エコドライブで燃費を向上!具体的な6つの運転方法をご紹介!

エコドライブで節約 エコドライブ

昨今は車を選ぶ際に燃費性能が重要視されることが多くなりましたね。

「燃費」という言葉は昔から存在しましたが、プリウスなどのハイブリッド車が一般的になって以降、広く使われるようになったような気がします。

この「燃費」が運転の仕方次第で良くも悪くもなることは既に多くの人が知っていると思いますが、では燃費を向上させるための具体的な運転方法はどこまで知られているでしょうか。

 

目指せエコドライブ!具体的な6つの方法!

そんなわけで、ここでは具体的かつ効果的なエコドライブの方法について触れてみたいと思います。

また活用できる場面が著しく限定される方法については「おまけ」として紹介したいと思います。

 

一部次の記事と重複しますが、合わせて読んでいただくと理解が深まるかもしれません↓

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エコドライブその1.燃費を向上させるための準備

まずは実際に車を運転する前にチェックできるところから見ていきましょう。

チェックしたいのは以下の項目です。

  1. 無駄な荷物を積んでいないか
  2. タイヤと空気圧は適正か

この他にも「渋滞を回避できるナビ」や「停止する機会を減らせるETC」、「整流効果に優れるごく一部のエアロパーツ」なども効果がありますね。

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準備その1.無駄な荷物を積んでいないか

燃費は車重が重くなればなるほど悪化します。

重いものを動かすためにはその分大きなエネルギーが必要になるわけですから当然ですね。

数kg程度であれば目に見える差は現れにくいかもしれませんが、年単位で見れば大きな違いになる可能性も十分に考えられます。

特にノンターボの軽自動車のような非力な車の場合は顕著ですので、普段からあまり無駄なものを載せておかないように注意したいところです。

 

準備その2.空気圧は適正か

タイヤは思いのほか燃費に影響します。

例えばスポーツ仕様のタイヤは一般的なタイヤよりもグリップ性能が高いのですが、グリップとは地面をつかむ力ですから、逆に言えば転がり抵抗が大きいということでもあるのです。

逆に溝がなくなったりひび割れたりしたタイヤはグリップ力が落ちますが、こうなると効率的な加速ができなくなる可能性があってやはり燃費に影響する恐れがあります(ほんのわずかですが)。

 

また、実は空気圧が低くなった場合も転がり抵抗が大きくなってしまい、燃費に影響する可能性があります。

かといって空気圧を高くしすぎるとグリップの低下などにもつながりかねないので、定期的にガソリンスタンドなどで適正な空気圧になっているかどうかチェックしたいところですね。

 

エコドライブその2.ゆっくりスタートする

自動車に限らず、物体を動かす際は静止状態から動き出すときが最もエネルギーを必要とします。

これは静止した物体に“静止し続けようとする力”が働くためで、この性質を「慣性」と言います。

身近なところで言えば、電車が発車するときに中に立つ人の身体がその場に残ろうとするかのように感じるのもこの“静止し続けようとする力”が働くためです(逆に“動き続けようとする力”も慣性力で、停止するのにブレーキなどの大きな力が必要になるのもこのためですね)。

 

また、慣性力は加速の大きさに比例して大きくなります。

どういうことかと言うと、ゆったりと加速するよりも急激に加速しようとしたときの方が大きな力が必要になるということです。

ただし、“ゆったりとした加速”を意識するあまり後続車の迷惑になるなんてことがないように注意してくださいね(特に登坂時)。

 

エコドライブその3.無駄な加減速をしない

信号が赤なのに、そこに向かって加速するのはハッキリ言って無駄そのものです。

赤信号に向かって加速をしても、結局ブレーキを使って強制的に減速して止まることになりますよね。

これは加速した分の速さ(エネルギー)を無駄に捨てているということに他なりません。

大げさに言えば、本来必要なかったはずのブレーキは無駄にガソリンを捨てる行為に等しいのです。

この辺りは別の記事でも触れています。

外から見るとみっともなく見えることもあるので注意↓

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青に変わるタイミングで交差点に到達するように手前から速度を調整できれば、不必要なブレーキどころか先の静止状態(停止)も減らすことができます。

ただし、あまりに遠くから赤信号に向けて減速を開始すると、それはそれで後続車に無駄なブレーキを踏ませてしまう可能性があるので注意しましょう。

 

これ以外にも十分な車間距離を取ることで不要なブレーキを減らすことが可能です。

 

エコドライブその4.適切なギアで走行する

低いギアで高回転を維持して走るよりも、早めにシフトアップをして低回転を維持して走った方が燃費が良くなるというのは多くの人が感覚として知っていると思います。

なんせ高回転になればエンジンがうなりますから、“がんばってる感”がありますよね。

シフトを自由にコントロールするのはMT車の特権と思われがちですが、AT車でも高いギアを意識して走ることは可能です。

方法は簡単で、ある程度回転数が高くなったら一瞬アクセルを緩めてやればいいのです。

最近のAT車は電子制御の発達や多段化等によりあまり意識しなくても最善のシフトを選択してくれるかもしれませんが、知っておいて損はないはずです。

詳しくはこちらも参考にしてみてください↓

AT車でスポーツ走行はできる?ATの変速テクニック 他
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しかし、1点注意しなければならないことがあります。

それは、実はギアは高ければ良いというものではないということ。

トルクが足りなくなるほど高いギアを選択していると、より多くの燃料を消費してしまうのです。

これは2速発進をしようとしたときにより多くアクセルをあおる必要があるのと同じで、“踏まないと進まない状態”になってしまうというわけです。

燃費計がついている車であれば、いろいろ試してみると面白いかもしれませんね。

 

エコドライブその5.エンジンブレーキを有効活用する

エンジンブレーキが効いている間はタイヤ側の回転によってエンジンが強制的に回転させられることになり、基本的には燃料がカット(供給停止)された状態になります。

回転数が一定値を下回るとエンストを防ぐために自動的に燃料の供給が再開されるものの、エンジンブレーキを有効活用することができれば大幅に燃費を伸ばすことが可能です(車種によって違いますが、1,500rpmあたりより高ければ燃料がカットされた状態になることが多い)。

 

余談ですが、たまに「下り坂を走る際はニュートラルに入れた方が燃費が良い」という意見を耳にしますが、実はそんなことはありません。

ニュートラルに入れると完全にエンジンの回転数と車速との関連性がなくなり、これはアイドリングと同じ状態と言えます。

しかしアイドリングとはエンジンが停止しないようにコンピューターが燃料を噴射し続けている状態ですから、完全に燃料がカットされるエンジンブレーキとは違い少しずつ燃料が消費されてしまうのです。

そうでなくても単純に下り坂でエンジンブレーキが効かない状況と言うのは危険。

更に危険なのはエンジンを切る行為。

エンジンを切れば当然燃料消費はなくなりますが、パワステやブレーキアシストなどが停止する危険性があるのでエコランの大会でもない限り行わないようにしましょう。

一方でエンジンブレーキを使用すれば、タイヤの回転によってエンジンが強制的に回るため、基本的に燃料を消費することがありません。

 

ところで、MT車で積極的にシフトダウンをしようとしたときに半クラではなく回転数を合わせることを意識する人も多いですよね。

この場合、ブリッピングによる燃費の悪化には注意する必要があります。

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なお、AT車の場合はMT車よりも燃料カットが行われる回転域が高いことが一般的です。

車種によっては走行中は2,000回転付近でも燃料が供給される場合があり、軽くアクセルを踏んでいた方が燃費が良いなんていう現象が起こる車種もあるほど。

またAT車もシフトダウンを多用するとオートブリッピングにより燃費が悪化する場合があります。

 

気をつけたいのはエンジンブレーキを使うということはその分「既に加速をしている」ということです。

ブレーキを踏むよりはエンジンブレーキで減速した方が圧倒的にエコですが、そもそも加速をせずに済むのであればそれに越したことはありません。

 

エコドライブその6.アイドリングストップを有効活用する

アイドリング中は車が前に進むことはありませんし、その間の燃料消費はできれば避けたいですよね。

この発想から生まれた「アイドリングストップシステム」は、今では多くの新車に標準装備されていますね。

エンジン始動時は大きなエネルギーを必要とするため、燃料消費やバッテリー負荷が大きくなりがちではあるものの、現在のアイドリングストップ搭載車であればこの辺りの対策はしっかりなされているはずなので、あまり気にする必要はありません。

エコドライブを目指すのであれば積極的に活用したいところです。

 

ただし、アイドリングストップ非搭載車で真似事をした場合はスターターやポンプの故障、バッテリーの寿命低下などにつながる恐れがあるので注意が必要です。

そればかりか、パワステやブレーキの油圧補助などがカットされることで思いがけない事故につながったり、ターボ車の場合は冷却水の循環が止まることによってオーバーヒートの危険性が高まったりする可能性もあります。

またチョイノリは「プラグかぶり」の原因にもなるため注意が必要・・・というか、これだけのデメリットがあると非搭載車の場合は下手にやらない方が良いと思います。

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おまけ1.できるだけ高い速度で走行した方が良い?

実は燃費の良い“効率的な車速”というものがあります。

その速度は車種によって異なりますが、多くの車は80km/h~100km/hあたりに収まることがほとんど(管理人の経験からくる数値であり正確なデータではありません)。

これも“動き続けようとする慣性”の影響ですが、これは意識してコントロールすることは難しいかもしれませんね。

せいぜい渋滞気味の道を走るよりは多少遠回りになってもスムーズに走れる道を選んだ方が良い場合があるとか、その程度でしょうか。

またスピードが出すぎると今度は空気抵抗が大きくなって効率が悪くなるので、むやみにスピードを上げれば良いというわけではありません。

法定速度を超えないことはもちろんですが、一般道では必ず減速する機会が訪れますから、先の“無駄な加速”にならないように注意する必要もあります。

 

おまけ2.カーブで速度を維持できれば燃費は向上する

カーブを曲がる際にできるだけ速度を維持できれば、カーブを抜けたあとの加速を最小限に抑えることができます。

そのための代表的なコーナリングテクニックは2つ、アウトインアウト(ライン取り)とスローインファストアウトです。

これらは本来速く走るためのテクニックですが、その理屈は燃費を向上させることにも流用可能です。

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ただし、コーナリング速度が上がるにつれてドライビングテクニックも求められることになりますから、公道を安全に走行することを念頭に置いた場合は十分な減速をすることは大切です(あくまで減速のし過ぎはよくないという話)。

特に公道においては自動車よりもバイクの方がその恩恵は大きいはずです。

いずれにせよ、これらのテクニックが活かせるのは幅が広く交通量が少ない道に限られます。

特に見通しの悪い交差点では徐行するのが義務ですので「スピードを出すためのアウトインアウト」にならないように注意してください。

 

おまけ3.スリップストリームは燃費節約には使えない?

スリップストリームはレースなどで頻繁に使われる燃費向上テクニックですが、ハッキリ言って公道ではほとんど効果は得られません。

たまに「バイクでトラックの後ろを走ると楽」と言う人がいますが、本当にやったことがあって言っているのか疑問でしかたありません(フルカウルのバイク同士ならまだしも)。

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スポーツ走行においてはもっと高い速度域で走ることになるため一定の効果が期待できますが、それほどの長時間レースをする人はごく一部ですよね。

昨今のF1ですら、スリップストリームより各種冷却マネジメントのために風を浴びながら走行することを好むほどですし・・・(これは近年のF1が重すぎるせいでもありますが)

 

あとがき│エコドライブは意外と楽しい!?

燃費が悪い運転よりは燃費が良い運転の方が良いに決まっています。

特に通勤や通学など日常の足として使う場合は少しの差も積み重なって大きな差になるかもしれません。

管理人はスポーツ走行が好きですが、街中ではエコドライブを追求するのに夢中になったこともあります。

やり出すと奥が深いのが燃費走行、是非参考にしてみてください♪