今やバイクでナビを見るのも当たり前の時代。
見える位置にスマホをセットして地図アプリを開けば、普段使っているスマホがあっという間にナビに大変身します。
ですが、“どんなスマホホルダーを使って”、“どうやってバイクに固定するか”というと、これがなかなか悩みどころなんですよね。
そんなあなたのために、今回は様々なタイプのスマホホルダーと取り付け方法についてまとめてみました。
実はバイク用のスマホホルダーと取付方法にはある程度“定番”が存在し、自分が何を望むかを明確にすることで適切な選択肢が見えてきます。
本記事を読んで是非自分のバイクにマッチしたスマホホルダーをチョイスしてみてください。
おすすめのバイク用スマホホルダー5選!
そんなわけで、まずは個人的におすすめのスマホホルダーを5種類ピックアップしてみます。
一口にスマホホルダーと言ってもいろいろなタイプが存在します。
今回おすすめする5種類はいずれも一長一短ですが、どれもおすすめできる製品です。
是非用途にあったスマホホルダーをチョイスしてください。
1.デイトナ スマートフォンホルダーWIDE IH-550D
引用元:デイトナ スマートフォンホルダーWIDE IH-550D(Amazon)
最初に紹介するのは各種バイク関連用品を幅広く展開する国産ブランド“デイトナ”のスマホホルダーです。
バーへの固定に六角レンチを必要とするリジットタイプと、工具なしで脱着可能なクイックタイプの2種類がラインナップされています。
脱着が容易なクイックタイプは盗難のリスクが増えますが、「ツーリングなど限られたタイミングでしか使用せず普段は外しておきたい」という人には向いています。
逆に「普段から付けっぱなしで放置したい」という人にはリジットタイプがおすすめ(リジットタイプも盗難の可能性がないわけではありませんが・・・)。
やや高額ですが、欲しい機能がほぼ全て詰まっている定番商品です。
2.ミノウラ スマートフォンホルダー iH-520-STD
画像引用元:iH-520-STD / iH-520-OS│MINOURA JAPAN
ミノウラ スマートフォンホルダー iH-520-STD (Amazon)
ミノウラは主に自転車用品を手掛ける国内メーカーです。
このスマホホルダーも自転車用品ではありますが、Amazonのレビューなどでバイクでの使用実績を多数確認することができます。
上下左右のクランプとゴムバンドにより激しい走行にも耐えることが可能です。
画面を横向きにすることは可能ですが、画面の向いている方向を微調整する機能はないため、ライダーの正面に設置するのが良さそう。
しかしデイトナのホルダーとそっくりですよね~・・・ってことで調べてみると、先のデイトナのホルダーはミノウラのOEMだったようです。
デイトナがこちらにそっくりだったわけですね。
こちらはあくまで自転車用として販売されているため使用の際は自己責任とはなりますが、2018年7月現在、こちらの方がデイトナ版より圧倒的に安価です。
後に紹介する増設バーで車体中央に取り付けるのであれば画面の向きを変える必要もありませんし、お得感がありますね。
そんなわけで管理人イチオシです。
3.クアッドロック モーターサイクルマウント QLM-MOT
引用元:クアッドロック モーターサイクルマウント QLM-MOT(Amazon)
素早くスマホをセットすることを重視するならこの「クアッドロック」が断然おすすめです。
取り付けは簡単ワンタッチで、縦向きに取り付けるも横向きに取り付けるも自由で、バイク用スマホホルダーの中では最も使い勝手に優れると言っても過言ではないはず。
外観もスタイリッシュで、スマホを取り付けていないときもバイクの雰囲気を損なうことがありません。
スマホ側は専用のケースを用いるか、汎用アタッチメントの「ユニバーサルアダプター」を強力両面テープで取り付けておく必要があります。
ツーリングのときだけスマホのケースを交換するのもアリ。
セットでそろえる必要があるためややコストはかかるものの、最も先進的なスマホホルダーであることは間違いありません。
予算に余裕がある人にはかなりおすすめです。
3.タナックス スマートフォンタンクバッグ MFK-194
引用元:タナックス スマートフォンタンクバッグ モトフィズ スマホポケットクイック マグネット式 MFK-194(Amazon)
バイクのスマホホルダーと言えばバーハンドルや増設バーに取り付けるものが一般的ですが、このタンクパッドタイプは一味違います。
燃料タンクにマグネットで貼り付けるだけのシンプルな仕組みなので、バイクを乗り換えても簡単に流用することが可能ですし、必要な時だけ取り付ければOKとかなりお手軽な運用が可能なのです。
ついでにタンクバッグ機能の高いものを採用すればちょっとした荷物入れにもなります。
スマホが丸々カバーに収まるため、防水性に優れるのも見逃せないポイント。
ただし、次のように欠点もいくつかあります。
- MT-25のようにタンク外側が樹脂タイプの車両には取り付けられない
- 駐輪場でつけっぱなしにしていると盗難のリスクが高まる
- 取付位置がだいぶ手前にくるため、車種によっては視認性に難がある
- フィルム越しなので乱反射により視認性が下がる可能性がある。
- 熱がこもりやすい(特に夏場は注意)
- スマホの設置がやや面倒
- 適応サイズがクランプタイプよりシビア
視認性に関しては、信号待ちの際にナビを見る程度に留めておけば大きな問題にはならないかもしれませんが。
上記のような欠点があるにしろ、やはり「防水という面では最も確実な方法であること」と、「スマホ脱落のリスクがほぼない」というメリットも見逃せません。
いずれにせよ、バータイプの設置が困難なスポーツタイプなど、一般的なスマホホルダーを取り付けるスペースがないバイクで重宝します。
先述の通り、タンクバッグを荷物入れとして使いたい人にとっては一石二鳥。
5.TaoTronics スマホ固定用マウントキット TT-SH013
引用元:TaoTronics スマホ固定用マウントキット TT-SH013(Amazon)
管理人が使用しているスマホホルダーのOEMなのか、形がまるっきり一緒です。
管理人はマグザム時代(2015年頃)から2年以上使っていますが、「ホールドの開きがやや鈍くなったかな?」という程度でまだまだ使えそうです。
左右のアームがややRがかっているおかげでゴムを使わずとも強固に固定してくれるのですが、反面やや画面を操作しにくく感じるかもしれません(乗車中に操作しなければ何の問題もありませんが)。
コスパはかなり良いですし、コンパクトなので未使用時に目立ちにくいのも◎。
特にこだわりがなく、とりあえずお試しでスマホホルダーを使ってみたいという人には最適かもしれません。
おまけ 保持力向上の最終兵器
引用元:Eco Ride World スマホ落下防止 ラバーバンド(Amazon)
念には念を、ということでおすすめしたいのがこちら。
多くのスマホホルダーに後付けも可能で、スマホの固定をより確実なものにしてくれます。
特に高速道路やオフロードを走る際などは安心感が違いますよ!
ただし、強固に固定できる反面、ゴム製なので劣化が早い点には気を付けてください。
特に日除け、雨除けなしで長期間放置する場合は要注意。
使用前に硬化やひび割れがないかチェックし、危ないと思ったらすぐに新しいものに交換しましょう。
余談ですが、一般的に耐候性の面では“カーボンブラック”という紫外線を遮蔽する物質を含みやすい「黒色」の製品の方が、他の色よりも野外での使用に適しています(本製品がカーボンブラックを含むかどうかは未確認)。
使用の際はスマホの4つ角全てにしっかりとひっかけましょう(使い方を誤ると逆効果の恐れあり)。
スマホホルダーが設置できない!?そんな時に便利なアイテム4選!
バイク用のスマホホルダーは基本的にバーハンドルに取り付けるものばかりです。
ですが、ハンドル周りのスペースに余裕がない車種も多いですよね。
そんな車種においては、先に紹介した「タンクパッドタイプ」を用いるのも一つの方法ですが、更に「取付用のバーを増設する」という方法も一般的です。
「増設バー」を用いればスマホの画面をある程度狙った位置に持ってくることも可能となるため、結果快適なツーリングを楽しむことができますよ♪
増設バー①(ハンドルクランプタイプ)
引用元:ナンカイ マルチホルダー KANIシリーズ クランプアダプター PB-04(Amazon)
最もシンプルかつ取り付けも簡単なのがこのタイプ。
画像の商品は12mmの隙間があれば固定が可能で、「ハンドルバーに隙間はあるけど、スマホホルダーを取り付けるとウインカースイッチなどと干渉してしまう・・・」などといった場合に効果を発揮します。
スマホの画面位置を手前側にオフセットできるのも大きなメリット♪
増設バー②(ミラー共締めタイプ)
引用元:ハリケーン 汎用クランプバー HU1019B(Amazon)
こちらはハンドルに設けられたミラーを一度外し、その根元に“かませる”タイプの増設バーです。
取り付け取り外しにお手軽さはありませんが、ハンドルバーに僅かな余裕もない場合にはおすすめです。
また比較的高い位置にスマホを設けやすくなるため、ポジションがゆったりめのバイクにおいては視認性の向上を狙うことができるのもメリットです。
ただし、フルカウルなどに多い“カウルミラータイプ”のバイクには取り付けできません。
中にはこの増設バーがあらかじめセットになったスマホホルダーもあります。
値段がお手頃なので、「この共締め型バーが必要で、かつコスパを求める」という人にはおすすめです♪
増設バー③(ステムクランプタイプ)
引用元:デイトナ マルチバーホルダー(ステムクランプタイプ) (Amazon)
特にセパレートハンドル(通称セパハン)仕様のバイクにおすすめなのがこのタイプ(ステムとは簡単に言えばフロントフォークとハンドルを接続する部分のこと)。
特に最近流行りのフルカウルのバイクは画像のようにカウルの外にミラーが設けられていることが多々あり、かつハンドルの余白もほとんどないため、「このタイプの増設バーが必須」と言えます。
画像引用元:デザイン│CBR250RR│Honda
このステムに固定するタイプは、先の2タイプと比べると取り付けがやや複雑です。
まずステムキャップ(下の画像、ハンドル中央の黒い丸)をマイナスドライバー等をねじ込んで取ります。
画像引用元:主要装備│CBR250RR│Honda
ステムキャップを取ると穴があるので、その穴径にあったステムマウント(Amazonリンク)を差し込みます(デイトナのステムマウントは3サイズあるので、適合するサイズを用意してください)。
あとは差し込んだステムマウントに紹介するマルチバーホルダーをボルトで固定すればOK。
ボルトを締めるとステムマウントが中で拡がり、がっちりと固定されます。
YZF-R25をはじめとする“ステムがボルト形状の車種”は、ステムマウントの代わりに専用のマウントボルト(Amazonリンク)等を使用します。
デイトナのマルチバーホルダーには、よりコンパクトな“ショートロータイプ”(Amazonリンク)も存在します。
メーター類の視認性、鍵の抜き差し、タンクへの干渉に注意してお好みで選んでください♪
増設バー④(ハンドルブレース)
引用元:ポッシュ バイクハンドルブレース シャフト タイプ2 187mm ブラック クイックリリース(Amazon)
引用元:ポッシュ バイクハンドルブレース クランプ 22.4mm ブラック クイックリリース(Amazon)
バーハンドルのバイクの場合に有効なのが、このハンドルブレースを増設バーとして使用する方法です。
バーを増設すると同時にハンドルの剛性を向上させることができるため、管理人の所有するVTR250もこの方法を採用しています。
取り付け方法は至極簡単ですが、不安でしたらこちらの記事が参考になると思います↓
あとがき
既に自動車用のスマホホルダーについてはまとめていましたが、「バイク用のスマホホルダーについてもまとめてほしい」とのお声を頂き、おすすめのバイク用スマホホルダーから取り付け方法まで新たにまとめてみました。
スマホホルダーは大変便利ですが、万が一スマホが脱落するとスマホが壊れるばかりでなく、後続車にも危険が及ぶ可能性があります。
また長期間使ったホルダーは紫外線劣化や雨風の影響で性能が低下したり故障したりする可能性もあります。
中には自動車の室内用ホルダー(吸盤タイプ)をバイクのタンクに取り付けている人もいるようですが、たとえ命綱を取り付けていたとしても危険極まりないので絶対にやめましょう。
今回紹介したスマホホルダーはどれも保持力に定評のあるものばかりですが、使用前には必ず状態をチェックしてくださいね。
特に高速道路やオフロードを走行する場合などは、事前にねじのゆるみなどがないか点検したいところです。
是非スマホホルダーを手に入れて、ちょっとした遠出から長距離ツーリングまで、バイクを楽しんじゃいましょう♪