軽│MR車)

 

このうち、「トヨタ 86」と「スバル BRZ」はOEM車で基本的な構造は同じ。

また「マツダ NDロードスター」と「マツダ NDロードスター」、「アバルト 124スパイダー」も、同じようにベースを共有する兄弟車といえる間柄です。

ちなみに「アバルト 124スパイダー」はイタリアの「アバルト」という海外ブランドが手掛けるため純粋な国産車ではありませんが、実は「マツダ ロードスター」のOEM車「フィアット 124スパイダー」のチューンドカーにあたり、マツダの国内工場で組み立てられているため、登録上は国産車扱いとなります。

「ホンダ S660」は唯一の軽自動車であり、かつ唯一の国産MR車として、デビュー時にも高い注目を集めた1台です。

 

それではそれぞれのスペックや外観、特徴を比較してみましょう。

 

スペックと価格、外観をまとめて比較

メーカー及び車名全長×全幅×全高ホイールベーストレッド 前/後タイヤサイズ 前│後車両重量エンジン排気量最高出力最大トルク変速比(1速/…/6速/後退)最終減速比燃料燃費参考値燃料タンク容量メーカー希望小売価格(税込)
日産 フェアレディZ4,260×1,845×1,315(mm)2,550(mm)1,540 / 1,565(mm)245/40R19│275/35R191,540(kg)3.7L V型6気筒NA3,696(cc)247[336]/7,000(kW[PS]/rpm)365[37.2]/5,200(N・m[kgf・m]/rpm)3.794/2.324/1.624/1.271/1.000/0.794/3.4463.692無鉛プレミアムガソリン9.0(km/L)72(L)3,907,440~(円)
日産 フェアレディZ 【NISMO】4,330×1,870×1,315(mm)2,550(mm)1,555 / 1,580(mm)245/40R19│285/35R191,540(kg)3.7L V型6気筒NA3,696(cc)261[355]/7,400(kW[PS]/rpm)374[38.1]/5,200(N・m[kgf・m]/rpm)3.794/2.324/1.624/1.271/1.000/0.794/3.4463.692無鉛プレミアムガソリン9.1(km/L)72(L)6,293,160~(円)
トヨタ 864,240×1,775×1,320(mm)2,570(mm)1,520 / 1,540(mm)215/45R17│215/45R171,240(kg)2L水平対向4気筒NA1,998(cc)152[207]/7,000(kW[PS]/rpm)212[21.6]/6,400~6,800(N・m[kgf・m]/rpm)3.626/2.188/1.541/1.21/1.000/0.767/3.4374.300無鉛プレミアムガソリン11.8(km/L)50(L)2,623,320~(円)
スバル BRZ4,240×1,775×1,320(mm)2,570(mm)1,520 / 1,540(mm)215/45R17│215/45R171,250(kg)2L水平対向4気筒NA1,998(cc)152[207]/7,000(kW[PS]/rpm)212[21.6]/6,400~6,800(N・m[kgf・m]/rpm)3.626/2.188/1.541/1.21/1.000/0.767/3.4374.300無鉛プレミアムガソリン11.8(km/L)50(L)2,430,000~(円)
マツダ NDロードスター3,915×1,735×1,235(mm)2,310(mm)1,495 / 1,505(mm)195/50R16│195/50R16【S】990/【RS】1,020(kg)1.5L直列4気筒NA1,496(cc)97[132]/7,000(kW[PS]/rpm)152[15.5]/4,500(N・m[kgf・m]/rpm)5.087/2.991/2.035/1.594/1.286/1.000/4.6962.866無鉛プレミアムガソリン16.8(km/L)40(L)【S】2,554,200~(円)/【RS】3,256,200~(円)
マツダ NDロードスター RF3,915×1,735×1,245(mm)2,310(mm)1,495 / 1,505(mm)195/50R16│195/50R161,100(kg)2L直列4気筒NA1,997(cc)135[184]/7,000(kW[PS]/rpm)205[20.9]/4,000(N・m[kgf・m]/rpm)5.087/2.991/2.035/1.594/1.286/1.000/4.6962.866無鉛プレミアムガソリン15.8(km/L)45(L)3,369,600~(円)
アバルト 124スパイダー4,060×1,740×1,240(mm)2,310(mm)1,495 / 1,505(mm)205/45R17│205/45R171,130(kg)1.4L直列4気筒ターボ1,368(cc)125[170]/5,500(kW[PS]/rpm)250[25.5]/2,500(N・m[kgf・m]/rpm)4.363/2.348/1.647/1.262/1.000/0.844/3.8633.454無鉛プレミアムガソリン13.8(km/L)45(L)3,986,000~(円)
ホンダ S660(MR)3,395×1,475×1,180(mm)2,285(mm)1,300 / 1,275(mm)165/55R15│195/45R16830(kg)直列3気筒ターボ658(cc)47[64]/6,000(kW[PS]/rpm)104[10.6]/2,600(N・m[kgf・m]/rpm)3.571/2.227/1.529/1.150/0.869/0.686/3.6154.875無鉛レギュラーガソリン21.2(km/L)25(L)1,980,720(円)

※いずれもMTの場合。【】内はグレードを表す。

数字を並べるとよくわかりますが、今回比較した中ではフェアレディZ(Z34)の性能が突出していますね。

当然価格帯もワンランク上。

 

お次は外観。

日産 フェアレディZ



日産 フェアレディZ 【NISMO】



トヨタ 86



スバル BRZ



マツダ NDロードスター



マツダ NDロードスター RF



アバルト 124スパイダー



ホンダ S660(MR)



※画像をクリックするとグーネットの中古車検索ページへジャンプします。

手っ取り早く画像を並べてみました。

 

「トヨタ 86」と「スバル BRZ」は見る角度によってはそっくりですが、実はフロントバンパー(グリル)の形状は大きく異なります。

「アバルト 124スパイダー」は「マツダ ロードスター(ND)」がベースではありますが、スタイリングは全くの別物。

唯一の軽自動車「ホンダ S660」は、コンパクトなボディでありながらかなりスポーティーな外観ですよね。

「S660」を除けば、どの車種もロングノーズなスポーツカーらしいスタイリングです。

 

現行国産後輪駆動スポーツカーの特徴とグレード別の違い

お次は現行各車の特徴と、各グレードの違いを簡単にまとめてみたいと思います。

兄弟関係にある車が多いですが、グレードの違いにまで目を向けると意外と選択肢は豊富です。

 

日産 フェアレディZ の特徴

引用元:日産:フェアレディZ [ Z ] スポーツ&スペシャリティ/SUV│外観・内装

現行モデルの“Z34”が発売されたのが2008年の12月、ということで2018年には10年目を迎えています。

「フェアレディZ」は“Z34”で6代目に当たり、先代の“Z33”からおおむねキープコンセプト。

ロングノーズ・ショートデッキに2シーターのクーペという、昔ながらのスポーツカーらしいスタイリングが魅力的な1台です。

現行の“Z34”は先代の“Z33”の頃よりも全長が65mm短くなった分、全体的にスマートなスタイリングに見えますが、実は車幅は1,815mmから1,845mmへと30mm拡大しています。

それでもコンパクトになった印象が強いのは、ボディワークやライト類がよりエッジの効いた造形にシフトしたことが大きく影響しているのかもしれませんね。

加えてホイールベースは2,650mmから2,550mmと100mmも短くなっており、コンパクトに見せると同時に旋回性能も向上しています。

それでいてエンジンは3.5Lから3.7Lへと拡大し、最高出力はZ33最終型の313psから334psへと大幅にアップしています。

車重が同等にも関わらず剛性は向上しており、全体的にスポーツ性能が向上していることは明らかです。

 

ちなみにこの「フェアレディZ(Z34)」は、「シンクロレブコントロール」という機構を世界で初めて6MT車に搭載した車種でもあります。

この「シンクロレブコントロール」とは、簡単に言えばシフトダウンの際に車が自動で回転数を合わせてくれる機構のこと。

具体的にはクラッチ操作をスイッチで、シフト操作をセンサーで検出し、これらの情報と車速から“コンピュータが変速先のシフトにおける最適な回転数を導き出してコントロール”(ブリッピング)します。

要するに、乱暴にシフトダウンをしてクラッチをつないでもショックが生じないわけです。

これにより、それまでMT車の運転では必須だった「ヒール&トウ」を行わなくても(できなくても)素早いシフトダウンとスムーズなコーナリングが可能になったのです。

MT車を操る楽しみや運転技術を競う楽しみは減ってしまうような気もしますが、誰でもお手軽に純粋に速く走れるという意味ではとても優れたシステムと言えます。

 

日産 フェアレディZ(Z34)NISMO カラー

引用元:日産:フェアレディZ [ Z ] スポーツ&スペシャリティ/SUV│NISMO

Z34のNISMOバージョンは更にスパルタンな仕様。

見た目の印象もガラッと変わりますね。

価格も700万円に迫り、「それだけのお金を出すのであれば・・・」ということでライバルも多くなりますが、国産FRスポーツにこだわるのであればやはり他に選択肢はありません。

 

日産 フェアレディZ(Z34)ヘリテージエディション カラー

引用元:日産:フェアレディZ [ Z ] スポーツ&スペシャリティ/SUV│特別仕様車

2018年5月にはHeritage edition(ヘリテージエディション)と呼ばれる特別仕様車も登場。

北米で愛された1977年の「280Z スペシャルデコレーションパッケージ(ZZZap)」。当時の人気を博したレーシングストライプが現代のデザインとしてリメイクされ、「FAIRLADY Z Heritage edition」で、甦る。

引用元:日産:フェアレディZ [ Z ] スポーツ&スペシャリティ/SUV│特別仕様車

ボンネットのシングルラインはアメリカンな出で立ちを演出し、よりスポーティーな雰囲気が醸し出されています。

中身の伴う車にこれはカッコ良いですね。

特別仕様車ですが、カラーは画像の通り4色展開。

どれも街中では注目を集めそうですね。

ただし、インテリは全色共通でイエロー×ブラックの専用インテリアカラーのみ↓

日産 フェアレディZ(Z34)ヘリテージエディション インテリア

引用元:日産:フェアレディZ [ Z ] スポーツ&スペシャリティ/SUV│特別仕様車

 

いろいろな仕様のある「フェアレディZ」ですが、グレードごとの違いを“ざっくりと”まとめると次の通りです。

  • ベースグレード(無印)│標準仕様│3,907,440円~
  • Heritage edition│専用の内外装をあしらった特別仕様車│4,080,240円~
  • Version T│AT設定のみ。走りの仕様はベースグレードと同等のまま、最上位の【ST】と同様の快適装備を標準装備│4,715,280円~
  • Version S│MT設定のみ。ベースグレードより幅広のタイヤを装着し、ブレーキも強化│4,760,640円~
  • Version ST│【S】にシートヒーターをはじめとする各種快適装備を標準装備│5,104,080円~
  • NISOMO│エンジンから足回りまで専用チューニング│6,293,160円~

 

もっとわかりやすく言うと、ベースグレードを規準に

  • 見た目にこだわったのが【Heritage edition】
  • 走りにこだわったのが【S】
  • 快適性にこだわったのが【T】
  • 走りも快適性も両方求めたのが【ST】
  • ぶっとんでるのが【NISMO】

といったイメージです。

詳しくは↓のメーカー公式ページの「主要装備一覧・諸元表」をご参照ください。

 

フェアレディZは“MTの国産後輪駆動車”という枠組みにおいては、他を寄せ付けない性能を持っています。

むしろ先代のZ33ですら今回挙げた他の車種を凌駕する性能ですし、球数も豊富なので、実は「中古で程度の良いMTのFR車を探すなら先代のZ33はかなり狙い目」と言えます。

下手にS15シルビアあたりを狙うよりもお買い得な車両が多くてびっくりするはず↓

 

トヨタ 86 / スバル BRZ の特徴

トヨタ 86│スバル BRZ ディテール比較

引用元:トヨタ86/スバルBRZ ディテール比較│トヨタ自動車のクルマ情報サイト-GAZOO

※ 画像左が「トヨタ 86」、右が「スバル BRZ」

「トヨタ 86」と「スバル BRZ」はOEM関係にある兄弟車で、中身はほぼ一緒です。

いずれもスバル開発の水平対向エンジン、通称“ボクサーエンジン”を搭載して、低重心化を実現しています。

そもそもこのサイズで1,250kg程度というその車重は、昨今の車にしてはかなり軽い印象を受けますね。

 

見た目で最も大きく違うのは、フロントバンパー(フロントグリル)の形状です。

フロントグリルは「86」が上辺の短い台形、「BRZ」が逆台形となっており、2016年8月のマイナーチェンジで「86」のグリルが拡大されたことで、更に違いが顕著になりました。

実際はリアバンパーの形状も異なりますが、並べて見比べでもしない限り、初見ではほとんど見分けられない程度。

 

足回りは「BRZ」の方がダンパーの効きが良いという話をよく聞きます。

86は開発当初に「ドリフト性能世界一」を目標に掲げていただけあって、ドリフトしやすいのがウリなんですが、それだけ“限界が低い”という捉え方もできるんですよね。

でも硬くて限界の高い足回りなら楽しいかと言うと、そうとは限らないのが面白いところ。

決して高い次元というわけではありませんが、86もBRZも、どちらの足回りもそれなりの完成度で、それぞれの走りを十二分に楽しむことができます。

敢えて違いを強調すれば、グリップ派にはBRZ、ドリフト派には86がおすすめということにはなりますが、公道を安全運転する分には大差ありませんし、見た目を重視したい人は一旦足回りのことは忘れて良いと思います。

自分のドライビング技術に合わせて後から足回りを交換するという手もありますしね。

 

お次はそれぞれのグレードによる違いをざっくりと見てみましょう。

まずは「86」から。

  • G│標準仕様│2,623,320円~
  • GT│各種内外装や快適装備が標準装備、タイヤやブレーキも強化│2,981,880円~
  • GT“Limited”│【GT】にリアスポイラーやリアフォグランプ、フロアアンダーカバーをプラス│3,183,840円~
  • GT“Limited・Black Package”│【GT“Limited”】に加え、ブラック塗装の専用のホイールと“Brembo製”の高性能ブレーキを標準装備│3,356,640円~
  • GR SPORT│専用の内外装を装備したスポーティーなグレード│3,780,000円~
  • GR│MT設定のみ。【GR SPORT】より更に走りに特化した仕様│4,968,000円~

詳しくは↓のメーカー公式ページ内の「グレード別主な標準装備比較表」等をご参照ください。

GRとGRスポーツの詳しい違いはこちらのページで確認できます。

 

「BRZ」のグレードによる違いはこちら↓

  • R Customize Package│極力無駄を省いた素のBRZ。スピーカーもなし│2,430,000円~
  • R│最も標準的なグレード│2,678,400円~
  • S│【R】にフルオートエアコンやクルーズコントロールなどの快適装備をプラス。フルフロアアンダーカバーも標準装備│2,970,000円~
  • GT│【S】に加え、本革シートやリアスポイラー、専用のホイールと“Brembo製”の高性能ブレーキなどを標準装備│3,315,600円~
  • STI Sport│専用チューニングされた足回り、専用の内外装を装備したスポーティーなグレード│3,531,600円~

詳しくは次のメーカー公式ページをご参照ください。

 

今や国産FRのスタンダードといった地位を築いた現行の86とBRZ。

当然中古車の玉数も豊富です。

これまたS15シルビアなどと比べれば価格面でも状態でもお買い得感があります。

何より現行型ですから、中古で安く手に入れても古さが感じられないというのが良いですよね♪

 

マツダ NDロードスター の特徴

マツダ ロードスター(ND)

引用元:【MAZDA】ロードスター 走行性能 – ピュアな「人馬一体」の走り

代々「人馬一体」がコンセプトの「マツダ ロードスター」。

その現行モデルが、この「NDロードスター」です。

車重は「86/BRZ」を更にしのぎ、ベースグレードの車重は何と1tを切ります。

 

その外観は近年のマツダの代名詞とも言える“魂動(こどう)デザイン”が盛り込まれたオリジナリティあふれるもの。

先代のNCロードスターと比べるとかなり“シュッ”としました(語彙力

実際のボディサイズはそこまで大きく変わりませんが、ボンネットが低くエッジの効いたデザインにシフトしたことで、よりスポーツカーらしいスタイリングを手に入れたと言えます。

 

グレードによる違いは次の通り↓

  • S│ベーシックグレード。車重はなんと990kg。MT設定のみ│2,554,200円~
  • S Special Package│フルオートエアコン等の快適装備をプラスし、トルクセンシング式スーパーLSDにより走りを強化したグレード│2,759,400円~
  • S Leather Package│本革仕様の内装に加え、クルーズコントロールをはじめとする更なる快適装備が標準装備されたグレード│3,094,200円~
  • RS│ビルシュタイン社製ダンパーやRECARO社製シートなどを標準装備した走りのグレード。MT設定のみ│3,256,200円~
  • Caramel Top│【S Leather Package】をベースに、“ブラウン”のソフトトップ、ボディ同色のドアミラー、“スポーツタン”カラーの内装等をあしらった特別仕様車。(価格据え置き)│3,094,200円~

詳しくは↓のメーカー公式ページ内の「スペック表」等をご参照ください。

 

 

マツダ NDロードスターRF の特徴

マツダ ロードスターRF(ND)

引用元:【MAZDA】ロードスター RF エクステリア・ボディカラー – 美しいファストバックスタイル

「ロードスターRF」は「NDロードスター」のハードトップモデル。

ハードトップと言っても、オープンカー気分が味わえる電動ハードトップ仕様です。

ソフトトップモデルの「NDロードスター」と比べると車重が大きくなりましたが、その分パワー(排気量)が向上しており、実は見た目の違い以上にアグレッシブな走りが可能な1台に仕上がっていることも特徴の一つです。

 

NDロードスターとの違いは次の通り(右側がRF)

  • 排気量(1,496cc→1,996cc)
  • 最高出力(132ps→184ps)
  • 最大トルク(152Nm→205Nm)
  • 車両重量(1,020kg→1,100kg)
  • 参考燃費(16.8km/L→15.8km/L)
  • 燃料タンク容量(40L→45L)
  • トップグレードの価格(3,256,200円→3,812,400円)

 

この「RF」、実は2018年6月のマイナーチェンジで劇的な進化を遂げたばかり。

スペック上の変更点をまとめると次の通りです。

  • 最高出力の向上(158ps→184ps)
  • 最大トルクの向上(200Nm→205Nm)
  • レッドゾーンの変更(6,800rpm→7,500rpm)

こうなってくると「86/BRZ」とのパワーバランスも気になるところですが、比較すると多少割高にも感じるのが正直なところ・・・。

 

グレードによる違いは次の通り↓

  • S│ベーシックグレード│3,369,600円~
  • VS│BOSEサウンドシステムを標準装備。“スポーツタン”、“ブラック”、“オーバーン”といった3種の本革内装を選択可能│3,650,400円~
  • RS│ビルシュタイン社製ダンパーやRECARO社製シートなどを標準装備した走りのグレード。MT設定のみ│3,812,400円~

詳しくは↓のメーカー公式ページ内の「スペック表」等をご参照ください。

 

開閉時間約13秒の電動ハードトップ(RF│リトラクタブルファストバック)の動きは、昔特撮や映画で観たような少年心をくすぐるもの。

是非一度ご覧あれ。

マツダ ロードスターRFの中古車情報

 

アバルト 124スパイダー の特徴

アバルト 124スパイダー ヘリテージルック

引用元:ABARTH 124 spider ヘリテージルック│ABARTH(アバルト)

先述の通り、「アバルト 124スパイダー」は「マツダ ロードスター」のOEM車(のチューンドカー)です。

しかし、OEMではあるものの共通点が色濃く残るのは内装だけで、外観やエンジン回りは全くの別物。

ここで「NDロードスター【RS】」と「NDロードスターRF【RS】」、「アバルト 124スパイダー」に絞ってもう一度スペックを比較してみましょう(【】内はグレード)。

メーカー及び車名全長×全幅×全高ホイールベーストレッド 前/後タイヤサイズ 前│後車両重量エンジン排気量最高出力最大トルク変速比(1速/…/6速/後退)最終減速比燃料燃費参考値燃料タンク容量メーカー希望小売価格(税込)
マツダ NDロードスター【RS】3,915×1,735×1,235(mm)2,310(mm)1,495 / 1,505(mm)195/50R16│195/50R161,020(kg)1.5L直列4気筒NA1,496(cc)97[132]/7,000(kW[PS]/rpm)152[15.5]/4,500(N・m[kgf・m]/rpm)5.087/2.991/2.035/1.594/1.286/1.000/4.6962.866無鉛プレミアムガソリン16.8(km/L)40(L)3,256,200~(円)
マツダ NDロードスター RF【RS】3,915×1,735×1,245(mm)2,310(mm)1,495 / 1,505(mm)205/45R17│205/45R171,100(kg)2L直列4気筒NA1,997(cc)135[184]/7,000(kW[PS]/rpm)205[20.9]/4,000(N・m[kgf・m]/rpm)5.087/2.991/2.035/1.594/1.286/1.000/4.6962.866無鉛プレミアムガソリン15.8(km/L)45(L)3,812,400~(円)
アバルト 124スパイダー4,060×1,740×1,240(mm)2,310(mm)1,495 / 1,505(mm)205/45R17│205/45R171,130(kg)1.4L直列4気筒ターボ1,368(cc)125[170]/5,500(kW[PS]/rpm)250[25.5]/2,500(N・m[kgf・m]/rpm)4.363/2.348/1.647/1.262/1.000/0.844/3.8633.454無鉛プレミアムガソリン13.8(km/L)45(L)3,986,000~(円)

 

まず注目したいのがエンジンの違い。

NDロードスターが1.5L自然吸気エンジン、NDロードスターRFが2L自然吸気エンジンなのに対し、アバルト 124スパイダーは1.4L+ターボを搭載しています。

過給機付きエンジンを採用したことで、アバルト 124スパイダーは3車種の中では最も最大トルクが大きくなっています。

これに合わせて足回りもリセッティングされています。

走りの面では「RF」と好みが分かれるところでしょうが、排気量だけ見るとやや割高に感じてしまうかも。

NDロードスター自体もライバルの86/BRZと比べると少し割高な価格設定なので、より割高感があるんですよね。

しかし国産車にはない独特の外観が気に入れば”アリ”。

個人的には現行のFRラインナップの中では一番欲しい車です。

 

アバルト 124スパイダーについてはこちらの記事でも取り上げています↓

マツダNDロードスターvsアバルト124スパイダー!違いを比較!
2018年を生きる貴重な国産FRオープンスポーツ、それが「マツダ ロードスター(NDロードスター)」です。 代々「人馬一体」をコンセプトとするロードスターは、どの年代の誰が乗っても純粋に走りを楽しめるであろう、時代時代で愛され続けてきた名車...

 

アバルト 124スパイダーの中古車情報

 

ホンダ S660 の特徴

ホンダ S660

引用元:デザイン・カラー│スタイリング│S660│Honda

国産車唯一のMR車にして軽自動車、それがホンダの「S660」です。

価格は軽自動車にしては高額ですが、「新車で乗れるMTの後輪駆動車」というくくりで見ると圧倒的にお買い得感があります。

軽自動車ということで最高出力は控えめですが、830kg(!)という圧倒的な軽さが最大の武器。

加えてターボを採用したことでそこそこのトルクも確保されており、車重に対して十分な加速力を発揮します。

反面、ターボを採用したことでかつての名車「ホンダ ビート」のように高回転まで回して楽しむエンジンではなくなってしまった点は、残念に感じる人もいるかもしれません。

まぁ660ccという縛りの中ではNAよりターボの方が速いに決まっているので、ここは捉え方次第ですね(スタートダッシュの極一瞬はNA有利ですが)。

ともあれ、ホイールベースだってロードスター3兄弟とたったの2.5cmしか違いませんし、実は見た目以上に走りは本格的。

タイヤはなんとヨコハマタイヤの“NEOVA”ですよ。

かつて管理人が180SXに初めてNEOVAを履かせたとき、「ハイグリップタイヤにするだけでここまで変わるものなのか!」とえらく感動したのを覚えています。

そんなNEOVAが標準装備されるなんて・・・。

正直「軽自動車にNEOVAなんて要るか?」とも思いましたが、それだけ走りにこだわっているということですよね。

タイヤサイズも小さいので、良いタイヤを履いていても比較的お金がかからないのもうれしいところ(前後異径なのでローテーションはできませんが)。

 

グレードによる違いは次の通り↓

  • β│ベーシックグレード│1,980,720円~
  • α│【β】にクルーズコントロール等の快適装備やスポーツ嗜好の内外装をプラス│2,185,920円~
  • Modulo X│専用のサスペンションや前後バンパー、”アクティブスポイラー”まで標準装備されたスポーティーなグレード。│2,850,120円~

詳しくは↓のメーカー公式ページをご参照ください。

 

軽自動車ゆえに燃費も良く、まさに「気軽に乗れる本格MRオープンスポーツ」と言えますね。

 

 

あとがき

というわけで、駆け足で現行の国産後輪駆動スポーツカーについてまとめてみました。

やはり性能面、価格面共に「フェアレディZ(Z34)」が頭一つ抜け出ていますが、「86/BRZ」と「ロードスター3兄弟」はちょうどいいライバル関係にあると言えそうです。

スペックだけ見るとロードスター3兄弟はやや割高感がありますが、そこは今の時代に貴重な“2シーターオープンスポーツ”という個性にどれだけの魅力を感じられるかで、見方も変わってくるでしょう。

「速ければスポーツカー」というわけではありませんからね。

そういった意味でも、「S660」は軽自動車でありながらかなり健闘している1台だと思います。

重複しますが、やはり830kgという超軽量さとMRスポーツという組み合わせは貴重ですよね。

 

多種多様な自動車が販売されていますが、やはりスポーツ走行を楽しむなら一度は候補に入れたいのが、FRやMRなどの後輪駆動車。

是非一度は後輪駆動車を所有して、車を操る楽しみを堪能しちゃいましょう♪

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